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映画「Fukushima 50」 感想と採点 ※ネタバレなし

映画「Fukushima 50」 感想と採点 ※ネタバレなし
映画『Fukushima 50』公式)を昨日、試写会にて劇場鑑賞。
なお、原作となった門田隆将著のノンフィクション書籍『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』は未読。
採点は、★★★★(最高5つ星で、星4つにギリギリ引っ掛かった感じ)。100点満点なら 70点にします。








【私の評価基準:映画用】
★★★★★  傑作! これを待っていた。Blu-rayで永久保存確定。
★★★★  秀作! 私が太鼓判を押せる作品。
★★★☆☆  まあまあ。お金を払って映画館で観ても悪くない。
★★☆☆☆  好き嫌いの分岐点。無理して映画館で観る必要なし。
☆☆☆☆  他の時間とお金の有意義な使い方を模索すべし。


ディレクター目線のざっくりストーリー

2011年3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0、最大震度7と言う日本の観測史上最大の地震が発生し、想定外の大地震に伴う巨大津波が福島第一原子力発電所を襲う。全電源喪失により原子炉の冷却が不可能となり、メルトダウン(炉心溶融)と言う最悪の危機が迫りつつあった。

1・2号機当直長の吉田(渡辺謙)は次々と起こる不測の事態へ第一線で厳しい判断を迫られた。そして、現場全体の指揮を執る所長の吉田(渡辺謙)を始め発電所内に留まった<約50名>の作業員たち。彼らが、家族や故郷を守ると言う使命感と郷土愛で未曽有の大事故に立ち向かう現場では何が起きていたのか?

原発事故後も残った"作業員約50名の闘いを描いた人間ドラマ

映画は、2011年3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0、最大震度7と言う日本の観測史上最大の地震が発生する瞬間の、大きく揺れる地面、動く家具、鳴り響く警報音、そして事態を理解出来ずに動揺する人々から始まる。

内容は想定外の大地震に伴う巨大津波が襲った福島第一原子力発電所が、全電源喪失により原子炉の冷却が不可能となり、メルトダウン(炉心溶融)と言う最悪の危機が迫り、家族や故郷を守る使命感と郷土愛で、未曾有の大事故に立ち向かい、事故が発生した後も残った約50名の作業員、通称「フクシマ50」の闘いを描いたヒューマンドラマだ。

原発事故の裏にあった人間たちの生き様の記録としての価値

まず、感想の冒頭で書いておきたいのは、内容の真偽や是非云々を語る前に、このような原発の大事故が日本で起きてしまった事実、その大事故の裏で生まれた様々な人間の生き様があったことを、映画として記録し、後世に遺し伝える意味は大きいと思う。

精巧なスタジオセットと、迫力ある爆発シーンも見応え十分

映像的には、程良いバランスでCG技術の見本市になっておらず、人間ドラマを描こうと言う監督の強い意志が伝わった。また、CGでは描けない、メインの舞台となる1・2号機中央制御室と緊急時対策室のスタジオセットが実に精巧に出来ており、爆発シーンも丁寧に作り込まれており、迫力が半端なかった。

原発用語の説明不足で事故の全体像がやや見え難いのが残念

しかし、人間ドラマを強調するのは良いが、原発用語の説明不足が目立ち、原発事故の状況把握が劇中でし難いため、当時の原発事故報道を余程よく見て覚えている人でないと、少々難しく思えるのが残念。

原発用語は知らずとも緊迫感や緊張感は十分に伝わって来る

ただ、細かな用語は分からなくても、物語全体の緊迫感や緊張感は、俳優陣の演技力と存在感とチームワークが十分過ぎる位に補ってくれる。主役級から名バイプレーヤーまで多種多彩な俳優陣が緻密な演技で、物語をグイグイとけん引するし、私も現場にいるようなリアルさを感じ取れた。

政治色を感じさせない脚本と徹底的な写実主義の演出が良い

また、こう言う作品では「東電が正義の味方に描かれ過ぎる」とか「時の政府の愚かさが強調され過ぎる」とか「米軍の “トモダチ作戦” は必要か」などの声はあると思う。更に、原作者(原作は未読)がやや右寄りの門田隆将氏である割に…

前川洋一氏の脚本が人間の苦悩や悲しさや辛さを無駄に強調せずに、適度に人間の面白さや滑稽さを盛り込んでおり、あまあり政治色を感じない。

また、若松節朗氏の演出も、いつも通りの徹底した「リアリズム(写実主義)」を追求してた映像で、過剰な演出を極力排除して、あくまでも登場人物が物語を創出することに専念していたのにも好感が持てる。更に、豪華な奏者を集めた岩代太郎氏のサウンドトラックも、仰々しくなく且つ臨場感ある楽曲たちで良かったです。

あとがき

外側から報道等で見ていた「東日本大震災」で未曾有の原発事故の内側を、命懸けで大事故後も原発を守った後も残った約50名の作業員、通称「フクシマ50」の闘いを描いたヒューマンドラマ。

過剰や奇を衒った演出を排除し、俳優の演技と刻々と変わる事態を描写で、現場作業員たちの情熱を丁寧に描いた作品です。ちょっと怖くなる人もいるかも知れませんが、本作を劇場の大スクリーンで観て、忘れてはいけない人々の存在を目に焼き付け、心に刻むべきと思いました。

わたくし事ですが、2011年3月11日午後2時46分は、今回の試写会場となった映画館で映画『ツーリスト』を観ている真っ最中でした。突然、椅子が大きく揺れ、あちこちから悲鳴が聞こえ、スクリーンの映像も消え、一時は真っ暗になりました。

忘れられない映画館になった… 2011/03/14 (Mon)00:07:38

そして、偶然にも、今回の試写会中にも地震が起きました。記憶が蘇りました。震度は1でしたが、こんな偶然もあるのですね。

映画「Fukushima 50」 感想と採点 ※ネタバレなし

東日本大震災にて亡くなられた方のご冥福をお祈りし、被災者の方々には心よりお見舞い申し上げます。

全国のTOHOシネマズにて、2020年3月6日(金)より公開!!

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映画『Fukushima 50』 オリジナル・サウンドトラック
小説 Fukushima 50 (角川文庫)


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Fukushima 50

2011年3月11日午後2時46分。 マグニチュード9.0、最大震度7という日本の観測史上最大の地震「東日本大震災」が発生し、巨大津波が福島第一原子力発電所を襲った。 想像を超える被害をもたらした原発事故の現場では何が起きていたのか? どれが真実だったのか? 未曾有の大事故の最前線で戦い続けた人々の物語。

「Fukushima 50」

全ての日本人が観るべき、とまでは言わないけれど、少なくとも東日本大震災をリアルに体験したエリアと世代の人は観るべきなのではないかと思う。これは遠い日の出来事ではない。言うまでもなく、東日本大震災で起こった福島の原発での出来事を描いた作品である。2011年3月11日。東日本大震災については人の数だけ体験はあり、人の数だけ思いはあると思うけれど、これは福島の原発で起こったことをあの時間からリアル...
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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