トップナイフ-天才脳外科医の条件- (第5話・2020/2/8) 感想

日本テレビ系・土10ドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(公式)
第5話『岩の実力を前に自信をなくした西郡だったが、 今出川は難しいオペにあえて西郡を指名する―。』、ラテ欄『天才の激突! 勝負のオペの行方』の感想。
なお、原作の小説、林宏司「トップナイフ」(河出文庫)は、未読。
西郡(永山絢斗)の母・喜和子(中尾ミエ)が回復する一方、西郡本人は自信を失い覇気がない。そんな中、テレビでも人気のピアニスト・景浦(柿澤勇人)に巨大な聴神経腫瘍が認められた。景浦の要望は聴神経温存。深山(天海祐希)は救命も難しいこの手術に西郡を指名した今出川(三浦友和)を問いただす。同じ頃、西郡は3階から転落したピアノ講師・麻理恵(大西礼芳)を診察する。
---上記のあらすじは[[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:林宏司「トップナイフ」(小説)
脚本:林宏司(過去作/救命病棟24時[2]、医龍シリーズ、BOSSシリーズ、コードブルー[1,2])
演出:大塚恭司(過去作/女王の教室、左目探偵EYE、高嶺の花) 第1話
佐久間紀佳(過去作/Missデビル、あなたの番です) 第2,3話
茂山佳則(過去作/フランケンシュタインの恋、ブラックリベンジ) 第4,5話
音楽:横山克(過去作/リバース、わろてんか、ホリデイラブ、刑事ゼロ)
鈴木真人(過去作/べしゃり暮らし、絶対正義、私のおじさん、刑事ゼロ)
主題歌:JUJU 「STAYIN' ALIVE」(ソニ^・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
描きたい方向性は、何となく分かる
描きたい方向性は、何となく分かる。この第5話で言うなら、才能と苦悩、生きる力と死んでも良い思い、過去と未来。そんなものを、患者と医師に背負わせた上に、難しい症例に結び付けて、全体を脳外科の医療ドラマの中に詰め込んで、3人の脳外科医の活躍を描きたいのかな? と言うくらいは。
今回の症例には精神科医も絡んだ方が医療ドラマに見えるのに
ただ、今回の3階から転落したピアノ講師・麻理恵(大西礼芳)とテレビでも人気のピアニスト・景浦(柿澤勇人)の案件の症状は、確かに根本的な原因は脳外だとしても、精神科医も絡んでの総合医療を描かないから、全てが脳の腫瘍切れば治るみたいな短絡的なドラマに見えてしまった。
本作が誰に見て欲しいのか作り手の意図が見えて来ない
やはり、第5話になっても、本作が誰に見て欲しいのか作り手の意図が見えて来ない。『ドクターX』の二番煎じをやりたいなら、もっと深山(天海祐希)を推すべきだし、『コードブルー』をやりたいなら、もっと個々の医師や看護師を際立たせた群像劇に仕立てるべき。
もっと強力な俳優陣を揃えれば、何とか見られたのに…
だとしても、レギュラー陣に加え、ゲストが弱い。この点は『グランメゾン東京』のように強力な俳優陣を揃えないと厳しいと思う。群像劇の楽しさの一つは、いつもは主演しかやらないような俳優陣の共演&競演だから。
あとがき
詰め込み過ぎ、医師や患者に共通項を作り過ぎ、難し過ぎの三拍子が揃ってしまいましたね。ここまで、あれこれねじ込まずに、まずは小机幸子(広瀬アリス)のプライベート部分を全カット。そこから手直ししたら良いと思います。
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