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映画「フォードvsフェラーリ(2D・日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし

映画「フォードvsフェラーリ(2D・日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし
映画『フォードvsフェラーリ(2D・日本語字幕版)』公式)を本日の劇場公開初日に、劇場鑑賞。

採点は、★★★★★(最高5つ星で、星5つ)。100点満点なら 90点にします。

【私の評価基準:映画用】
★★★★★  傑作! これを待っていた。Blu-rayで永久保存確定。
★★★★  秀作! 私が太鼓判を押せる作品。
★★★☆☆  まあまあ。お金を払って映画館で観ても悪くない。
★★☆☆☆  好き嫌いの分岐点。無理して映画館で観る必要なし。
☆☆☆☆  他の時間とお金の有意義な使い方を模索すべし。





ディレクター目線のざっくりストーリー

アメリカの自動車社会を「大衆車」を大量に作って築き上げたフォード・モーター社だが、景気の良くなったアメリカ国民は「実用性重視の大衆車」でなく、「カッコいい車」を求め、フォード社の経営は不振だった。

そこで、「カッコいい車」を手作り生産しては世界中のスポーツカー人気を集め、カーレース界では常勝のイタリアのフェラーリ社に勝って、フォード社の名誉を復活させようと、24時間耐久レース「ル・マン」でフェラーリに勝利すると言う使命を受けたるのが、且つて有名なレーサーだったカー・エンジニアのキャロル・シェルビー。

フェラーリに勝つためのフェラーリを超える新車開発に励むシェルビーは、破天荒なイギリス人レーサー、ケン・マイルズに目をつける。限られた資金と時間の中で、シェルビーとマイルズは数々の難題を乗り越え、遂に1966年のル・マンで長年絶対王者として君臨しているエンツォ・フェラーリ率いるフェラーリ社に挑戦する…

現代の車に当時のボディを被せて本物のレース場で撮影した迫力

映画の冒頭から、現代の車では聞くこと出来ない60年代の物凄いエグゾースト音(排気音)で始まる本作。最近の映画のカーレースシーンは、殆どがCGを使っているのに、本作は現代の車に、60年代当時のボディーを被せて、本物のレース場で撮影したそうだ。従って、内容以前に、とにかく本物だから迫力が違う。

レース場や観客などの背景はCGだが、横転したり炎上したりする車は本当にやったのを撮影している。微妙なボディの振動も見応え十分だし、前述のエグゾースト音やエンジン音なども当時の車の音に差し替えられている。もう、これだけでも大きなスクリーンと大音量で観る価値あり。

ドラマの土台が「人vs人」でなく「会社vs会社」なのが面白い!

凄いのは映像だけでない。自動車大国アメリカをけん引してきたフォード社は、誰にでも買える「大衆車」を作り続けて来たが、時代と共に世の中ではカッコいい車が注目されるようになり、1963年に「マスタング」と言うスポーツカーを発売するが、「フォード=大衆車」のイメージがあるから売れない。

そこで、当時、レース界で常勝している「大衆車」とは真逆の超高級車しか作らないフェラーリ社を買収しようとするが、フェラーリの社長・ エンツォ・フェラーリに「ダサい工場で、ダサい車を作っているな」と言われた上に、裏でイタリアの自動車会社フィアット社の買収劇に利用されて、交渉決裂で失敗する。

だったら、フォード社は自社開発の車で、24時間耐久レース「ル・マン」で勝利して、フォード車の復権を企むと言う、まあ熱い話なのだ。そして、本作の基礎が「人間vs人間」でなく「アメリカの自動車会社vsイタリアの自動車会社」と言うのも実に面白い。

「会社vs会社ドラマ」の上に「人間ドラマ」被せた"熱血根性"映画!

しかし、その「会社vs会社」のドラマの上に、見事に「人間ドラマ」を被せて、「熱血根性映画」にするのに登場するのが、かつてル・マンを征した唯一のアメリカ人レーサーだったカー・エンジニアのキャロル・シェルビーと、破天荒なイギリス人レーサー、ケン・マイルズ。

2人とも才能と実力はあるが孤高の人。そんな2人が、大企業で労働組合もガッチガチのフォード社と上手く行くはずが無い。

だから、最初は『フォードvsフェラーリ』なのに、中盤から『フォードvsシェルビーとケン・チーム』になって行く。もちろん『シェルビーvsケン』も並行して描かれるから、3つの対峙構造が同時進行しながら、「人間ドラマ」は家族や同僚や仲間たちを巻き込み一体化して行き、「会社vs会社」のドラマの部分は、佳境のル・マンの結末で「うぅっ」って感じになって…

「★5」にした理由は、ドラマの無駄を削ぎ落した潔さと濃厚さ!

90点と私にしては “超” がつく高採点にした理由は、先に書いた通り、「会社vs会社」のドラマの上に、見事に「人間ドラマ」を被せて、「熱血根性映画」の仕上げたドラマの構成。特に、レースカーの開発のように、余計な説明や解説を徹底的に無くして、映像だけで観客を「153分」飽きさせない演出力と俳優陣の演技力だ。

あとがき

1960年代に実際にあった、アメリカのフォードという自動車会社とイタリアのフェラーリという自動車会社の対決を描いた映画。「会社vs会社」の骨格の上に、2人の男の人生の「人間ドラマ」を被せて、見事な「熱血根性映画」に仕上がっています。迫力のレースシーンも車はほぼCG無しで、振動で揺れる車のボディは必見です。

でも、決してカーレース映画ではなく、あくまでも車やカーレースを通して描かれる熱血根性人間ドラマ。寒い冬に熱い映画、是非劇場で。

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Ford V Ferrari (Various Artists) [Analog]
Ford versus Ferrari: The battle for supremacy at Le Mans 1966


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