テセウスの船 (第3話・2020/2/2) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『テセウスの船』(公式)
第3話『決死の告白! 殺人犯になる父へ―』、ラテ欄『父さんは殺人犯になります…決死の告白! 涙の別れ…』の感想。
なお、原作の漫画、東元俊哉「テセウスの船」(講談社モーニング)は、未読。
長谷川(竜星涼)が死亡。公務執行妨害で刑事・金丸(ユースケ・サンタマリア)らに追われた心(竹内涼真)は拘束直前、未来を記したノートと免許証を谷底に投げ捨てる。金丸の厳しい取り調べに疲弊する心だが、翌朝なぜか釈放に。文吾(鈴木亮平)ら佐野家に温かく迎えられ、胸が詰まる。翌日、駐在所に免許証だけが届いた。心はノートが拾われた可能性にがくぜんとする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:東元俊哉「テセウスの船」(漫画)
脚本:高橋麻紀(過去作/結婚式の前日に、朝が来る、いつかこの雨がやむ日まで)
演出:石井康晴(過去作/花より男子シリーズ、逃げ恥、花のち晴れ)) 第1,2話
松木彩(過去作/下町ロケット2018#10、グッドワイフ#7、Heaven?'4,7) 第3話
山室大輔(過去作/ごめんね青春!、天皇の料理番、グランメゾン東京)
音楽:菅野祐悟(過去作/半分、青い。、東京タラレバ娘、シャーロック アントールドストーリーズ)
製作:大映テレビ(最近作/下剋上受験、銀と金、屋根裏の恋人、わたし旦那をシェアしてた)
心が未来を話すシーンは、父と息子のドラマの一面として良かった
演出担当が交代したせいで、前回よりも無駄な演出が増えたり、助長的なカットが増えたりしたのは残念ではあるが。
しかし、そもそも、主人公・心(竹内涼真)は真犯人を見極め捕まえるためにやって来た訳でなく、 事件から31年後の現代で、父・ 文吾(鈴木亮平)を憎むだけの夫が、妻・由紀(上野樹里)から冤罪を訴え続ける父と向き合うよう言われているところで、突如31年前の事件直前にタイムスリップしてしまったわけで。
その意味では、まず、中盤で主人公が、自分自身と葛藤しつつ、事件を未然に防ぐためと、家族を守るために、自分の知る “未来の真実” を文吾に号泣して伝える長尺のシーンは、父と息子のドラマの一面として良かった。
これから益々何が起こるかわからなくなり、面白味が増した
物語については、大きく物語が動いたのは終盤の僅かだけだったのは残念ではある。ただ、次から次へと新展開しながら、俳優陣の演技力を大いに借りて、ラストまで謎を引っ張ったのは面白かった。そして、ラストの現代へのタイムスリップと、過去が変わった現実。これから、益々何が起こるかわからなくなった。次週も楽しみだ。
あとがき
本作の評価が分かれている理由が見えた放送回でもありました。これ、好意的に観ないと、主人公の言動に緊張感が無さ過ぎますし、証拠を捨てたり、父に「犯人が捕まりました」だけ言えば良かったとか、要は主人公の言動があまりにも稚拙過ぎてリアリティーが無い…と見えますね。
でも、私は普通に楽しめています。もちろん、心の稚拙さ、文吾の責任感など、描くべきものだと思うので。さて、今回は第1章の山場と言ったところでしょうか。次回、どうなるのか?
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