相棒 season18 (第11話/元日スペシャル・2020/1/1) 感想

テレビ朝日系・『相棒 season18』(公式)
第11話/元日スペシャル『ブラックアウト』の感想。
警視庁主催のゴルフコンペが行われ、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)はパーティーの準備を担当する。パーティーが終わり、右京が元警察庁刑事局長で警備会社社長の恭一郎(長谷川初範)や秘書の紗耶香(瀧本美織)ら他の客と共に地下駐車場に向かうと、そこで激しい爆発が起こり、中に閉じ込められてしまう。がれきで埋まった入り口を見た亘は、爆発が犯罪によるものだと推察し、巻き込まれた客の素性を調べ始める。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
役柄と出演者名の組合せで、ほぼ展開が予想で来てしまった
●脚本:神森万里江/演出:橋本一(敬称略)
そもそも『元旦スペシャル』のへの期待感は年々下降気味だから、どんな仕上がりでも大きく落胆することはないと思っていた。しかし、予告編やYahoo!テレビのあらすじを事前に知ってしまった時点で、予想以上の落胆が襲って来た。その問題は、キャスティング。役柄と出演者名の組合せで、ほぼ展開が予想で来てしまうこと。
"後半の1時間弱" で、内容と言う内容は済んだと思う
その上、実際に映像が動き出すと、話が進めば進む程に予想以上の落胆が現実になってしまったこと。特に、前半の1時間がダラダラ引っ張るだけで観ているのも辛かったし、実際に観終えれば後半の1時間弱で内容と言う内容は済んだと思う。
人質、警察OB等、"本作お約束ネタ"を散りばめても結局ワンパターン
また、ストーリーの問題もある。実は、こっちの方が “配役によるネタバレ感” よりも大きな問題にも思う。それが、“人質” や “監禁” と言った、謂わば “相棒のお約束ネタ” 的な素材を『元旦スペシャル』と言う2時間超の枠に使ってしまったこと。
お陰で、放送尺を埋めるために様々なエピソードや設定を盛り込んだのは理解するが、その “穴埋め” を “警察OB” や “警備会社” や “社長秘書” と言った、これまた、『相棒』では使い古された設定を引用したから、流石に既視感も増えるし、ワンパターン化も防げなかった。これが、本当に残念。
放送尺のために、お決まりのエピソードを広げるがためにあれこれやっても、所詮は味が薄まっただけで終わってしまうことくらい、もう18シーズン、18年近くも長期に続いている作品なのだから、分かって貰いたいものだ。
あとがき
今回のエピソード、まず、爆発と人質の要素を排除して、単純な警察OBが脅迫されていると言う単純な骨格にします。
そこへ改めて “放送尺の穴埋め” 用に、衣笠副総監(杉本哲太)と内村刑事部長(片桐竜次)と中園参事官(小野了)を絡めて、勝手に動き出す特命係の右京(水谷豊)と亘(反町隆史)を、いつも通りに「やるな、と言いつつ…」をやるだけで、既視感が “いつもの相棒らしさ” に変化したと思います。
その方が、衣笠や中園らと特命係の会話劇もたくさん盛り込めるし、更に捜査一課も加われば、ネタ切れ感は多少あっても、面白さはあったように思います。と言うか、最近の1時間の通常枠の方が、断然に面白いです。
※次週 1/8(水)の放送は休みで、次回は1/15(水)に放送予定です。
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