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死役所 (第8話・2019/12/4) 感想

死役所

テレビ東京系・ドラマホリック!『死役所』公式
第7話『あしたのわたし』の感想。
なお、原作の漫画、あずみきし「死役所」(新潮社バンチコミックス)は、未読。



イシ間(でんでん)がシ村(松岡昌宏)から受け取った書類には「任期満了に伴い、49日以内に成仏するものとする」と書かれていた。イシ間が動揺する中、他殺課に絵本を抱えた凛(佐々木みゆ)が来る。生前の凛は、保育士・あかね(吉田志織)に憧れる心優しい子どもだった。不潔な身なりや不審な傷など凛の異変に気付いたあかねは、母・瞳(前田亜季)の虐待を疑う。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:あずみきし「死役所」(新潮社バンチコミックス)
脚本:政地洋佑(過去作/天 天和通りの快男児) 第1,2,3,4,5,7,8
   三浦希紗(過去作/わたし旦那をシェアしてた) 第6
   烏丸棗(過去作/映像作品 不明)
演出:湯浅弘章(過去作/増山超能力師事務所、ワカコ酒、探偵が早すぎる) 第1,2
   棚澤孝義(過去作/下町ロケット、半沢直樹、スパイラル~町工場の奇跡~)) 第7,8
   酒井麻衣(過去作/恋のツキ 第3、8、10話) 第3,4
   松本花奈(過去作/恋のツキ 第4、9話) 第6
   蔵方政俊(過去作/リピート~運命を変える10か月~ 第1、2、7、8話) 第5

アバンでの前回のイシ間とミチだけで涙が零れたそうに…

アバンタイトルの冒頭に挿入された前回の、イシ間(でんでん)と女学生のミチ(田鍋梨々花)と83歳で天寿を全うした石間(大鳥)ミチ(今本洋子)の数カットを見ただけで涙が零れそうになった。

前回より更に重く苦しく切ない少女の人生が丁寧に描かれる

そして、前回のラストでイシ間がシ村(松岡昌宏)から受け取った「任期満了に伴い、49日以内に成仏するものとする」と書かれた書類に動揺していると、他殺課に絵本を抱えた凛(佐々木みゆ)が来る。母・瞳(前田亜季)に育児放棄と幼児虐待による死で死役所にやって来たと言う訳だ。

今回も、前回よりも更に重く苦しく切ない少女・凛の僅か数年間の人生が丁寧に丁寧に描かれて行く…

絵本の詩に凛の心情を織り交ぜる台詞の作り込みが秀逸!

生前の凛は、保育士・あかね(吉田志織)に憧れる心優しい子どもだった。不潔な身なりや不審な傷など凛の異変に気付いたあかねは、母・瞳(前田亜季)の虐待を疑う。

まず、素晴らしかったのは、原作があるからどこまで脚本家による創作か分からないが、家の中で絵本を読むのはうるさいと、真冬のベランダに絵本と一緒に放り出され、鍵を掛けられてしまった凛の心情を、生まれ変わりの絵本『あしたのわたし』の短い詩を読む凛が、次第に凛自身の創作(気持ち)を詩の中に含ませながら、詩が徐々に凛の台詞になって行くところ。例えば、こんな感じに…

凛「あしたのあなたは 何(なに)になるの?
  あしたの… 凛は…」

そして、映像は、まだ夏の頃の母・瞳は凛に優しく接したいた回想シーンになる。そして、シーンは雪が降って来た夜の寒いベランダに変わると…

凛「あしたの 凛は…
  お母さんと一緒…
  お母さん 大好き…」

そして、ついに凛は目を閉じて死んでしまう。ここの台詞の作り込みは、中々大したものだと思う。もちろん、凛を演じた佐々木みゆちゃんのモノローグの演技力も素晴らしかった。

朝、保育士が訪問して凛の遺体までの演出も見応えあり!

ベランダで既に亡くなっている凛を知らずに、凛の憧れだった保育士・あかね(吉田志織)が凛の家・小野田家を翌朝訪ねて来る。朝になっても母親は帰っていない。カメラが、最初は室内にあってゴミが捨てられていない玄関とドアを映して、ゆっくりズームアウト。

今度はカットがオーバーラップして、物が散乱している室内をゆっくりとパーンして、凛の脱いだままの服や、オレンジ色の保育園の足で押しつぶしたような帽子とバッグ、そして、閉じたままの青い花柄のベランダの窓に掛かったカーテンに寄って行く。

カメラはベランダに出て、真っ白な凛の顔と手、濡れた衣服、ベランダの隅に積もった雪、雪の上にサンダルも履いていない凛の可愛らしい花柄のタイツ…と引いて見せる。この辺の演出も見応えがあった。

シ村の「ただの洗脳でしょう」に、ゾクッとした…

場面が死役所に戻ると、凛は母親との楽しい思いでしかイシ間に話さない。涙を零すイシ間。シ村に「小野田さん」と呼ばれた凛が、絵本『あしたのわたし』を読み始める。凛は生まれ変わったら、またお母さんの子どもに生まれて、疲れている母親に絵本を読んであげたいと言う。そんな凛のことをシ村がこうイシ間に話す。

イシ間「あのお嬢ちゃん… よく殺されてまでも 母親 かばうよ。
    あれが愛ってもんかね?」
シ 村「いいえ。ただの洗脳でしょう」
イシ間「うまいこと言うね」
シ 村「世の中には 子どもを自分の所有物だと
    考えている親もいますからね」

「ただの洗脳」。実に恐ろしい例えだ。そして、実に的を射た例えでもある。愛は時に洗脳になる…と。

最後のイシ間の「俺と一緒に成仏しねえか?」に救われた…

ラストのお葬式のシーンも辛く悲しく壮絶な描写だった。お荷物が無くなったと飄々としている母・瞳に、保育士のあかねの怒りが込み上げて瞳の頬を引っ叩く。そこへ凛の殺害容疑で逮捕状を持った刑事2人がやって来る。瞳はあかねを傷害罪で逮捕しろと叫ぶが、瞳の戯言を取り合わない男性の刑事がこう言った。

刑事「悔やまれますよ。
   あなたが 叩いた時点で逮捕しておけば
   凛ちゃんは死なずに済んだんですから」

暴力シーンを使わずに、凛の首のアザと、刑事の台詞だけで表現したのはお見事。そして、最後の最後での、「お嬢ちゃん 俺と一緒に成仏しねえか?」の凛へのイシ間の台詞に救われた。

あとがき

回を重ねる毎に、重い内容になって行きますが、どこか少しずつ洗練された表現になっているのも見応えがあります。決して、観ていて面白おかしい作品ではありませんが、1か月前に実母を亡くしたばかりの私にとっては、「母の人生と死」を毎週考えさせられるドラマです。もちろん、答えは母にしか分からないですが…

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