スカーレット (第116回・2020/2/18) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』(公式サイト)
第20週『もういちど家族に』の
『第116回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
照子(大島優子)が上等な肉を持って喜美子(戸田恵梨香)を訪ねてくる。居合わせたアンリ(烏丸せつこ)を紹介すると、夕食をみんな一緒に食べることに。喜美子は信作(林遣都)にも声をかけ、準備を始める。アンリ、照子も手伝いながら女3人で身の上話で盛り上がり、喜美子が八郎の名前を呼んで泣いたとばらされる。そして信作が八郎(松下洸平)を連れてくる。喜美子は戸惑い、照子は大あわて。事情を知らないアンリは八郎に…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
火曜日が「どうでもええ回」だから、水曜日も期待薄か…
当blogの常連さんなら耳にタコが出来ていると思うが、今回がお初の読者さんもいらっしゃるだろうから書こうと思う。本作は月と火曜日は適当で、水曜日から金曜日が本番で、土曜日は次週への橋渡し…と言う構成が多い。だから、水曜日にならないと話は大きく動かない…と、いつも書いている。
ただ、この月曜日と火曜日の仕上がり状態の酷さを見る限りでは、今週に限って水曜日になっても大きく話が動かないかも? その位に、次を期待出来ない「どうでもええ会」を描いた「どうでもええ回」だったから…
喜美子とアンリを重ねたいのは分かるが手法が強引過ぎる!
劇中の登場人物たちは、私と違って初対面の人と鍋を突くのに抵抗が無いようだ。それも、元夫婦を囲んで。まあ、そう言う人たちの「どうでもええ会」で、突然にアンリ(烏丸せつこ)の自己紹介が始まった。私にとっては「どうでもええエピソード」だが、喜美子(戸田恵梨香)らは興味があるらしい。
まあ、少なくとも喜美子は興味を持たないと困るのは確か。だって、脚本家が必死に無いアイデアを絞りだして、「男より仕事を選んだ喜美子」と「仕事より男を選んだアンリ」を比較し重ねて、さぞ喜美子が深い思いをしてますよ~的なシーンに “仕立てたい気” 満々なのだから。
そんな脚本家や演出家の意図に応えるべく、ヒロイン出ずっぱりの中で疲労困憊したのか、演技なのかは分からないが、戸田恵梨香さんのアンリの昔話を聞く演技は、ここ数週間の中で最も鬼気迫る演技だったのは認めたい。
川原家と喫茶店と居酒屋だけでは、陶芸も信楽も意味無し!
ただ、何なんだろうなぁ。必死に脚本家が15分間を埋めるために、台詞を創り出したのあからさまに分かるし、演出家がこれだけの台詞では15分間の尺が埋まらずに困って演出している姿さえ、カメラを通してテレビのこちら側まで伝わっているのが、もはや痛々しいくらい。
偶然に照子(大島優子)が上等な肉を持って喜美子を訪ねて来たのに始まって、初対面同士ですき焼きを食べる事になって、喜美子が信作(林遣都)を誘うと、信作は八郎(松下洸平)を連れて来て。
もう、ハッキリ言えば、語弊があるかも知れないが必死に延命治療を施しているのが丸見え状態。折角、信楽と言う地でロケした作品なのに、前回と今回で使用されたのは、川原家と喫茶店と居酒屋のスタジオセットだけだし。せめて、喜美子が穴窯に向き合う姿の1カットでもあれば救われるのだが…
復縁させるなら、アンリ経由を止めて"夜の縁側"で良いのでは?
アンリの間接的な台詞で喜美子の今の心情を八郎に伝えれば、時間稼ぎになるのは十分に分かる。しかし、本作をずっと見て来た視聴者なら、赤の他人に長々と語らせて元夫婦仲の “接着剤” をやらせずに、復縁が前提なら、さっさといつも通りに夜の縁側で二人で話し合うだけで良いと思う。
あとがき
演じる人が気の毒な程に「どうでもええ回」でしたね。3月までの “完全な時間繋ぎ” に脚本家も演出家も四苦八苦している様子が手に取るように見えるのは、どうかと思いますよ。
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【これまでの感想】
第1週『はじめまして信楽(しがらき)』
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第2週『意地と誇りの旅立ち』
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第3週『ビバ!大阪新生活』
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第4週『一人前になるまでは』
19 20 21 22 23 24
第5週『ときめきは甘く苦く』
25 26 27 28 29 30
第6週『自分で決めた道』
31 32 33 34 35 36
第7週『弟子にしてください!』
37 38 39 40 41 42
第8週『心ゆれる夏』
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第9週『火まつりの誓い』
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第10週『好きという気持ち』
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第11週『夢は一緒に』
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第14週『新しい風が吹いて』
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第15週『優しさが交差して』
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第17週『涙のち晴れ』
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第18週『炎を信じて』
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第19週『春は出会いの季節』
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第20週『もういちど家族に』
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