スカーレット (第114回・2020/2/15) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』(公式サイト)
第19週『春は出会いの季節』の
『第114回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
以前女優をやっていたというアンリ(烏丸せつこ)と喜美子(戸田恵梨香)は打ち解ける。だが突然アンリが「すぐ戻る」告げて去り、喜美子は帰りを待つことに。数日経っても戻らないアンリを心配する喜美子。知り合いを介しアンリの行方を捜し始めると、アンリの過去が次々と明らかになってくる。そんな中やってきたのは…一方、武志(伊藤健太郎)の通う窯業試験場にめでたい知らせが届く。そこにはなぜか敏春(本田大輔)の姿が…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今回のアバンが、第1回のアバンに直結していたら…
今回のアバンタイトルだが、例えば、これが第1回のアバンタイトル直後の主題歌明けのシーンだったら、どう映っただろう? 必死に穴窯の炎と戦うヒロインが、主題歌明けには有名になって、自分が作った作品に「5万円」と言う値付けをして売ることの “戸惑い” を描けたのではないだろうか。
そうすれば、本作のヒロインは、どうやら陶芸家としては有名にはなったが、家族はおらず、1人で陶芸家として地道に生活を送っていることが分かり、「こうなるまでどんな人生だったのだろう?」と興味関心がわいたと思う。
うん、少なくとも、私にとって、本作の第1回がこんな風だったら、「陶芸家として成功するまでの喜美子(戸田恵梨香)の壮絶であろう人生を観たい」と思ったと思う。今さらではあるが…
「2人の女性の生き様を描く朝ドラなのかな?」と思わせ裏切る
主題歌明けだってそうだ。これまでの4か月半が無ければ、既に陶芸家として成功した喜美子と、喜美子の作品を通して作者の人生を覗き自身の人生を重ねる喜美子の作品のファンであるアンリ(烏丸せつこ)を通して、「2人の女性の生き様を描く朝ドラなのかな?」と思える。
しかし、当然ながら私の期待なんぞは本作が受け止めるはずもなく、「戻ってきませんでした」のあっけないナレーションで終わってしまった。
そこで、こう思ってしまうのだ。結局、本作には貫いて描こう、描かれようと言うものは無く、今回のアンリと言う登場人物のエピソードも、本筋とは別の、枝葉のお話だと言う落胆。なぜ、連ドラなのに連続性を担保しないのだろう…
喜美子と一緒にいない時の武志の存在感の薄さは異常では?
そして、6分過ぎには場面は窯業研究所。教師・掛井武蔵丸(尾上寛之)の悲鳴で始まった妊娠の話。そして武志(伊藤健太郎)の恋バナのプチフラグ。続いて、丸熊陶業の後継ぎのお話。本当にどうでも良い話でしかないのだが、ここで大問題なのは、武志の存在感の無さ。
川原家にいたり、喜美子と一緒にいる時は、それなりに「ヒロインの息子」と言う肩書きが見えるし、それがあるから台詞も聞く気になるが、窯業研究所の中の武志は、むしろ丸熊陶業の後継ぎ・竜也(福崎那由他)の脇役になってしまっていた。
この先、3月からは活躍して貰わなくてはいけないのに、「母の働く背中を見て陶芸家を目指している青年」と言う肩書きが泣いてやしないか…
あとがき
結局、今週必死になって描いたのは「喜美子の孤独感」と言うことですね。そのためにアンリが必要だった。そう捉えるしかありませんが。
何となくですが、「大阪の荒木荘時代」に先輩の女中の大久保(三林京子)が喜美子の人生を左右したような、あんな感じをアンリでやりたいようにも見えます。ただ、アンリと言う登場人物に現時点ではさほどの魅力がないため、不安しかありませんが…
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【これまでの感想】
第1週『はじめまして信楽(しがらき)』
1 2 3 4 5 6
第2週『意地と誇りの旅立ち』
7 8 9 10 11 12
第3週『ビバ!大阪新生活』
13 14 15 16 17 18
第4週『一人前になるまでは』
19 20 21 22 23 24
第5週『ときめきは甘く苦く』
25 26 27 28 29 30
第6週『自分で決めた道』
31 32 33 34 35 36
第7週『弟子にしてください!』
37 38 39 40 41 42
第8週『心ゆれる夏』
43 44 45 46 47 48
第9週『火まつりの誓い』
49 50 51 52 53 54
第10週『好きという気持ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『夢は一緒に』
61 62 63 64 65 66
第12週『幸せへの大きな一歩』
67 68 69 70 71 72(Vol.1) 72(Vol.2)
第13週『愛いっぱいの器』
73 74 75 76(Vol.1) 76(Vol.2) 77 78
第14週『新しい風が吹いて』
79 80 81 82 83 84
第15週『優しさが交差して』
85 86 87 88 89 90
第16週『熱くなる瞬間』
91 92 93 94 95(Vol.1) 95(Vol.2) 96
第17週『涙のち晴れ』
97 98 99 100 101 102
第18週『炎を信じて』
103 104 105 106 107 108
第19週『春は出会いの季節』
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