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スカーレット (第142回・2020/3/19) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』公式サイト
第24週『小さな希望を集めて』の 『第142回』の感想。


 本作は、2020/2/29 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


発熱して休んでいた武志(伊藤健太郎)は、降ってきた雨にひらめき、製作中の皿のイメージを膨らませる。八郎(松下洸平)と駆けつけた大崎(稲垣吾郎)にアイデアを伝えていると、喜美子(戸田恵梨香)が帰宅。早速、武志が作陶を始め、大崎もその様子を見学することに。照子(大島優子)は家族と共に、武志に思いを寄せる。だが武志に再び異変が。一方、信作(林遣都)の家では、密かに大野(マギー)が薬を飲んでいて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

幼稚な真奈なら気も遣えずに失礼なことを言ったと解釈した

まず、前回で、 真奈(松田るか)が川原家を訪ねて来て武志(伊藤健太郎)に会おうとした理由を、喜美子(戸田恵梨香)に2週間前に祖母を亡くしたから「会える時に 会いたい人に会うておこうって」と言ったことが、意外に世間(ブロガーさんの投稿や掲示板など)に受け入れらえていないことに驚いた。(因みに、他の方の意見は私が投稿するまで読まないことにしています)

確かに、脚本が稚拙だから、「死んでしまったら武志さんに会えないから、生きてるうちに会っておこう」と言うように真奈の真意を捉えれば、不愉快に思うのは当然だと思う。

ただ、これまた脚本が稚拙のために、真奈の祖母が亡くなる以前の状況が描かないのがいけないのだが、私は亡くなる直前まで元気だった祖母が突然亡くなった悲しみと驚きが、普通の大人だってそう簡単に咀嚼できないのに、幼稚な真奈なら気も遣えずに、ぶっきらぼうに言ったと解釈した。

47歳の喜美子は、真奈の無礼な言葉を無礼と感じないのだ

また、以前の喜美子なら「まだ、武志は生きてんで!」と激高しても良いレベル…と言う意見も多く見られたのに驚いた。私は前回の感想で「気の強さや自己中心的な物言いは、喜美子と真奈には類似点がある」と書いた。

その通りなのだ。47歳にもなった喜美子は、まだ二十歳そこそこの小娘の「死んでしまったら武志さんに会えないから、生きてるうちに会っておこう」を、無礼な発言とは感じないのだ。そして、喜美子は、テレビで見ていたら一見(一聞きか?)無礼な言葉も、「武志のことを思ってくれている大切な人」の言葉に聞こえているはずだ。

だって、普通に考えたら、余命宣告されている慢性骨髄性白血病の息子を、お世辞にも清潔とは言えないバイト先でバイトさせるなんて有り得ない。でも、武志が生きている限り、「いつも通りのことをさせてやりたい」と言うのが喜美子の本音なのだから。

真奈の存在が、"自分勝手"と言う"川原家の伝統"を強調する

真奈のことを “自分勝手” と感じる人も多く存在すると思うが、結局、喜美子も真奈も「自分が、こうやる!と決めたら、すぐ身体が動く人」なのだ。それは、振り返れば、喜美子の父・常治(北村一輝)と母・マツ(富田靖子)、喜美子のすぐ下の妹の直子(桜庭ななみ)にも共通する “川原家の伝統文化” のようなもの。

だから、武志は伝統を引き継いでいるが、八郎(松下洸平)は蚊帳の外。こう考えてみると、真奈の存在が、「川原家のホームドラマらしさを強調する係」になっているような気がして来た。

とにかく、真奈が神出鬼没だろうと自分勝手だろうと、『スカーレット』がホームドラマらしくなるなら、それで良いと思う。真奈の「死んでしまったら武志さんに会えないから、生きてるうちに会っておこう」を借りれば、「もう放送も残り少ないのだから、放送している内に軌道修正して欲しい」と願うだけ…

