スカーレット (第93回・2020/1/22) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』(公式サイト)
第16週『熱くなる瞬間』の
『第93回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
東京に行っていた八郎(松下洸平)が信楽に帰ってくる。喜美子(戸田恵梨香)は八郎に呼び出され喫茶店でジョージ富士川(西川貴教)と再会。ジョージは川原家にやってきて喜美子が拾った信楽焼の古いカケラに興味を示す。カケラの色は、薪の炎と灰によってできたものだという。ジョージが帰った後、三津(黒島結菜)が八郎の帰宅を喜び盛り上がる。その夜、喜美子は八郎に次の目標を明かす。しかし翌日思わぬトラブルが発生して…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
川原家の食事のシーンが、微笑ましく見えない理由
前回の感想は、別に手抜きしたのでなく、本当に書く感想が無かったからあんなに短くなってしまった。今回は、少しだけ頑張って書いてみようと思う。
今回のアバンタイトルのような川原家の食事のシーンが、ほぞ前後と無関係なエピソードとして描かれることが最近多くなったと思う。ホームドラマとしては悪いことではないが、こう言うほのぼのとした所謂 “アットホームなシーン” は、劇中の家族が視聴者から関心を抱かれ、愛され、共感を得られている場合に限って、微笑ましいし、笑えると思う。
その点では、前作『なつぞら』の十勝の食事シーンなんて意外と良かった。でも、今作の、特に三津(黒島結菜)が劇中でどんな役割を果たすのか見えていない現状では、正直 “アットホーム” とは見えないし思えないし言えない。だから、「楽しいでしょ?」と思って作っている映像が、楽しくない…
なぜ喜美子は八郎の電話で柴田以外の人物が居るのを察知?
主題歌明け、「カフェ・サニー」から東京に行っていた八郎(松下洸平)が喜美子(戸田恵梨香)に電話をかけて来た。かなり陽気でハイテンションな八郎の声では、サニーで偶然に窯業研究所の所長・柴田(中村育二)と出会った…とだけの内容だった。なのに、喜美子は「ほんで 誰といるのん?」と速攻切り返した。
ここ、喜美子が「柴田さんと偶然会ってそんなに嬉しい?」と一度切り返してから、八郎が「違う。他に誰といると思う?」としないと、喜美子が電話に出る前から、八郎が柴田所長意外に誰かといるのを知っているように見えた。
アバンの無駄話をやるなら、こう言うやり取りを撮影現場で精査して、脚本に適切な台詞が無ければ演出家が加えるべきだと思う。おっと、今週は演出家の “練習台” だから無理か…
母屋、工房、喫茶店の使い回し過ぎが、つまらなくしている
そして、ジョージ富士川(西川貴教)の登場。まあ、信楽焼の欠片の話が始まるまでの長いこと。あんな話が必要だろうか? そして、舞台は「欠片」の単語が出た途端に、カフェから工房へ。これなら、八郎が直接、ジョージ富士川と柴田所長を直接工房に連れて来た方が、喜美子へのサプライズになったのでは?
脚本家も演出家も描くことが無いのか、舞台をコロコロ変えてメリハリをつけているつもりなのか知らないが、正直ここ最近の本作のシーンって、工房と母屋と喫茶店の3つしかないから、結果的に3つを使い回しているように見えてしまって、むしろ同じシーンばかりに見えると言う逆効果になっている。いっそ、母屋と工房だけにした方が良いかも知れない…
なぜ喜美子よりジョージ富士川の方が"欠片の色"に興味を?
で、このシーンが今回で最も不思議で、突っ込みたくなるシーンとなった。そう。まず、1つ目のツッコミは、なぜ喜美子よりジョージ富士川の方が、「信楽焼の欠片」に強い興味を抱いているのか?
それこそ、ずっと前に手に入れた「欠片」の “色” に、今こそ興味関心を膨らませるべきだと思うから。
なぜ今さら"欠片の色"の理由を柴田所長に語らせたの?
もう1つのツッコミは、なぜ、今さら「信楽焼の欠片」のことを柴田所長に聞くのか? ってこと。だって、柴田所長と喜美子・八郎の関係は、喜美子夫婦が「かわはら工房」として丸熊陶業から独立する前からの関係だし、柴田所長はジョージ富士川と喜美子を再会させた人。
本作をずっと見ている人なら、喜美子の父・常治(北村一輝)の死よりも、ずっと前からの人間関係で、喜美子と八郎から一目置かれている人物、それが柴田所長
まあ、脚本家は、遂に喜美子が本気で信楽焼に興味を持ったと言うのを、世界的な芸術家が忘れられない「欠片の色」の素晴らしさを、柴田所長の解説で、更に興味が膨らんだ…と思わせたいのだろう。
しかし、やはり順番がおかしい。私なら、作陶に困った時こそ、喜美子は “信楽焼に初めて興味を持つきっかけ” となった「信楽焼の欠片」を手にして、遂に八郎と芸術家としてぶつかり合う中で、柴田に「信楽焼の欠片の色」について聞かせたかった…
工房に行った喜美子に八郎がおむすびを持って行くのって?
後半の展開も良く分からなかった。八郎は、「今夜、自分は工房を使わないから喜美子が使っていいよ」的なことを言った。だから、喜美子は何らかの作業をするために工房に行った。なのに、直後に八郎は “まるで喜美子の作業を邪魔するように” おむすびを持って工房に現れた。
これなら、ジョージ富士川が帰った後、八郎が「僕の個展のことで話がある」とそのまま、工房で話せば良かったのでは? とにかく、場面と言うか舞台をコロコロ変えすぎるから、内容が薄っぺらに見えるし、描くことが無いのかなと想像させてしまうのだ…
あとがき
さて、いよいよ私の1/18に投降した推測の最初の「電気釜が何らかの理由で壊れて」が描かれましたね。でも、今回では唐突に翌朝電源が入らないって感じでした。やはり「何らかの理由」が欲しかったです。例えば、200枚の小皿を次々と作っている最中に、過激に使ったから壊れた…みたいな。
でも、きっと明日には、私の推測通りに行けば、200枚の小皿が納期に間に合わないから丸熊陶業の穴窯を借りて…となるはずです。あとは、穴窯がいつ出来るか? なんか嫌な予感がしますね。
だって、東京に行く前と後で夫婦の関係が変わっちゃいましたから。こんな感じで、何もなかったように。まさか今週中に穴窯が完成? となると、折角の好転への期待も半減しますよ。だって、話が進むのが都合良過ぎますから…
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【これまでの感想】
第1週『はじめまして信楽(しがらき)』
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第2週『意地と誇りの旅立ち』
7 8 9 10 11 12
第3週『ビバ!大阪新生活』
13 14 15 16 17 18
第4週『一人前になるまでは』
19 20 21 22 23 24
第5週『ときめきは甘く苦く』
25 26 27 28 29 30
第6週『自分で決めた道』
31 32 33 34 35 36
第7週『弟子にしてください!』
37 38 39 40 41 42
第8週『心ゆれる夏』
43 44 45 46 47 48
第9週『火まつりの誓い』
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第10週『好きという気持ち』
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第11週『夢は一緒に』
61 62 63 64 65 66
第12週『幸せへの大きな一歩』
67 68 69 70 71 72(Vol.1) 72(Vol.2)
第13週『愛いっぱいの器』
73 74 75 76(Vol.1) 76(Vol.2) 77 78
第14週『新しい風が吹いて』
79 80 81 82 83 84
第15週『優しさが交差して』
85 86 87 88 89 90
第16週『熱くなる瞬間』
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