知らなくていいコト (第1話・2020/1/8) 感想

日本テレビ系・新水曜ドラマ『知らなくていいコト』(公式)
第1話『週刊誌が舞台のお仕事系ヒューマンドラマ!!』、ラテ欄『吉高由里子主演 週刊誌が舞台のお仕事系ヒューマンドラマ』の感想。
ケイト(吉高由里子)は、政治家や芸能人のスキャンダルを次々と暴く週刊誌のすご腕記者。ある日、シングルマザーとしてケイトを育てた映画翻訳家の母親・杏南(秋吉久美子)が、くも膜下出血で急死する。杏南は、ケイトの父親があるハリウッドスターだと言い残した。ケイトの恋人で同じ編集部の春樹(重岡大毅)が、通夜の準備を手伝い、遺影は元恋人のカメラマン・尾高(柄本佑)が数年前に撮影したものを使用することに。ケイトは、2人にそれぞれ、母親に告げられた父親の件を話す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:大石静(過去作/家売るオンナシリーズ、大恋愛~僕を忘れる君と)
演出:狩山俊輔(過去作/フランケンシュタインの恋、高嶺の花、俺のスカートどこ行った?) 第1話
塚本連平(過去作/お迎えデス。、重要参考人探偵、時効警察はじめました)
音楽:平野義久(過去作/ゆとりですがなにか、わたし、定時で帰ります。)
主題歌:flumpool 「素晴らしき嘘」(A-Sketch)
「お仕事ドラマ」と「謎解きドラマ」のバランスがイマイチ
昨年TBSで放送され、それなりの話題性とヒットをもたらした、吉高由里子さん主演の『わたし、定時で帰ります。』的な “お仕事&ヒューマンドラマ” を、日テレが、サスペンスとミステリー要素を加えてオリジナル脚本で作った…と言う感じだろうか。
まあ、「毎週一話完結の週刊誌の凄腕記者のお仕事ドラマ」と、「ドラマの縦軸に主人公の出生の謎解きドラマ」を組み合わせている段階で、どちらのバランスを重視するのか? それとも、どっちも同じバランスで描くのか?
それ次第で、面白くもアンバランスな作品になるのは分かっていたが、第1話を見た限りでは、作り手も迷っているのが見え見えで、説明過多の第1話だけでは、この先がどうなるのか分からなかった。
主人公の感情の変化が早過ぎて、共感し難いかも…
ただ、昨年暮れに母を亡くしたばかりの私には、忌引き期間中に仕事をするのは私もそうだったから気にならないが、母親が亡くなり、そのすぐ後に実の父親が殺人犯かも知れないと言う疑惑が持ち上がった割に、気分転換が速すぎるような。
確かに、映像的にもハンディカメラのカットを多用して、必死にテンポアップしようと必死だから、政治家や芸能人のスキャンダルを次々と暴く週刊誌のお仕事ドラマの部分を強調して、テンポの良さを強調しているのだろう。でも、映像的なテンポの良さと、主人公の感情の変化の速さは別物では?
そこを作り手が取り違っているから、テンポは良いのに、メリハリが無い。ここを解消しないと、ケイト(吉高由里子)に付いて行けない、共感出来ない…と、継続視聴から離脱する人が増えるかも。もちろん、私も…
「お仕事ドラマ」なのに、プロ意識等の描写が説得力不足
それに、ドラマの第1話の “ツカミ” として、シングルマザーとしてケイトを育てた映画翻訳家の母親・杏南(秋吉久美子)が死の直前で「キアヌ・リーヴス」と口走ったのは納得出来るが、主人公がプロの、それも敏腕記者で、忌引き中も仕事をする程の仕事人間ならば、自分自身で真実を調べるのがプロの記者なのでは?
それに、茶道の先生・多賀笑子(倍賞美津子)がスマホをマナーモードにしていないのもプロとは言い難い。更に言えば、恋人と一晩過ごしただけで一気に気持ちが切り替わって、唐突に詐欺事件として記事にしたいと申し出る主人公もプロ意識として説得力に乏しいし、取材と公表を快諾する側もトントン拍子過ぎて説得力が乏しかった。
あとがき
これ、「ドラマの縦軸に主人公の出生の謎解きドラマ」を削除するなり、最終回まで封印しておいて、第2話からは「毎週一話完結の週刊誌の凄腕記者のお仕事ドラマ」だけにした方が良かったと思います。
それと、以前にも書きましたが、刑事ドラマや医療ドラマ以外では、出来るだけ「登場人物の死」を軽率に使って欲しくない…それが私のスタンス。今作だって、わざわざ母親を死なせなくても、昏睡状態にして最終回で元気になると言う展開も作れたわけで。
従って、テンポは良いが、メリハリと説得力不足が、今一つ「次を観たい」に繋がり難かったです。第2話まで様子見します。
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