少年寅次郎 (第5話/最終回 [連続5回]・2019/11/9) 感想

少年寅次郎

NHK総合・土曜ドラマ『少年寅次郎』公式
第5話/最終回 [連続5回]の感想。
なお、原作の小説、山田洋次「悪童(わるがき) 小説 寅次郎の告白」は、未読。



平造(毎熊克哉)とけんかをし、家を飛び出した寅次郎(井上優吏)だが、数日後、光子(井上真央)に慰められ、家に帰る。その頃、光子は腰の激しい痛みに悩まされていた。そんな中、寅次郎は散歩(岸谷五朗)から、光子に関わる思いも寄らないことを聞く。しきりに腰を押さえる光子のことが心配でならない寅次郎は積極的に家事を手伝う一方、のんきな平造のことが許せない。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:山田洋次「悪童(わるがき) 小説 寅次郎の告白」(小説)
脚本:岡田惠和(過去作/ひよっこ、ど根性ガエル、最後から二番目の恋、セミオトコ)
演出:本木一博(過去作/わろてんか、ベトナムのひかり) 第1,2,3
   船谷純矢(過去作/ドクターカー、癒されたい男) 第4
   岡崎栄(過去作/戦艦武蔵) 最終
音楽:馬飼野康二(過去作/天まであがれ!、教師びんびん物語)
ナレーション:原由子(サザンオールスターズ)

日本を代表する架空の登場人物の誕生秘話を見事に映像化!

やはり、本作は良く出来たホームドラマだったと思う。その理由は幾つもあるが、例えば、『男はつらいよ』シリーズを知らない人に楽しめる工夫があった。一人の悲運のもとに生まれた男の子の誕生から家出をするまでを、当時の時代背景の中での「母と息子の物語」として成立させたこと。

また逆に、『男はつらいよ』シリーズを知っている人には、そもそも『男はつらいよ』シリーズに繋がるように物語が作られている上に、人気キャラの若かりし頃があちらこちらに登場したり、寅さんの原点みたいなものがあちこちに散りばめられていたり。

また、それが、映画シリーズを知らない人でも(多分)内輪ネタのようにならず、むしろ「映画シリーズを見てみたくなる」ような、さじ加減で盛り込まれたのも上手いと思った。

複雑な環境の家族の物語が全5話に凝縮されて描かれた秀作!

この「虎ちゃん誕生秘話」だが、実は冷静に考えると、かなり毒気があるし、ある意味キッツい話だ。時代が時代とは言え、虎ちゃんは、お父さんが芸者さんに産ませた子で、母親は赤の他人だし、兄と妹も腹違いなのに、一つ屋根の下に暮らしている。その上、お父さんは虎ちゃんを可愛くないはずは無いのに可愛がれず煙たがる。

要は、どこにでもあるような明るくて能天気な家族の話ではないのだ。なのに “母と息子の絆” がしっかりと描かれた。この何とも言えぬ複雑な環境の家族だからこそ描くことが出来た、一種の変則的なホームドラマが、実に新鮮で楽しくて泣けた。

一時は、朝ドラに丁度良い内容だと思ったこともあるが、やはりこれは「全5回」と言うコンパクトな中に凝縮することで、無駄が削がれ、描かれるべき部分だけが抽出されたドラマだと思う。

あとがき

意図的なボケのカットや、オーバーラップ、舞台演劇的な照明など、これまでの4話とは明らかに違う演出に少々戸惑いましたが、演出家が最終回だけ違うのでしょうがないかなと。

あとは、寅ちゃんが家出を宣言したとき、母ちゃんの遺影の前のロウソクがフッと消えたのを見て、そして、虎ちゃんとさくらの駅でのやり取りを見て涙、涙…。流石に、先週末に妹と、母の葬儀をした私には辛かったです。でも、ラストは、ちゃんと映画シリーズに繋がっていて笑えました。こう言うのが良質なホームドラマだと思います。

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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話

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少年寅次郎 最終回

原作が、山田洋次で、寅さんワールドの生みの親で、その世界観を熟知してるだけに、見事、映画へと繋がりましたね。寅次郎(井上優吏)は家を飛び出し、テキ屋修行。そして、物語の核でもあった、母、光子(井上真央)が、気丈に振る舞ってたものの、次第に具合が悪くなり…オハナシ自体もヨカッタけれど、寅次郎を演じた子役ちゃん達が、「ああ、寅さんの子供時代は、こうだったんだろうなぁ…」ってほど、激似!だっただけ...

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