スカーレット (第82回・2020/1/9) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』(公式サイト)
第14週『新しい風が吹いて』の
『第82回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
辞めさせた弟子二人が喜美子(戸田恵梨香)と八郎(松下洸平)の部屋に忍び込む。狙いは八郎が研究内容を記したノート。犯行を目撃したのは新たな弟子入りを望む三津(黒島結菜)。逃げる二人を追っていく。その後、事態に気づいた喜美子たちは現場を確認。別の大切なノートがないことが判明する。そこへ思いがけず三津が戻ってくる。一方、百合子(福田麻由子)が居酒屋で別の客と楽しげに話す様子を目撃した信作(林遣都)は…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
陶芸しなよ! 作品作りなよ! 手や顔を土で汚しなよ!
まず、今回のアバンタイトルを見た率直な感想。朝から、子どもも見る可能性のある朝ドラで泥棒をやらないで欲しいってこと。そして、これが重要。に、主人公夫婦は陶芸しなよ! 作品作りなよ! 手や顔を土で汚しなよ! ってこと。
即刻弟子を犯人扱いする八郎も、反対しない喜美子も超不快
え~と、良く分からないのだが。前回の終盤と今回のアバンで、辞めさせられた弟子2人が、八郎(松下洸平)が陶芸の数値などを記した研究ノートを盗むために、喜美子(戸田恵梨香)と八郎の部屋に忍び込んで逃げる様子を、弟子入りを望む三津(黒島結菜)が目撃して逃げる二人を追って行く。
ここまでは、当事者の3人と視聴者しか知り得ない事実のはず。でも、主題歌明けの、荒らされた川原家のシーンには、三津はおらず。母・マツ(富田靖子)が警察を呼んだとは言っていたが、盗まれたはずのノートが見つかっていない状況で、八郎がこんなこと↓を言う…
八 郎「僕のせいや… 弟子2人が とりにはいったんやろ」
百合子「そうなん?」
八 郎「多分… 分らんけど…」
「分からんけど…」と、飽くまでも “推測” と言うことにはしているが、部屋が荒らされてノートが1冊盗まれただけで、少なくとも窯業研究所の所長・柴田寛治(中村育二)から頼まれた弟子2人を、何の根拠もなく “ほぼ犯人” と特定するのはどうかと思う。
私の感覚では、少なくとも半年間は師弟関係でいた人間を即刻犯人扱いした八郎と、それに反論しない喜美子に対して、超不快。
寂しい武志の"いたずら心"の方がホームドラマになったと思う…
それこそ、本作はホームドラマのはずだから、喜美子と八郎が長男・武志(伊藤健太郎)の子育てを十分にやっていないのは明々白々なのだから…
例えば、武志が、最近自分を構ってくれない両親に対して「僕にも注目して欲しい」みたいな寂しい “息子のいたずら心” で部屋を荒らして、何気なく手に取った1冊のノートを家の何処かに隠したのかも? と喜美子が察して、八郎の「子どもが そんなことする?」に対して、喜美子が「私ら ここんとこ 武志を母ちゃんに任せっきりやった…」とやったら…
如何にも夫婦の物語になったし、この喜美子と八郎の「犯人は 武志なの?」の騒動のさなかに、三津が帰って来て一件落着だったら、さぞホームドラマになったと思う。
警察から犯人を聞いた後に「誰から?」は、おかしくない?
さて、いちいち百合子(福田麻由子)と信作(林遣都)のくだりが挿入されてイライラするわ、物語がブツ切れになるわで、よく時間の流れが分かり難くなっているから、ちょっと整理する。
喜美子と八郎は、犯人を弟子2人と推測していた。これが序盤。しかし、7分頃の喜美子と八郎のやり取りでは、警察が犯人を弟子2人と特定したことを知っていた。いつ、真犯人逮捕や被害届を出す出さないの話を警察としたのだろう? 映像的にはそんな時間は無いように思う。
そして、それよりも不可思議な台詞を、三津が「かわはら工房」に飛び込んで入って来て、盗む現場を目撃したことと「めおとノート」を犯人から奪い返したと言った直後に、また八郎が妙なことを言う…
三津「追いかけて取り返してきたんです!」
八郎「誰から?」
喜美子「誰から?」
三津「弟子だった言ってました」
これ、おかしくない? だって、八郎たちはずっと前に警察から「犯人は弟子2人」と聞いているのに、「誰から?」って言うの。要は、警察は、盗んだノートを確認・確保していないのに、逮捕したってこと?
強引な好意的解釈続きで、三津まで不快な人間に見えちゃう
例えば、三津が弟子2人を走って追い掛けて、その先で取り押さえて、そこへ偶然に夜回りの警察官がやって来て(いくらなんでも、三津が弟子2人を交番まで連れて行くのは無理があるから)、弟子2人の身柄を確保して自供が取れたから犯人と特定したと、まず好意的に解釈する。
その上で、更にその警察官が偶然来た時に、三津は弟子2人の身柄だけ渡して、ノートだけは自分が取り返して、八郎に返して恩を売って弟子にして貰うために「かわはら工房」まで走って来たとまで、好意的に解釈しなくちゃいけないの?
流石に流れが不自然過ぎるし、この好意的な解釈では、喜美子と八郎に加えて三津まで不快な人間になってしまうのだが…
あとがき
三津を弟子にするためのエピソードとして、今回は支離滅裂、滅茶苦茶過ぎます。いいや、月曜日からの流れが雑だし、無駄が過ぎます。その上、百合子と信作のくだりを無為意味に入れるから、更に流れが分断されて。最後にもう一度書きます。おにぎり作る時間があるなら、陶芸しなよ! 作品作りなよ! 手や顔を土で汚しなよ!
|
|
|
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
連続テレビ小説 スカーレット 完全版 ブルーレイ BOX1 [Blu-ray]
火火 [DVD]
連続テレビ小説「スカーレット」オリジナル・サウンドトラック
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/13685/
【これまでの感想】
第1週『はじめまして信楽(しがらき)』
1 2 3 4 5 6
第2週『意地と誇りの旅立ち』
7 8 9 10 11 12
第3週『ビバ!大阪新生活』
13 14 15 16 17 18
第4週『一人前になるまでは』
19 20 21 22 23 24
第5週『ときめきは甘く苦く』
25 26 27 28 29 30
第6週『自分で決めた道』
31 32 33 34 35 36
第7週『弟子にしてください!』
37 38 39 40 41 42
第8週『心ゆれる夏』
43 44 45 46 47 48
第9週『火まつりの誓い』
49 50 51 52 53 54
第10週『好きという気持ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『夢は一緒に』
61 62 63 64 65 66
第12週『幸せへの大きな一歩』
67 68 69 70 71 72(Vol.1) 72(Vol.2)
第13週『愛いっぱいの器』
73 74 75 76(Vol.1) 76(Vol.2) 77 78
第14週『新しい風が吹いて』
79 80 81
- 関連記事