スカーレット (第118回・2020/2/20) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』(公式サイト)
第20週『もういちど家族に』の
『第118回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
アンリ(烏丸せつこ)からパリ旅行に誘われた喜美子(戸田恵梨香)。答えを保留していると、八郎(松下洸平)が武志(伊藤健太郎)との約束を果たすためにやってくる。住田(田中美央)は元のさやに戻るのかと勘違い。この日中に名古屋に戻る予定の八郎。喜美子と共に武志の帰りを待つが、武志が合流する頃には、残された時間はわずか。だが武志が懸命に引き留め、八郎は結局泊まることに。武志は子供のようにはしゃいで語り始める
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今さら喜美子の後援会会長の住田が、"美術商" って説明?
今さらって感じで、アバンタイトルで喜美子(戸田恵梨香)が八郎(松下洸平)に紹介すると言うスタイルで、以前にアンリ(烏丸せつこ)が「元スキャンダル女優」だと騒いだ喜美子の後援会会長の住田秀樹(田中美央)が “美術商” であることが明確に描かれた。
確かに、以前、喜美子と八郎が夫婦だった頃に出入りしていた美術商の佐久間信弘(飯田基祐)が登場しなくなったから、住田が美術商だろうとは思っていたが、こんなのもっと分かり易く、ずっと前に描いておけば良いのにと思ってしまった。
元夫婦の気まずさや、父親像を確認する息子は悪くはない…
今回の15分間の出来事は、上記の「Yahoo!テレビ」のあらすじと “寸分変わらない” から、本編を未見の読者さんは、そちらを読んで頂くとして。正直、今回の喜美子と八郎、そして武志(伊藤健太郎)の “元夫婦と元親子” のやり取りは、そんなに悪くないと思う。
喜美子と八郎が “元サヤ” に戻るのかは知らないが、一度別れた夫婦の気まずい雰囲気の醸し出し方や、幼い頃の父の思い出と今の八郎を重ねて父親像を確認しようとする武志の気持ちのも、俳優さんたちの演技によって、なかなか見応えのある「家族の風景」に見えた。
今回の15分間だけなら悪くないが、5か月間が雑過ぎて…
ただ、残念なのは、前回でも書いた通り、本作がアンリが初登場した「第112回・2020/2/13)」を第1回にして、「信楽にとんでもない才能の女性陶芸家がいるらしい」と聞きつけたアンリがやって来て物語が動き出したら、「どうやら喜美子には分かれた夫が居て、息子の武志は慕っている朝ドラ」として、1週間は楽しめたと思う。
しかし、本作の第1回は、遥か5か月前の2019年9月30日。特に、八郎が本作に初登場した「第46回・2019/11/21)」 から今回までの丁度3か月間の “雑過ぎる” 展開と描写のお陰で、ただ “あざとさ” だけが際立ったのは残念…
もう全体に "あざとさ" しか感じない…
例えば、以前の八郎は自分が作陶している時に話し掛けられるのを大変嫌がった。しかし、今回の八郎は絵付けをしている喜美子に何の躊躇いもなく話し掛けた。その前に、武志と会う約束をしているだけなら、作業場に入ること自体が不自然。
武志と会うのを楽しみに来たのに、駅前まで「つぶつぶ」を買いに行くのも、父と息子で顔が似ているとか、これ以外のやり取りを挙げるのは面倒なので止めておくが、もう全体に “あざとさ” しか感じない。
俳優陣が頑張っても"段取り通りの台詞回し"にしか見えない
ドラマと言うのは、一度 “あざとい” と感じてしまうと、元に戻れない。特に、喜美子が夕飯を作ると言い出した後の、夕景シーンでの八郎と武志のやり取りの中の「台詞」なんて、好意的に「言葉のやり取り」として見たくても、「段取り通りの台詞回し」にしか見えないし聞えない。こうなると、いくら俳優さんが頑張っても無理。
武志誕生から4歳までを描かなかった"雑さ"が悔やまれる…
そもそも、忘れもしない「第72回・2019/12/21 土」の前半が23歳の喜美子が八郎と結婚した昭和35年(1960)で、同じ第72回の後半では、喜美子が29歳で既に武志が4歳になった昭和40年(1965)に “一気に” 時間経過したのが仇になっている。
一番見たかったし、描くべきだった幼少期の武志の子育てをすっ飛ばし、その後も1週間で武志は8歳になって、そう、あの三津(黒島結菜)がやって来て、武志の話題は本編でほぼ描かれなくなった。
因みに、そのあと武志が活躍するのは、 喜美子、武志を連れて大阪に遊びに行く「第101回・2020/1/31)」まで無いのだ。それを今になって、復縁を匂わせつつ、父と息子の絆のようなものを描かれても心には響かない。
あとがき
今週中は、サブタイトル『もういちど家族に』の通りに、復縁を匂わせて終わるんでしょうね。復縁しようがしまいが、こう言う場面を描くことが最初から分かっていたなら、もっと「子煩悩な八郎と、父ちゃん大好きな武志」を視聴者に印象付けておくべきだったと思います。
特に、丸熊陶業を辞めて「かわはら工房」を作って軌道に乗るまでの、特にまだ喜美子の父・常治(北村一輝)が生きている三世代同居時代をホームドラマとしてキッチリと描くべきだったでしょうね。あとの祭りですが…。とにかく、最終回まで、もう一度「先が楽しみでしょうがないスカーレット」が戻るのを期待します。
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ここから追記
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【追記 2020/02/20 11:55】
非公開希望コメントで、住田が美術商であることは、第110回でアナウンスされているとのこと。当方、録画が無いので確認出来ません。
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ここまで追記
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【これまでの感想】
第1週『はじめまして信楽(しがらき)』
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第2週『意地と誇りの旅立ち』
7 8 9 10 11 12
第3週『ビバ!大阪新生活』
13 14 15 16 17 18
第4週『一人前になるまでは』
19 20 21 22 23 24
第5週『ときめきは甘く苦く』
25 26 27 28 29 30
第6週『自分で決めた道』
31 32 33 34 35 36
第7週『弟子にしてください!』
37 38 39 40 41 42
第8週『心ゆれる夏』
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第9週『火まつりの誓い』
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第10週『好きという気持ち』
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第11週『夢は一緒に』
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第18週『炎を信じて』
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第19週『春は出会いの季節』
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第20週『もういちど家族に』
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