アライブ がん専門医のカルテ (第9話・2020/3/5) 感想

フジテレビ系・木曜劇場『アライブ がん専門医のカルテ』(公式)
第9話『妊婦のがん子供か母か…2つの命を守れるか』の感想。
心(松下奈緒)の元患者でもある妊娠初期の静が切迫流産で搬送されてきた。検査でがんの再発が判明し、心と薫(木村佳乃)は治療を優先することを勧めるが、静も夫も中絶を拒否する。一方で、莉子(小川紗良)から民代(高畑淳子)の様子を聞いた心は、莉子のテーブルに静が編集長を務めるがん関連情報のフリーペーパーがあることに気付く。考え込む心に、ある知らせが入る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:倉光泰子(過去作/ラヴソング、突然ですが明日結婚します) 第1,2,3,5,6,8,9話
神田優(過去作/アリバイ崩し承ります) 第4,7話
演出:髙野舞(過去作/隣の家族は青く見える、セシルのもくろみ、昼顔) 第1,2,6話
石井祐介(過去作/SUITS/スーツ、民衆の敵) 第3,4,7話
水田成英(過去作/小説王、医龍4) 第5,9話
岩城隆一(過去作/刑事ゆがみ、絶対正義の演出補) 第8話
音楽:眞鍋昭大(過去作/後妻業、ミス・ジコチュー天才天ノ教授の調査ファイル)
主題歌:須田景凪 「はるどなり」(unBORDE / ワーナーミュージック・ジャパン)
今回も、心と薫の"縦軸"が外され見応えある医療ドラマに!
前回から、 心(松下奈緒)の夫の死に薫(木村佳乃)が関わっているのかどうかの謎解き、所謂ドラマで言うところの “縦軸” が取り外された “だけ” で、『アライブ がん専門医のカルテ』と言うメインタイトルにピッタリな内容になり、大きく驚いた今作の第9話。
民代の「愛すべきヤブ医者がね」で締め括った構成は秀逸!
とにかく、余分なものを削ぎ落し…と言う部分では、正に劇中の民代(高畑淳子)の “生き様” と重なるような直球勝負の感動の物語だった。
特に、良かったのは、民代と以前から仲良しだった莉子(小川紗良)に加えて、 フリー雑誌『NOT ALONE』の編集をしている静(山田真歩)を絡めて、ラストに、民代のモノローグで「愛すべきヤブ医者がね」で締め括った構成だ。
「民代の生き様を描き切る」ことだけに専念したのに称賛!
3人の患者を一度に扱うし、静のガン治療と妊娠継続の話は少々既視感が漂うが、あの雑誌が無ければ今回の感動は生まれなかった。そして、民代の死と静の出産を「命の連鎖」みたいな “お涙頂戴” にまでせずに、しっかりと「民代の生き様を描き切る」ことだけに専念したのには称賛したい。
あとがき
高畑淳子さんの名演技も見応えがありました。さて、ここまで、“縦軸” が無くなるだけで良い作品になるなら、なぜ最初からそうしなかったのか? と言う疑問しかありません。このまま最終回まで進んで欲しいです。
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【これまでの感想】
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