スカーレット (第121回・2020/2/24) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』(公式サイト)
第21週『スペシャル・サニーデイ』の
『第121回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
商店街の福引きで温泉旅行を当てた信作(林遣都)。百合子(福田麻由子)と子供たちを連れて行こうとしたところ、大野(マギー)から待ったをかけられる。自分にも温泉に行く権利があると言う父に対し、信作はノーを突き付ける。だが百合子が日ごろの感謝から、両親に譲ろうと提案。翌日、子供たちを連れて大野夫妻が温泉に。信作と百合子はカフェの店番をすることに。信作が慣れないながらマスターぶりを発揮していると最初の客が
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
喜美子のモデル? の神山清子サンが「陶芸とは?」にこう答えた!
2/22(土)にテレ東で放送された『アド街ック天国』のテーマが『滋賀県 信楽』で、「朝ドラのヒロインの参考にされた(こう、番組では紹介していた)」 “女性陶芸家のパイオニア” のテロップ入りで登場されたのが、神山清子(84)さん。
※紹介は公式サイトにあります。
番組中のインタビューで「彼女にとって陶芸とは?」の問いに、神山さんは「遊びといったら あれですけど 生きるささやかな望み」と答えておられた。
神山サンの言葉で、私が本作に期待していたものがハッキリした!
私、この神山さんの言葉を聞いて思った。正しく私が観たかった朝ドラは、ヒロインががむしゃらに信楽初の女性陶芸家になる立身出世物語でなく、ヒロインの人生にとって作陶と言う作業がどのような影響を与え、家族たちがどう変化し、ヒロインも変わっていくのか? と言うホームドラマだったのだ。
アンリが登場した全9回の喜美子は、ご隠居間近のようだった…
なのに、芸術やら陶芸やら人生とやらを、やたらと語る小池アンリ(烏丸せつこ)が初登場した「第112回・2020/2/13(木)」からの9回分で描かれたのは、なんと今回のYahoo!テレビのあらすじから名前すら消えたヒロイン・喜美子(戸田恵梨香)のご隠居間近のような、まだ46歳の姿。
喜美子がパリに勉強に行っている間の設定にすれば良かった
それこそ、アンリの提案を受けてパリに行き、ヨーロッパの陶芸を見て研鑽を重ね、帰国してから再び信楽焼に没頭する。
その喜美子のパリ旅行中ってことで、「かわはら工房」からスーツケースを転がして武志(伊藤健太郎)に「行って来るでぇ」と大きく手を振って出掛けえる喜美子のシーンに、「喜美子は アンリと一緒にパリに陶芸の勉強に行きました。その頃、信作の家では何やら騒動が起きたようです…」のナレーションを被せて、それをアバンタイトルにするだけで、だいぶ「川原喜美子のエピソードのネタ切れ感」は払拭出来たと思う。
それとも、こんな安っぽいアイデアすらも枯渇したってことか?
喜美子と百合子が当選して"姉妹で大野家に恩返し"の方が…
そして、始まった本編は、半分近くが過去の総集編。突発的に戸田恵梨香さんと松下洸平さんが1週間近く収録を病欠したから(私の勝手な想像です)、止む無く急場凌ぎに作ったような脚本で進められた。やはり、唐突に百合子(福田麻由子)が大野忠信(マギー)と陽子(財前直美)に感謝を述べると言うのは違和感がある。
それこそ、久し振りに喜美子と百合子が温泉行きの券を当てて、「姉妹で大野家へ恩返し」とならないと、喜美子の不義理が強調されちゃう。だって、百合子と信作(林遣都)の縁なんて喜美子がいてこそなのだから、信作は「喜美子と武志に」で、百合子は「義理の両親に」で夫婦喧嘩した方が面白かったと思う。
作陶より1杯の珈琲を入れる描写の方が丁寧って本末転倒…
で、ラストは、珈琲の入れ方も知らない信作が “マスター気取り” で店に出るって展開。まともな珈琲を入れられないマスターのコーヒーを飲まされる客と、ろくな脚本も書けない脚本家の朝ドラを見せられている私と同じってこと? 流石に、洒落がきつ過ぎる。
その上、陶芸のドラマの作陶の描写より、脇役が1杯の珈琲を入れる描写の方が丁寧と来ているのだから、むしろ恐れ入ったと言うしかない…
あとがき
予想通りの「ほぼスピンオフ」でしたね。これで、喜美子不在の上に、百合子と信作、丸熊陶業の照子(大島優子)と敏春(本田大輔)の2組の夫婦の “夫婦喧嘩と仲直り” の1週間の方が、喜美子の物語より面白かったら本編のダメさが更に際立ちますね。そこまで理解して、ラスト1か月前の1週間に「ほぼスピンオフ」なら、お手並み拝見といきましょう!
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【これまでの感想】
第1週『はじめまして信楽(しがらき)』
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第2週『意地と誇りの旅立ち』
7 8 9 10 11 12
第3週『ビバ!大阪新生活』
13 14 15 16 17 18
第4週『一人前になるまでは』
19 20 21 22 23 24
第5週『ときめきは甘く苦く』
25 26 27 28 29 30
第6週『自分で決めた道』
31 32 33 34 35 36
第7週『弟子にしてください!』
37 38 39 40 41 42
第8週『心ゆれる夏』
43 44 45 46 47 48
第9週『火まつりの誓い』
49 50 51 52 53 54
第10週『好きという気持ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『夢は一緒に』
61 62 63 64 65 66
第12週『幸せへの大きな一歩』
67 68 69 70 71 72(Vol.1) 72(Vol.2)
第13週『愛いっぱいの器』
73 74 75 76(Vol.1) 76(Vol.2) 77 78
第14週『新しい風が吹いて』
79 80 81 82 83 84
第15週『優しさが交差して』
85 86 87 88 89 90
第16週『熱くなる瞬間』
91 92 93 94 95(Vol.1) 95(Vol.2) 96
第17週『涙のち晴れ』
97 98 99 100 101 102
第18週『炎を信じて』
103 104 105 106 107 108
第19週『春は出会いの季節』
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第20週『もういちど家族に』
115 116 117 118 119 120
第21週『スペシャル・サニーデイ』
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