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スカーレット (第143回・2020/3/20) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』公式サイト
第24週『小さな希望を集めて』の 『第143回』の感想。


 本作は、2020/2/29 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


喜美子(戸田恵梨香)は患者の会で知り合った親子に皿をプレゼントしようと病院を訪れる。しかし闘病中の子供の容体が急変。大崎(稲垣吾郎)の懸命な処置もむなしく、亡くなってしまう。ショックを受けた喜美子は八郎(松下洸平)に相談。以前、同室だった武志(伊藤健太郎)に伝えるかどうか悩んでいると、喜美子の大阪時代の知り合い、さだ(羽野晶紀)と圭介(溝端淳平)が訪ねてくる。驚く喜美子を前に武志と八郎に挨拶して…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

智也の死を描くなら、もっと智也と武志親子を描くべき!

アバンタイトルから主題歌明け直後で、喜美子(戸田恵梨香)が武志(伊藤健太郎)の病室で同室であった患者の青年・智也(久保田直樹)の母・理香子(早織)に皿をプレゼントしようと病院を訪れると、智也の容体が急変し、大崎(稲垣吾郎)の懸命な処置もむなしく、亡くなってしまう。

結果的に「ナレ死」のカタチになったのだが、やはりここは、武志と智也が同室で入院治療している時のエピソードをもっと盛り込んで欲しかった。そうしておけば、喜美子と理香子の対比が鮮明になって、我が子を亡くした母親に自分を重ねて、更に苦悩する喜美子が描けたのに残念だ。

「さだと圭介」と久し振りの喜美子との再会を全否定しない

で、何故か「智也の急死」のエピソードが一時停止して、前回の予想通りに喜美子の大阪時代の知り合い、さだ(羽野晶紀)と圭介(溝端淳平)が訪ねて来た。まあ、「なぜ今頃、唐突に!?」と思う人もいるが、劇中で本人たちが「突然押し掛けた」と言っているのだからしょうがない。

ただ、私はこの「さだと圭介」と久し振りの喜美子との再会を全否定はしない。だって、半年間の残り僅かな時だから、過去の登場人物を再登場させるのはエピローグとして楽しいから。

ここの演出は苦戦したと思う…

それに、何度も書いているが稚拙な脚本の割に、圭介が「い・が・く・せ・い」を忘れなかったことと、医療関係に無縁そうな さだに「乳がん患者のためのブラジャー作り」と言う役目を与え、敢えて明るい劇伴を当て嵌めて、さだががん患者のために新しいことを始めたことと、そのきっかけを与えてくれた患者が無事に退院したことを描き、その続きで、ちや子(水野美紀)を台詞だけで登場させ、「おはぎ」のバカ騒ぎの直前で劇伴はフェードアウト。

さだと圭介が、もっと"慰めに来た"ように描くべきだった…

やはり、ちや子から武志の病気のことを聞いて、さだと圭介がすっ飛んできて。圭介が言った通り「慰め」にしかならないことに “誰にも見えるように”、昔話やバカ騒ぎ含めて、圭介からの医学の進歩の話を脚本が書くべきだったと思う。

さだと圭介が来るのと智也の死が逆の方が良いに決まってる

その意味では、智也の死の前に、さだと圭介を登場させておくべきだったのは、言うまでもない。だって、圭介に “慰められ” た喜美子が、今度は一変して、智也君の死を目前で目の当たりにする恐怖心を、今は描くべきと思うから。

夏を乗り越えたなら武志の日常より喜美子の日常を描くべき

終盤も賛否が分かれる展開だ。ただただ武志の作陶一筋に打ち込む姿と、アルバイトの時間が徐々に減って行く過程を、ナレーションで語って行く。

語りでは、5月に始まり、途中で結婚式の話が出て、14分過ぎには武志は長袖一枚で上着を着ていないし、穴窯の横に咲いていた黄色と紫色の花が菊に見えたから、武志は夏を乗り越えて秋を迎えたと想像できる。個人的には、武志の日常、日常の変化を描くのは賛成だ。

しかし、同時に描いて欲しいのは、「武志に好きなことをさせてやりたい」と言う喜美子の思いだ。そこをラストの数秒間の喜美子の笑顔で済ませてしまったのは、大いに残念。

恐らく、劇中が予想通り秋であれば、今度は喜美子の日常として、穴窯の準備が始まるはず。闘病中と言う武志も、もっと描いて欲しいし、喜美子も武志のためにいろいろやっていることも、もっともっと描いて欲しい。そう感じた金曜日だった。

あとがき

どうやら、本作って、喜美子のモデルとなっている人物の “有名な人生” をそのままなぞって、終わらないような気がして来ました。もしも、なぞるなら、もう議員であるちや子が動き出さないと遅いし、喜美子もあちこち動き回らないといけませんから。幾ら脚本が稚拙だからと言っても、流石にラストの1週間で…やらないと思います。

となると、武志の死は描かずに、未来のあるソフトランディングで終わる可能性もありますね。だとしたら、来週はオールキャスト勢揃いで、武志の看病をする喜美子と八郎を描くことになりますね。

今回の「智也の死」の必要の是非は今回の描写に於いては “非” を選びますが、 未来のあるソフトランディングになるなら、その方が良いと思いますし、それが「川原喜美子と言う女性の人生ドラマ」になると思います。

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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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