突風で一粒の水滴が青空の移り込んだ水面を揺らす場面で…

さて、ここから今回の感想だ。期待通り真奈が忘れていた透明のビニール傘に溜まった雨水から、次の作品のイメージを沸かせてスケッチする武志から始まった。無我夢中でスケッチする姿を、八郎が頼もしそうにも切なそうにも見える表情で見ている。

そこへ突風が吹いて、傘が大きく揺れ、傘に溜まっていた水から一粒の水滴が、物干し台の下の、濃紺の陶製の椅子? の座面に溜まっていた青空の移り込んだ水たまりにポチャンと落ちて、直径30センチほどの水面と青空が揺れた。暫くして、ストリングスの劇伴が入って来て、武志の “閃き” が表現された。この映像と劇伴のタイミングはかなり良いと思う。

今回の「一滴の雨水」は狭く苦しいシーンの連続から解放した

思えば、この傘から落ちる一滴の雨粒みたいな「象徴的なインサートカット」のようなものは、本作の初期の頃には意外と多かった。しかし、現実的になればなる程、ロケ撮影が減りスタジオ撮影が増えるにつれて、「象徴的なインサートカット」でメリハリをつけたり、登場人物の心情を代弁したり、何かを印象付けたりすることが少なくなった。

決して、上手い映像的に巧いとは言い難い(もっと、美しく印象的に撮影・収録出来ると思う…と言う意味)が、スタジオセット続きで狭苦しいシーンの連続の最近では、青空が印象的に使われるだけで、ちょっとホッとした。

喜美子が帰宅する際の夕景の"照明のグラデーション"が良かった

ストリングスの劇伴は引っ張ったまま、スケッチと言うかイメージ図なのか…を描いている武志の時間は夕方になった。そして、喜美子が帰って来た。個人的な好みで恐縮だが、3分頃に喜美子が帰宅する際の、「夕景の照明演出」は私好みだ。

一番下手(画面左)細い木の柱に一番夕日が当たっていて明るくて、その横のレンガを積み上げたような太い柱が次に明るくて、上手(画面右)に行くにつれて、夕日が照らす明るさにグラデーションがつけてある。喜美子の奥の石塀からはみ出る雑木林にはチラホラと強い夕日が当たり奥行きを表現して。

その光のグラデーションの暗い中を、白いジャケットを着せて白い紙袋を持たせた喜美子を手前に歩かせる。スタジオセットに間違いないが、少なくとも、川原家の室内や病院の診察室や待合室、「カフェ・サニー」のセット撮影故の閉塞感よりは、僅か数秒の1カットだが解放感を醸し出そうと言う演出家の意図が見えたのは良かった。

「関わり始めた患者だから武志を診に来た」で良いと思う…

さて、喜美子が帰宅すると、室内に既に大崎(稲垣吾郎)がいた。ここも、「なぜ、わざわざ薬を飲めば…と言った程度なのに、わざわざ大崎先生は自宅への帰路に川原家に寄ったの?」と突っ込まれそうな場面だ。

だが、それを言ったら、以前にも書いたが、大崎が務める滋賀県立中央病院は、武志の病室から琵琶湖を一望出来るような街中の高台にある訳で、信楽は山の中だから、歩いて来られる距離ではないと思うが、喜美子は大崎に「帰りに寄るようなとこやないのに」と謝罪していたら良しとする。だから、とにかく大崎は川原家に来た。車で数十分は掛かるのに来た。

ここは素直に「なぜ、武志だけを特別視するの?」とは受け取らずに、「関わり始めた患者だから」を理由に、心配しているであろう喜美子を励ましに来たと捉えた方が、こちらの精神衛生上にも良いと思う。もう、放送も残り8回しかないのだから…

「お世話になった方」でなく、「お世話になっている方」が正解

今度は、テンポの良いマイナー調のピアノ曲で、工房で作陶と向き合う武志の図ぅ。そして、以前に武志と同室の10代の青年の患者・智也(久保田直樹)の母・理香子(早織)に聞いたのと同じ「何色が好きですか?」の質問。喜美子が「お世話になった方に お作りしてるんです」と言った。

