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心の傷を癒すということ (第1話 [連続4回]・2020/1/18) 感想

心の傷を癒すということ

NHK総合・土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』公式
第1話 [連続4回]『神戸、青春の街』の感想。
なお、原案とされる書籍、安克昌「新増補版 心の傷を癒すということ: 大災害と心のケア」は、既読



両親が韓国生まれと知って以来、自己を模索していた和隆(柄本佑)は、親友の湯浅(濱田岳)と同じ大学の医学部に進み、教授の永野(近藤正臣)の影響で精神科を志す。一方で和隆は、映画館で出会った終子(尾野真千子)と恋に落ちる。1995年1月、精神科医として働く和隆が暮らす神戸の街を大地震が襲う。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
原案:安克昌「新増補版 心の傷を癒すということ: 大災害と心のケア」
脚本:桑原亮子(過去作/禁断の実は満月に輝く)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく) 1
   松岡一史(過去作/まんぷく)
   中泉慧(過去作/まんぷく)
撮影:西鍵真治(過去作/カーネーション、マッサン、べっぴんさん、まんぷく)
音楽:世武裕子(過去作/恋仲、好きな人がいること、べっぴんさん)

「全4回」の連ドラの第1話が"主人公だけ"を掘り下げる斬新さ

本作は、原案とされる書籍、安克昌「新増補版 心の傷を癒すということ: 大災害と心のケア」(既読)を基に、 阪神淡路大震災の6年後の働き盛りに志半ばでこの世を去った安克昌氏の遺族への取材で得た事実を基に、名称などを変えてオリジナル脚本。

従って、まず驚いたのが、「全4回」しかない連ドラの第1話の内容が、主人公・安和隆(柄本佑)の幼少期の生い立ちから、阪神淡路大震災その瞬間までしか描かれなかったこと。

だって、私は『心の傷を癒すということ』と言うタイトルから、阪神淡路大震災直後からの数年間の、世間では「心のケア」や「PTSD」と言う単語が話題になり、「心の傷とケア」の重要性を描く “だけ” の連ドラだと思い込んでいたから。

「あの第1話が無ければ、この最終回はあり得なかった」を期待

しかし、本作の構成と脚本、そして演出は。私の浅はかな予想を、良い方向に大きく裏切ってくれた。当然、「全4回」を観終えなければ、第1話の構成が正しかったかどうかの判断は出来かねる。

でも、「ドラマは人間の本質を描くこと」と、いつも私が言う視点で第1話を評価すれば、超が付く仰天構成ではあるが、主人公の人物像、人間性を幼少期から結婚、そして震災当日までの、主人公の約35年間をきっちりと描いたことは、大きく評価したい。

是非とも、第1話で描かれた、主人公の “アイデンティティー” や “精神科医を目指した思い” が無駄にならないような、いいや、「あの第1話が無ければ、この最終回はあり得なかった」と感想に書けるような作品にして欲しい。

脚本家のバックボーンが作品全体に大きく反映されていると思う

さて、映像的には、まず触れざるを得ないのが、本作の脚本家で京都市在住の桑原亮子氏が、中学2年生の時に阪神淡路大震災に遭い、原因不明で聴力が衰える病を抱えている “被災者” である点だ。

それ故に、単純に「震災と医師と患者」を表面的になぞるのではなく、まず主人公自身を十分過ぎる程に掘り下げた上で、阪神淡路大震災を描く…と言う手法を選んだと勝手に推測した。だって、これから描かれるであろう「精神科医と患者の生きた証」のためには、絶対に安和隆のバックボーンは描くべきだから。

今期は、医療ドラマが多いが、主人公の人間性を掘り下げず、「切ります、治します、失敗しません」の類似作品が多い中、なかなか斬新な作品に仕上がったのには、脚本家のバックボーンも大きく作品に反映していると思う。

公園で2人がスプリング遊具に乗る"1カット長回し"は見応えあり

また、映像的には、1カット長回しを効果的に使った演出や、カメラの被写界深度を巧みに利用した 「プルフォーカス(カメラのフォーカス “ピント” を同じカットの中で移動させる撮影方法)」を効果的に多用して、映画的な奥行き感と豊かな表現力を引き出しているのが見所だ。

例えば、15分頃、若き日の安和隆と親友の湯浅浩二(濱田岳)が夜の公園の白馬型とイルカ型のスプリング遊具に乗って語り合うカット。手前と奥にそれぞれ人物を配置して会話の内容と演技に合わせて、プルフォーカス(ピント送り、とも言う)を繰り返し、それも長回しの1カットで2人の友情が丁寧に描かれた。映像的にも見所が多い作品だと思う。

あとがき

今の日韓関係を考えても、それを抜きにしても構成などが、かなり挑戦的な作品ですね。在り来たりの二番煎じドラマが増える中で、この位に挑戦的な作品の方が、好き嫌いは分かれるでしょうが、それこそ、視聴率を意識しない作品作りと言う意味でも、NHKらしい作品だと思います。第2話の期待します。

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★本家の記事のURL →  https://director.blog.shinobi.jp/Entry/13729/

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