スカーレット (第112回・2020/2/13) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』公式サイト
第19週『春は出会いの季節』の 『第112回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


武志(伊藤健太郎)が一人暮らしを始めて、喜美子(戸田恵梨香)はまた一人に。そこに見知らぬ女性・アンリ(烏丸せつこ)がやってくる。勝手に穴窯をのぞくアンリを不審に思い、身構える喜美子。アンリは作品を30万で売ってほしいと願い出る。売るつもりがない喜美子は100万でなければ売らないと吹っかけてみるが後日、アンリが現金を持参して…一方、市議会議員になったちや子(水野美紀)が喜美子の家に一晩泊まることに。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

なぜアバンで時間軸を巻き戻して、回想シーンを入れたの?

あれっ? 時間が巻き戻った? 前回の録画を見直したら、確かに13分頃、喜美子(戸田恵梨香)と武志(伊藤健太郎)が夕食ですき焼きを食べている場面に、こんなナレーションが被っていた。

N「武志は 自分の足であるいていきたいと
    翌週から部屋を借りました」

そして、その直後に、武志が借りたアパートのドアに「川原」と書いた焼き物の表札を下げ、引っ越しの片づけをし、アルバイトまでやっている映像まで使われた。なのに、今回のアバンタイトルでは、劇中で1週間巻き戻した。

描いて欲しい部分は悉く省略して進めるのに、大卒の息子の一人暮らしの直談判なんて描く必要は全く無いのにわざわざ時間軸を巻き戻して描く。これなら、前回で、「すき焼き → 直談判 → 引っ越し → アルバイト → 見知らぬ女性・アンリ(烏丸せつこ)」で良かったと思う。

母親への疑似学生体験エピソードをちょちょいと短くすれば簡単なのに… これをやるから、余計に肝心な部分が描かれないと言う印象が強まるのだ。

アンリの登場シーンも、アバンで前回のを使い回しか…

そして、アンリの登場シーンも前回の使い回しから。こんなの、アンリが川原家のドアを開けるカットだけで、主題歌に行けば、サクサク進んでいる感じが出るのに。ホント、冒頭からダメ出しばかりさせるって、どうかと思う。

自身の陶芸家の価値を知らない無垢な喜美子を、今頃描く?

主題歌明けは、また前回のシーンを回想で使い回し。なんだか、懸命にナレーションで「喜美子の作品の金銭的価値」を語り、高額の値札で「喜美子の陶芸家としての芸術性の価値」を押し付けがましく見せて来た。

それに、回想シーンの扱いで、喜美子自身が自分の作品に付けた値段を、信楽窯業研究所の所長・柴田寛治(中村育二)が20倍近い高額に値踏みしなおして、喜美子が「高すぎるわ!」と言う場面がなんか不自然で。きっと、恐らく、脚本家と演出家は「喜美子は自分自身の価値にまだ気付いていない無垢な存在」であることを強調したいのだ。

八郎が出て行った直後の喜美子が謙虚だったら良かったのに

うん、何となくは分かる。これが、例えば元夫・十代田八郎(松下洸平)が出て行き離婚した直後で、喜美子が自分が作りたい作品をやっと作れる環境になった頃に、自分の作品の価値が見えず “謙虚さ” ゆえに低価格を付けた。

それを知った柴田所長が飛んでやって来て「あんたの勝ちは、こんなに安くない!」とか言っていたら、喜美子がすぐに大金を手にする金の亡者になって、武志が大学ライフを満喫して帰省したのも、学歴のない母に「大学疑似体験」なんて子供染みたことをやる “ボンボン” に仕上がったのも理解出来る。

でも、前回のあとにこれを回想で挿入したら、ただの、「アンリ登場のための呼び水」にしかならず、結局無駄にドラマの時間軸を行き来させただけになった。何度も書くが、これをやるから前進しているのか、前進していないのか、モヤモヤするのだ。

