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フジテレビ開局60周年特別企画 二夜連続「教場」 (前編・2020/1/4) 感想

フジテレビ開局60周年特別企画 二夜連続「教場」 (前編・2020/1/4) 感想

フジテレビ系・フジテレビ開局60周年特別企画 二夜連続『教場』公式
前編『珠玉の警察ミステリー『教場』を待望の初映像化!!過酷な警察学校を舞台に極限状態の中で起きる様々な問題や葛藤を教官・風間が暴くーー本日第1夜放送!』の感想。
なお、原作の小説、長岡弘樹『教場』シリーズ(小学館)は未読。



 ここで生き残った者だけが、警察官になれる。 警察学校という密室…そこで、何が起きたのか。必死のサバイバルが始まるー
 “教場"と呼ばれる警察学校の教室。冷徹無比な教官・風間公親(かざま・きみちか/木村拓哉)が務める初任科第198期短期課程の教場では、生徒たちが日々、激しいトレーニングにさらされている。何より厳しいのがルール厳守。その行動は、常に 監視体制に置かれ、誰かのミスは連帯で責任を負う。
 「警察学校とは適性のない人間をふるい落とす場である」と考える教官・風間は、生徒がトラブルを抱えた途端、退校届を突きつける非情な男だ。また、いつも生徒たちに突然理解しがたい指令だけを告げて、その場を立ち去ってしまう。次々とふるいにかけられる“教場"という名のサバイバルゲームを生き抜くため、生徒たちの秘密と思惑が渦巻き、いろいろな事件が巻き起こっていく…。
 “風間教場"のクラスメートは30人。果たして最後までふるい落とされずに生き残り、何人の生徒が卒業証書を手にすることができるのか?さらに風間は、生徒たちが起こす事件の複雑に絡み合った真相を解決していくことはできるのか?そして、生徒たちに非常識ともいえる謎の試練を与え続ける風間の真の狙いとは?
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:長岡弘樹『教場』シリーズ(小学館)
脚本:君塚良一(過去作/ナニワ金融道シリーズ、踊る大捜査線シリーズ、課長島耕作シリーズ)
演出:中江功(過去作/プライド、Dr.コトー診療所シリーズ、貴族探偵)
音楽:佐藤直紀(過去作/コード・ブルーシリーズ、救命病棟24時[5])、みかづき)
警察監修:古谷謙一(過去作/HERO2、スニッファー嗅覚捜査官、BG~身辺警護人、モンテ・クリスト伯)
制作協力:The icon(過去作/聖女、恋がヘタでも生きてます、ドロ刑-警視庁捜査三課-)

最小限の事前情報で見始めた『教場』の前篇…

主演で主人公 “風間公親” を木村拓哉さんが、白髪と義眼で魅せる冷徹無比な警察学校の教官を演じることと、脇役キャストに豪華な若手俳優陣が集結する程度の最小限の事前情報で見始めた『教場』の前篇。

厳しい教官に翻弄される"学園ドラマの延長"かと思いきや…

内容は、“教場” と呼ばれる警察学校で繰り広げられる教官と警察官候補生らの人間ドラマのようだ。原作は未読ゆえに、観る前は冷徹無比な教官・風間公親(かざま・きみちか/木村拓哉)の厳しい指導が中心に描かれ、それに翻弄されつつも授業について行く生徒たち…的な、一種の「学園ドラマ」の延長かと思っていた。

候補生らの連作短編を、"骨太で秀作な警察ミステリー"に昇華!

しかし、内容は大きく異なっていた。意外にも主人公である風間の出番は、ピンポイント且つ効果的な場面でしか登場せず、全体は個々の警察官候補生たちの「短編小説」を “風間の視点や指導” を背骨に貫いた「連作短編」と言った感じ。

そして、ドラマ的にはオムニバス形式をベースに、ストーリーテラー役を兼ねた主人公・風間が警察官としての適性が滑落した生徒に突き付ける「退校届」が全体をしっかりと貫いた “骨太で秀作な警察ミステリー” に、この「前編」は仕上がった。

原作の舞台選択のアイデアと、ドラマのエピソードの重ね方の秀逸さ!

本作は、人間の傲り、人間の弱さ、人間の非情さ、人間の逞しさなどを描くために、前時代的な様々なハラスメントや働き改革を掲げる現在の日本社会と隔絶した世界・舞台を選んだ。

厳し過ぎる規律や選択肢のない罰則制度や絶対服従の上下関係が当然であり、生徒たちから人権保護や民主主義的な考え方も剥奪し、単純に現実の社会で一般市民と向き合う法の番人と言う。最優先に自らを律する警察官を作る場所「教場」を設定した(原作の)アイデアと秀逸さ。

また、(ドラマとして)個々の生徒らのエピソードを単純に「一話完結」的にせず、丁寧に折り重ねて描くことで “教場と言う密室の正当性と恐怖” と “風間の不当性と謎” の両方を描いた見応えのあるヒューマンドラマになった。

あとがき

風間の超厳しい指導の裏には、一体何が隠れているのか? そして、風間教場の生徒30人の中で何人がサバイバルゲームで生き残るのか? 重厚なテーマを扱いつつも、適度な謎解きの楽しさを盛り込んで、なかなかエンターテインメント作品として、良く出来た「前編」だったと思います。

先日に最終回を迎えた日曜劇場『グランメゾン東京』とは、一味も二味も違った、新たな「キムタク・ドラマ」としても完成度が高いと思います。

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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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