テセウスの船 (第4話・2020/2/9) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『テセウスの船』(公式)
第4話『第2章・変わり果てた最悪の未来』の感想。
なお、原作の漫画、東元俊哉「テセウスの船」(講談社モーニング)は、未読。
突然、濃い霧に包まれてタイムスリップし、2020年の現代に戻ってしまった心(竹内涼真)。事態の悪化を知り打ちひしがれながらも、拘置所に収監されている文吾(鈴木亮平)との面会を果たす。年老いた文吾は、娘・鈴(貫地谷しほり)が面会に訪れたことを心に伝える。そして、その時に聞いたと言って、鈴が現在暮らしている住所を心に教える。心は姉の鈴に会いに行く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:東元俊哉「テセウスの船」(漫画)
脚本:高橋麻紀(過去作/結婚式の前日に、朝が来る、いつかこの雨がやむ日まで)
演出:石井康晴(過去作/花より男子シリーズ、逃げ恥、花のち晴れ)) 第1,2,4話
松木彩(過去作/下町ロケット2018#10、グッドワイフ#7、Heaven?'4,7) 第3話
山室大輔(過去作/ごめんね青春!、天皇の料理番、グランメゾン東京)
音楽:菅野祐悟(過去作/半分、青い。、東京タラレバ娘、シャーロック アントールドストーリーズ)
製作:大映テレビ(最近作/下剋上受験、銀と金、屋根裏の恋人、わたし旦那をシェアしてた)
今回も、充実した1時間(54分間)だった。理由は、3つ!
1つ目の理由は、演出家が第3話担当の松木彩氏から、第1,2話担当の石井康晴氏へ交代したために、全体的な印象として、映像的な工夫や画に締まりが出て来たこと。これは、文字や言葉で説明するのは難しい。ただ、鏡や覗き見やチラ見せ等の細かいカットが、あちこちに散りばめられた上に、きちんと最適な劇伴が選曲させて使われていたために、単純に映像作品として見応えがあったと言う意味。
2つ目の理由は、前回まで、31年前のシーンが多く、正直言うと似たような映像ばかりで新鮮味が物足りなかった(物語上、演出家の問題ではない)。しかし、主人公が2020年の現代に戻ったため、新鮮なカットの連続が楽しかったし、回想シーンとの対比も楽しかったから。
3つ目の理由は、益々 “謎” が深まったと共に、劇中で描かれる “家族愛・きょうだい愛” が深まったこと。お陰で、更に謎解きの重しさが増したし、逆に事件の、真実の怖さが身に染みて来た。とにかく、「新章」のツカミとしては、大成功だ。
あとがき
令和2年に、あんなに警備の薄いホテルは私の知る限りありませんが(苦笑) でも、警備が手薄いホテルでないと、成立しませんもんね。どうしても、ホテルマン目線で観てしまいました。
それ以外は、ハラハラドキドキの連続で、仕事終わりに見るには、良い意味で肩が凝るドラマに仕上がったと思います。次回も、仕事終わりに、グッタリする位に、謎を “魅せて” 欲しいです。
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