アンリが安易に自己紹介…

そして、アンリ自身が自分を知らない喜美子に自己紹介するカタチで、登場人物の解説が始まった。滋賀県大津市にある小池紡績の一族で、神戸に嫁に出るまでは元ミス琵琶湖と言われた女性らしい。

大阪時代までのお金は「喜美子と家族を繋ぐ絆」だった…

何て言ったら分かって頂けるだろうか。荒木荘で内職をやっている頃の「喜美子とお金」は、ある意味で “喜美子と家族を繋ぐ絆” みたいな健気さや美しさがあった。

例えそれが、亡き父・常治(北村一輝)の大酒飲みのための借金だろうと、 喜美子のすぐ下の妹の直子(桜庭ななみ)へのお駄賃だろうと、喜美子の初任給が盗まれた話も、盗まれ、女中の大久保(三林京子)の気が利いたストッキングの内職も、どことなく朝ドラらしさまで醸し出しており、それはそれで面白味があった。

信楽に戻って来てからはゲスな金勘定の話にしか見えない…

しかし、大阪から戻って来てからの喜美子の無謀な借金、八郎からの養育費、そして今回での作品の販売価格など、夢とか絆とは縁遠い、言いたかないがゲスな金勘定の話にしか見えない。

生きていくためには、お金は必要だ。無いよりある方が良いに決まっている。しかし、喜美子が「非売品です」を繰り返した挙句に売ってしまった時点で、「喜美子=銭ゲバ」とは書きたくないが書きたくもなる…

ちや子を政治家にしちゃうのは、脚本家は簡単だろうが…

で、8分過ぎに、唐突に、ちや子(水野美紀)が市議会議員になって登場。ネタバレ厳禁だから、ふんわり書くが、数週間後に喜美子が政治力を必要になるためのお膳立てだ。そりゃあ、赤の他人の政治家が動くより、喜美子に近い人間が動いた方が物語上で都合が良いし、流れも作り易いだろう。しかし、流石にあからさま過ぎる。

それに、私の目には、喜美子と他の脇役との距離感が、「喜美子とちや子だけ近過ぎ」に見えている。確かに、喜美子と照子(大島優子)、喜美子と信作(林遣都)のように、“お友だち以上の近しい関係” として描いているつもりだろう。

ちや子の「政治家」の肩書を今後強過ぎると思わせないで!

確かに、照子は幼馴染であると同時に元職場の社長夫人、信作も幼馴染であると同時に義弟であり市役所職員と言う肩書がある。しかし、それらと、もと女中をしていたアパートの住人で親友のように仲良しで、同じ働く女性と言うところまでは良いとしても、「政治家」の肩書は強過ぎる。

まあ、これは今後の「政治家・ちや子」の描き方次第だと思うが、本作お得意のやり過ぎをやると、癒着や忖度に見えるのは間違いない。

私は、こう思う。劇中の昭和44年(1969)の第101回で、喜美子が武志を連れて大阪に遊びに行った時に、八郎が家を出て意気消沈している喜美子を、ちや子たちが励ましたくらいの関り加減で数週間後の喜美子を応援する方が良かったと、思わせないで欲しい…

あとがき

何かあるだろう…と、最後まで見ましたが。分かったことは 2つ。1つ目は、市会議員のちや子が数週間後に喜美子へ必ず絡んで来ること。2つ目は、アンリがちや子が再登場するまでの “繋ぎ役” ってこと。

考えて見ると、常治とマツが居なくなり、幼馴染2人も家族持ちになって絡みは少なくなり、荒木荘の住人たちも早々容易に絡めない。だから、ちや子とアンリと言う強烈キャラの投入で3月まで引っ張るしか無いようですね。

それにしても、幼少期、荒木荘時代とは全く違うドラマを見ているようで、毎朝戸惑いつつ感想を綴っています。こんな感想でも良いですか? 流石に、最近は「一緒にモヤモヤを抱きつつ応援しましょう」が無責任に思えちゃって掛けません…

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