コタキ兄弟と四苦八苦 (第8話・2020/2/28) 感想

テレビ東京系・ドラマ24『コタキ兄弟と四苦八苦』(公式)
第8話『八、五蘊盛苦』の感想。
ある朝、一路(古舘寛治)が目を覚ますと、事件が発生していた。二路(滝藤賢一)と外見はそのままに中身だけが入れ替わったのだ。真面目な一路が混乱する一方、能天気な二路は状況を楽しむ。兄弟はさっちゃん(芳根京子)に入れ替わりを告げ、一緒に原因を探すが、事態はさらにややこしくなり、彼女を巻き込む大騒動に発展。また、徐々にさっちゃんの過去が明らかになり…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:野木亜紀子(過去作/掟上今日子の備忘録、重版出来!、逃げ恥、アンナチュラル)
演出:山下敦弘(過去作/深夜食堂シリーズ、山田孝之のシリーズ)
音楽:王舟&BIOMAN(スペースシャワーネットワーク)
オープニング:Creepy Nuts「オトナ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
エンディング:ちょうどいい幸せ/スターダスト☆レビュー(日本コロムビア)
冒頭から衝撃の証言と展開で始まった!
さっちゃん(芳根京子)の「同棲歴あり」との、一路(古舘寛治)にとっての衝撃の告白に始まり、アバンタイトルである朝、一路と二路(滝藤賢一)が目を覚ますと、外見はそのままに中身だけが入れ替わったと言う、更に衝撃の展開から始まった第8話『八、五蘊盛苦』。
古舘寛治さんと滝藤賢一さんの見応え満点の名演技合戦!
さて、主題歌明けで始まったのは、まずは、名バイプレーヤーである古舘寛治さんと滝藤賢一さんの名演技合戦だ。一路と二路と言うあれだけ強烈な個性の登場人物を、設定を入れ替えて演じ貰うだけで、これまでと違った一路と二路が現れた。
恐らく、この入れ替わりの名演技合戦が素晴らしいのは、古舘寛治さんが演じていた一路と滝藤賢一さんが演じていた二路に “絶妙に寄せて演じている” からに違いない。まず、2人の演技を見ているだけで幸せな時間だった。
芳根京子サンの素直な演技だからこそ表現できた"教えと夢オチ"
そして、物語は単純に「一路と二路の入れ替わり劇」を描くのでなく、先週は出演の無かった「さっちゃんのこれまでの人生」を経由して、遂には「一路と二路とさっちゃんの壮絶な入れ替われ劇」へと進化した。それも、コロコロと3人の内面以外が入れ替わると言う展開の面白さ。
その中でも秀逸なのが、さっちゃんの内面と、コロコロと入れ替わる外見によって、さっちゃん自身が自分を見つめ直していくと言う過程の描写の面白さだ。さっちゃんを演じた芳根京子さんの素直な演技だからこそ表現できた「肉体と精神が思うがままにならない苦しみ」と言う “五蘊盛苦” の教えと、夢オチ。今回も、お見事!
あとがき
終盤で、茶色のカーディガンを着たさっちゃんが、店を出て行く一路と二路を見送った直後に、茶色のカーディガンを着た幼少期のさっちゃん(子役)が現れて、泣いている “迷子” に一路と二路が声をかけるシーンで、一路と二路の顔を映さないカット割りで描き、物置きの腹に「ローマ」と書いてある信楽焼の狸のラストカットは正に秀逸。
なんとなく、3人の人生がどこかで交錯していたような不思議な世界観が絶妙でした。それと、Blu-ray & DVD BOX の発売が決定です。Amazon版は特典付きです。詳しくは、過去のリンクからお願いします。
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オトナ Creepy Nuts
ちょうどいい幸せ スターダスト☆レビュー
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/13882/
【これまでの感想】
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