コタキ兄弟と四苦八苦 （第2話・2020/1/17） 感想
テレビ東京系・ドラマ24『コタキ兄弟と四苦八苦』（公式）
第2話の感想。
真面目すぎる兄・一路（古舘寛治）と適当すぎる弟・二路（滝藤賢一）、無職の兄弟にムラタ（宮藤官九郎）が持ち込んだ「レンタルおやじ」としての新たな依頼は、親戚のふりをして結婚式に参列すること。二路は浮かれるが、一路は偽って親戚をレンタルする新郎のことを怪しんでいた。しかも、新婦・手毬（岸井ゆきの）のおなかには新しい命が。疑惑だらけのまま、式は進み…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作：なし
脚本：野木亜紀子（過去作/掟上今日子の備忘録､重版出来!､逃げ恥､ｱﾝﾅﾁｭﾗﾙ）
演出：山下敦弘（過去作/深夜食堂ｼﾘｰｽﾞ､山田孝之のｼﾘｰｽﾞ）
音楽：王舟＆BIOMAN（スペースシャワーネットワーク）
オープニング：Creepy Nuts「オトナ」（ソニー・ミュージックレーベルズ）
エンディング：ちょうどいい幸せ／スターダスト☆レビュー（日本コロムビア）
金曜日の夜の連ドラは「仏教」と縁があるようだ
奇しくも、第2話のタイトルは『求不得苦』で、仏教用語で「八苦の一。 求めているものが得られないことから生じる苦しみ」のことを表す。どうやら金曜の夜は、TBS・金曜ドラマ『病室で念仏を唱えないでください』と共通項として、 “仏教” と縁があるようだ。
感動離婚劇の次は、結婚式ネタと言う「因果応報の第2弾」
さて、先週のブラッディ静子（市川実日子）の感動離婚劇の次は、結婚式ネタと言う「因果応報の第2弾」って感じの第2話。「自分が幸せにならなければ…」と、両親以外は新郎を含めた全員がレンタルと言う奇妙な披露宴の妊婦で新婦・渡辺手鞠（岸井ゆきの）が、真面目すぎる兄・一路（古舘寛治）と適当すぎる弟・二路（滝藤賢一）の本当の依頼主。
二路は"疑似披露宴"で夫婦の在り方に"何か"を感じたのか?
今回は終盤で、離婚届を二路に突きつけている二路の妻・古滝有花（中村優子）が登場。前日の「疑似披露宴」で夫婦や家族の在り方に何かを感じた二路が、有花に連絡をとった。小さなブーケ持参で二路が有花に会いに行くが、電話で素っ気ない態度で断られる。そして、二路は兄・一路と会っている有花を目撃。
披露宴では不条理や悖理をｺﾐｶﾙ & ｼｭｰﾙに描き､後半と対比…
前半の「疑似結婚式」では、前回同様に、依頼者の一見は不条理や悖理な言動をコミカルに且つシュールに描き、後半の離婚間際の二路と有花の夫婦では、正にサブタイトルの『求不得苦（求めるものが得られない苦しみ」）』を描いた。
前半では、お金で求めるものを得て、自分の人生の未来を手に入れようとした若い妊婦の強き女性人間を描き、後半ではそれすら出来ない無職で金の無い弱気中年男を描いて対比させた。なかなか、奥深い内容だった…
あとがき
第1話のような強烈なインパクトはありませんでしたが、きちんと前回のように「 しっかりと地に足がついた人間賛歌のドラマに、絶妙にコミカルな要素を所々に散りばめて、シリアスでクスッと笑えて、ちょっぴり泣けて、観終わるとほんわか出来る」作風は変わっていませんでした。
どうやら、一話完結の部分と、兄弟の生活の部分は縦軸として描き続けられるようですね。これは、連ドラとしての面白さが増えたと、好意的に解釈して、次の第3話を見守ります。
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【これまでの感想】
第1話
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