ここの台詞が本当に残念。前述の通り、脚本が稚拙過ぎるのは分かるのだが、ここは「お世話になった方」ではなくて、「お世話になっている方」が正解だと思う。だって、それでなくても、少し前の「ドナー探し」以降、喜美子は “武志の治療のため” に、これと言ったことはやっておらず、やっているのは陶芸関係のことばかり。

確かに、知り合いのドナー適合検査は全滅だったし、時代背景を考えれば、陶芸家の喜美子に出来ることは陶芸しか残っていない…と受け取れなくもない。でも、この表現が行き過ぎてしまうと、「喜美子は武志の治療を諦めた」ように映ってしまう。いや、少なくとも「お世話になった方」の一言で、そう映った。

絶望的な状況だから、自分が出来ることをして気を紛らわせているとも受け取れなくもないが、やはりここは、「お世話になっている方」が正解だったと思う。

陶芸展をやる設定なら時間を先にずらしてドナーの呼び掛けを

そして、同じ場面が続く慢性的な流れを打破する意味でも、折角、京都で陶芸展をやる設定を盛り込むなら、時間を先にずらして、今、その会場でドナー適合検査の呼び掛けを必死にやる喜美子を描いたら、もっと素敵だったし、若き頃の情熱溢れる喜美子とピッタリ重なったと思う。やはり、脚本の構成がイマイチ… だって、敏春(本田大輔)の方が喜美子より武志を心配しているように見えてるから。

あとがき

14分過ぎに対照的な2つのシーンがありました。1つは、理香子と約束していた白地にチューリップの挿絵の皿が完成したこと。もう1つは、抗がん剤の副作用で武志の髪の毛が抜け始めたこと。本作は「水曜日から金曜日で物語が大きく動く」も通例ですから、残念ながら次回で智也君が亡くなるのでしょうね。

だって、直近で起こりそうな大事件ってその位しかありませんから。となると、次回はかなりシリアスな雰囲気になりますね。こんな時に、上手く「荒木荘時代」の明るい面々を登場させて、土曜日からの再闘病生活や新展開に繋げて欲しいです。

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【これまでの感想】

第1週『はじめまして信楽(しがらき)』
1 2 3 4 5 6
第2週『意地と誇りの旅立ち』
7 8 9 10 11 12
第3週『ビバ!大阪新生活』
13 14 15 16 17 18
第4週『一人前になるまでは』
19 20 21 22 23 24
第5週『ときめきは甘く苦く』
25 26 27 28 29 30
第6週『自分で決めた道』
31 32 33 34 35 36
第7週『弟子にしてください!』
37 38 39 40 41 42
第8週『心ゆれる夏』
43 44 45 46 47 48
第9週『火まつりの誓い』
49 50 51 52 53 54
第10週『好きという気持ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『夢は一緒に』
61 62 63 64 65 66
第12週『幸せへの大きな一歩』
67 68 69 70 71 72(Vol.1) 72(Vol.2)
第13週『愛いっぱいの器』
73 74 75 76(Vol.1) 76(Vol.2) 77 78
第14週『新しい風が吹いて』
79 80 81 82 83 84
第15週『優しさが交差して』
85 86 87 88 89 90
第16週『熱くなる瞬間』
91 92 93 94 95(Vol.1) 95(Vol.2) 96
第17週『涙のち晴れ』
97 98 99 100 101 102
第18週『炎を信じて』
103 104 105 106 107 108
第19週『春は出会いの季節』
109 110 111 112 113 114
第20週『もういちど家族に』
115 116 117 118 119 120
第21週『スペシャル・サニーデイ』
121 122 123 124 125 126
第22週『いとおしい時間』
127 128 129 130 131 132
第23週『揺るぎない強さ』
133 134 135 136 137 138
第24週『小さな希望を集めて』
139 140 141

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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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