病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~ (第7話/最終回・2020/3/9) 感想

テレビ東京系・ドラマBiz『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(公式)
第7話/最終回『“命はカネで買え”100兆円のワナで病院消滅! 奇跡の大逆転』の感想。
救命救急センター開設に逆風が吹く中、修平(小泉孝太郎)を後押しする米田(中村雅俊)が急死。修平は悲しみに暮れる。1カ月後、急速に進められる病院改革には、砂岡(福本伸一)ら院内だけでなく開業医達からも不安の声が上がる。だが、米田との約束だと修平の思いはかたくなだ。ところが、銀行が追加融資の打ち切りを決定。病院の買収をもくろんだ代案が提示される。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし(2018年5月21日にテレビ東京系経済情報番組「カンブリア宮殿」で「小平奈緒の金メダルを支え続けた感動物語! 知られざる相澤病院」として放送した内容のドラマ化)※書籍『患者に医療を取り戻せ 相澤孝夫の病院改革(増補新版)』もあり。
脚本:山本むつみ(過去作/ゲゲゲの女房、八重の桜、コウノドリ1、相棒18)
演出:宮脇亮(過去作/心がポキッとね、突然ですが明日結婚します) 第1,4,6,最終話
清弘誠(過去作/塀の中の中学校、昭和元禄落語心中) 第2,3,5話
音楽:羽毛田丈史(過去作/とんび、ごめんね青春!、天皇の料理番)
主題歌:久保田利伸 「LIFE」(SME Records)
米田副頭取の死からの展開は、正にドラマチックそのもの!
前回が、 「信甲斐銀行の米田副頭取(中村雅俊)大活躍の巻」で、今回の冒頭で意外なくらいにあっさりと米田副頭取が亡くなり、そこからは、正に “これぞ、ドラマチック!” と言う展開。
メインバンクの 信甲斐銀行とM&Aで巨大化中の医療法人・隆泉会グループの田所伊久磨(池田成志)理事長と、修平(小泉孝太郎)と 倉嶋(高嶋政伸)のコンビの一進一退の展開はお見事。
「有原の挑戦」は、有原病院に関わる人たちの挑戦って事だ!
また、タイトルにある『有原の挑戦』と言うのが、単純に主人公・有原修平の “挑戦” ではなく、有原総合病院に勤務する医師や看護師や事務員、有原総合病院に関連する地元の診療所や出入り業者まで含んだ “挑戦” だったのが、とても感動的だった。
修平の妻・志保の出番で、ホームドラマらしさとメリハリを付けた!
更に、毎回きちんと修平の妻・志保(小西真奈美)の出番を作って、志保を「有原総合病院への第三者の視点」として描いたり、「夫婦愛」を取り入れたり、単純な企業再生のドラマに、ホームドラマの要素を盛り込んで、メリハリをつけたのも凄く満足だ。
秀作ドラマだからこそ、ガッツリとしたエンディングがあれば良かった
ただ、秀作ドラマだからこそ、1つだけ惜しかったと思う点を。それは、タイトル通りに「病院の治しかた」と「有原の挑戦」は描かれたのは認めるが、本当に再生したような、ガッツリとしたエンディングが無かったこと。
まあ、有原総合病院の改革はまだまだ続くであろうから表現が難しかったかも知れないが、連ドラの最終回として、1つの決着を見せてから、次へ…でも良かったと思う。
あとがき
全7話と言うのが、物足りなく感じました。第5話と第6話に(対して話題にならなかった)スペシャルドラマを挟むくらいなら、1話増やして、米田の突然の死から、修平の叔父・健次郎(光石研)と、修平の父・正太郎(大和田伸也)の有原家のくだりを丁寧に描いても面白かったかも知れません。
とは言え、今期の医療ドラマとしては、NHKの『心の傷を癒すということ』に並ぶ秀逸な仕上がり(まだ、他の医療ドラマは最終回を迎えていませんが)でした。天晴れ!
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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話
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