シャーロック アントールドストーリーズ (第10話・2019/12/9) 感想

フジテレビ系・月9『シャーロック アントールドストーリーズ』(公式)
第10話『最終章都知事長男誘拐事件!そして彼が覚醒する』の感想。
なお、原作の小説、アーサー・コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」シリーズ」は既読だが、全作品ではない。
都知事・鵜飼に不倫疑惑が浮上。同じ頃、高校生の息子・椋介を誘拐した犯人から身代金1億円を要求する動画が届いた。獅子雄(ディーン・フジオカ)と若宮(岩田剛典)は江藤(佐々木蔵之介)と高校を訪ね、バスケ部コーチ・灰田と椋介の間の確執を知る。そんな中、鵜飼が会見で誘拐について話してしまう。一方、若宮はこの件を通して守谷を追うつもりの獅子雄に危うさを感じる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:アーサー・コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」シリーズ」
脚本:井上由美子(過去作/緊急取調室1,2,3) 第1,2,3,4,5,6,9話
東山狭(過去作/不明) 第7,10話
上田恒(過去作/不明) 第8話
演出:西谷弘(過去作/モンテ・クリスト伯、刑事ゆがみ) 第1,7話
野田悠介(過去作/コード・ブルー・シリーズ、ラジエーションハウス) 第2,4,9話
永山耕三(過去作/モンテ・クリスト伯、人は見た目が100パーセント) 第3,5,8話
阿部博行(過去作/ココア) 第10話
平野眞(過去作/モンテ・クリスト伯、昼顔、ガリレオ、刑事ゆがみ)
音楽:菅野祐悟(過去作/半分、青い。リーガルV、東京タラレバ娘、刑事ゆがみ、偽装不倫)
主題歌:DEAN FUJIOKA『Shelly』(A-Sketch)
演出担当が事前発表には無かった阿部博行氏に驚き!
まず、驚かされたのが、最終回直前回の演出担当が、本作初担当の阿部博行氏だと言うこと。実は、上記のスタッフ表を見て頂けると分かるように、平野眞氏と言う演出家が放送前から担当することが発表されており、阿部博行氏の名は無かった。一体何かあったのだろうか?
とは言え、阿部氏の経歴を調べてみると幾つかの『月9』を含めた作品に関わってはいるが、その殆どが演出補であり、単独演出作品は今年の正月に放送された第30回ヤングシナリオ大賞『ココア』だけと言うこと(私の調査が間違っている可能性はあるが)。
阿部氏の演出、ツカミはOKだし、タイトル映像もスタイリッシュで良かった!
とにかく、ファーストカットの学校の体育館でのバスケットボールの練習シーンが、まるでCMと見間違えるような映像で始めたことで「えっ!」と私を思わせた段階で、既にツカミはオッケー。
その後の『シャーロック』のタイトル文字を獅子雄(ディーン・フジオカ)が描くカットには、今回で大活躍する若宮(岩田剛典)をしっかりと映り込ませた上で、あのスタイリッシュな映像。何か最初から、ワクワクさせてくれた。
脚本家もメインライターでなかったが、それが逆に斬新さになった!
更に、本作初担当の演出家が突然出てきた理由も謎だが、最終回直前の脚本担当が、メインライターの井上由美子氏で無いことも、ある意味でミステリーだ。要は、この第10話は、脚本家と演出家のコンビに意外性があるってこと。
しかし、それでも、きちんと連ドラとしての登場人物の設定や描き方、物語の運び方や、全体の映像の雰囲気などに違和感は無かったし、むしろ前述したように、映像的には演出による斬新さも加味され、面白かった。
ラストの"意外な3分間"で1話完結の楽しさと連ドラの醍醐味も!
そして、ラストは若宮(岩田剛典)が、鵜飼昇平都知事(大鶴義丹)をギャフンと言わせて終わるかと思いきや、50分過ぎからの都知事室のテレビの音声から始まった、最終回のネタ振りとも言える “意外な3分間” が再び私をゾクゾクさせた。一体、最終回はどうなるのか! 1話完結の楽しさと、連ドラの醍醐味を合体させた秀作だと思う。
あとがき
次回の最終回は「30分拡大」ですね。単純に、早く観たいです。でも、素直に終わっても欲しくない…
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【これまでの感想】
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