スカーレット (第86回・2020/1/14) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』(公式サイト)
第15週『優しさが交差して』の
『第86回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
喜美子(戸田恵梨香)から銀座の個展を止めるよう助言された八郎(松下洸平)。答えを出せぬまま悩んでいると、三津(黒島結菜)から作品作りに対して、思わぬ提案を受ける。一方、喜美子は八郎の状況をマツ(富田靖子)に相談。マツはノドを痛めて声が出せないでいるが…その頃、信作(林遣都)が結婚する意向を両親に報告したところ、複雑な思いを明かされ言い合いに。そこに喜美子が待ち合わせできて、覚悟を決めた信作が叫ぶ。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
喜美子の日常を描くなとは言わないが…
遂に、6分過ぎに、八郎(松下洸平)が土をこねた。あまりにも、これ見よがしだが「陶芸家のドラマ」だからこれが当然。そして、「信楽初の女性陶芸家の朝ドラ」が本編だから、主人公・喜美子(戸田恵梨香)の日常を描くなとは言わないが…
前回で自分に大量注文が入りそうだし、夫の八郎の個展出品用の作品作りが上手く行っていないから、「個展中止」を決めたら、喜美子は大量注文が来るのを待っているだけで、やることがない(描くことがない)から日常を描いて時間繋ぎをしているように見える。
2か月間、八郎が2人の若い女性とイチャイチャしているだけって?
でも、その陶芸から距離を置いた喜美子を描けば描く程、八郎が喜美子の目を盗んで三津(黒島結菜)とイチャイチャしているように見えてしまった。
特に気になるのは、この2か月間で、八郎は2人の若い女性から「陶芸を教えて」と言われてイチャイチャしている訳だが、1人目の喜美子相手の時は、八郎が大学を出たてで大した技術もないとは言え、八郎が喜美子に対してやっていた “指導” は “とにかく見ていなさい” 的な感じだったのに…
2人目の三津相手の場合は、八郎が陶芸展で金賞を受賞して箔も実力もついたと言は言え、八郎の三津への “指導” は “完全な手取り足取りの個人授業” 状態。
八郎にとって最大の悩みの種だった陶芸展が無くなったから暇なのはわかるが。流石に、一視聴者としては、「信楽初の女性陶芸家の朝ドラ」を見ているつもりなのに、年を跨いで2か月間も、八郎が若い娘と “陶芸を教える” を理由にイチャイチャしているのを見せられ続けるのは、もう飽きた。
妻子持ちの男と好意を持っている若い女の会話劇でいいの?
そして、15分間の2/3である9分過ぎ。三津がろくろで皿を作ろうと失敗して、もっと八郎に教えて欲しいと “おねだり” する場面で、やっと八郎の口から、こんな会話劇が始まる。
八郎「いや 喜美子から教わり」
三津「えっ…」
八郎「もうええから交代や どき」
三津「チッ」
八郎「舌打ちすな」
三津「は~い」
この三津の「チッ」の舌打ちと、「は~い」を含めた2人の会話劇って、映像を見ていなくても、妻子持ちの男と、その男に好意を持っている若い女の「妻には聞かれたくない、聞かせられない会話」にしか聞こえないし、見えなかった。もう、いい加減に「喜美子vs八郎と三津」にさっさと決着を付けたら良いのに。
笑いの押し付けが、どれも的外れで面白くないしシラケる!
やっと11分過ぎに舞台が「かわはら工房」から「カフェ・サニー」に移動したのは良いが、ここでの話は、完全に本編とは無関係の話。
そして、今回の序盤でも描かれた、喉を傷めたマツ(富田靖子)や、二日酔いの息を嗅がせる百合子(福田麻由子)、そして、この忠信(マギー)と陽子(財前直美)のやり取りも、「面白いでしょ?」と言わんばかりの押しつけの脚本に加えて、過剰過ぎる演出による演技を(今回は特に)連続させているが、私には、どれも的外れで面白くないし、むしろ続けば続く程シラケている。
「大阪編」の時は毎日 “笑いあり涙ありコントあり” で、その上に様々なことを感じたり考えさせられた、「秀作」の香りさえ漂っていたのが、今は別の朝ドラを見せられているような感じだ。
本編がラストの僅か13秒間だけでは、本当に困る………
そして、「信楽初の女性陶芸家の朝ドラ」の本編が始まったのが、陽子が常治(北村一輝)の名前を持ち出して、無駄話を済ませた、15分間しかない朝ドラのラスト50秒残しで、喜美子がカフェにやって来たところから。厳密に言えば、信作が出て行ってから橘ひろ恵(紺野まひる)が登場した13秒間だけ。
いつか、再び「大阪編」のような朝ドラに戻ることを期待して観てはいるが、流石に今回を見ると、「喜美子vs八郎と三津」に決着がつかない限り、期待は毎日引き伸ばされそうだ。
あとがき
団地の奥様がどうこうとか、ダイニングセットがどうこうとか、そう言う話って今必要でしょうか? 丸熊陶業のような大企業が、東京進出のために新製品開発している話なら、そこに八郎がいて役に立ちそうですが、現在のかわはら工房は、数十個の受注生産を喜美子がやって、八郎の賞金でも裕福な暮らしが出来ている訳で。
そうか、橘から数百個の大量受注が入って喜美子がてんやわんやしている間に、八郎と三津がより親密になって…って、こと? まあ、それで本編に戻るのならいいか。でも、今月いっぱいは引っ張るでしょうね。そして、ボチボチHNK発信の提灯記事が並んで、益々哀れな状態になりやしないか心配です。
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【これまでの感想】
第1週『はじめまして信楽(しがらき)』
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第2週『意地と誇りの旅立ち』
7 8 9 10 11 12
第3週『ビバ!大阪新生活』
13 14 15 16 17 18
第4週『一人前になるまでは』
19 20 21 22 23 24
第5週『ときめきは甘く苦く』
25 26 27 28 29 30
第6週『自分で決めた道』
31 32 33 34 35 36
第7週『弟子にしてください!』
37 38 39 40 41 42
第8週『心ゆれる夏』
43 44 45 46 47 48
第9週『火まつりの誓い』
49 50 51 52 53 54
第10週『好きという気持ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『夢は一緒に』
61 62 63 64 65 66
第12週『幸せへの大きな一歩』
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第13週『愛いっぱいの器』
73 74 75 76(Vol.1) 76(Vol.2) 77 78
第14週『新しい風が吹いて』
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第15週『優しさが交差して』
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