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スカーレット (第33回・2019/11/6) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』公式サイト
第6週『自分で決めた道』の 『第33回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


幼なじみの信作(林遣都)から実家の家計が火の車で母・マツ(富田靖子)の薬代も払えないと聞かされた喜美子(戸田恵梨香)。妹の直子(桜庭ななみ)にも涙ながらに訴えられ、喜美子は大阪に戻る予定を取りやめて実家に戻る。マツから膨れあがった借金が途方もない金額になっていることを明かされ、喜美子はある決意で友人の照子(大島優子)を訪ねる。一方、大阪では喜美子がもう戻らない電報を受け取った荒木荘の仲間が集まり…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

このアバンを見る限り、明るい兆しが見えて来た!

やはり、前回の拙いアバンタイトルは、単純な “尺合わせ” だったのか。

今回のアバンは、しっかりと喜美子(戸田恵梨香)が信楽に帰省せざるを得ない “事情” を描きつつ、喜美子を大切に思う大阪の荒木荘の人たちを描き、自分を大切に思ってくれる人たちと別れなければならなくなるかも知れない喜美子の “事情” と、喜美子の苦悩を描いた。

更に、前回は、幼なじみの信作(林遣都)から実家の家計が火の車で母・マツ(富田靖子)の薬代も払えないと聞かされたところで終わったのに、今回のアバンでは、その続きを加えた。妹の直子(桜庭ななみ)が涙ながらに、父・常治(北村一輝)がオート三輪を買ったものの、怪我をして仕事が出来ず、飲んだくれて家の謝金が山のように膨らみ、米も肉も卵も買えない “事情” を訴えるシーンだ。

今や、姉の喜美子しか頼れる人がいない直子と一番下の妹・百合子(住田萌乃)。そして妹たちの涙の訴えに何か “決意” をしたような喜美子で終わった、約2分40秒もの長尺のアバン。このような “先” が見たくなるアバンこそ、『スカーレット』らしさ。

また、前回の感想は敢えて厳しく書いたが、 このシチュエーションでの喜美子の “選択肢” に “説得力” を持たせることが出来なければ、朝ドラのヒロインとして、自らの人生を切り開いて行くストーリーに説得力は生まれない。その意味で、このアバンを見る限り、明るい兆しが見えて来た…

今回の、喜美子とマツの会話はとても良い…

主題歌明けは、大阪に帰る予定を変更して実家に戻って来た喜美子が、母のマツを気遣う場面からスタート。そして、ポケットから薬が入っているように膨らんでいる薬袋を取り出しマツに手渡した。どうやら、喜美子が病院に行き、これまでのツケの一部を支払って、薬を貰って来たようだ。父の怪我と嘘をつく母に対して、喜美子がこう言う。

喜美子「(何とか)ならへんから うちを呼びつけたんちゃうの!?」

この台詞がいい。喜美子が荒木荘での3年間で、どれだけ人間として成長したのかが台詞から伺えるから。更に、次のツケの証書の山とソロバンを弾いて格闘する喜美子の手元のカットに、喜美子の大きな笑い声が重なる。あまりにも多くのツケに笑うしかない喜美子…と言う訳だ。

この辺も、荒木荘を切り盛りして来た3年間が感じられる。やはり、このように、しっかりと、台詞と演技で具体的に3年間と分からなくても、変化と成長を描くのは大事。今回は中々良い感じだ。

この母と娘のやり取りには、様々な思いが詰まってる!

そして、山のようなツケの証書を前に、喜美子とマツの女同士、母と娘の会話が続く。

喜美子「もうあかんわ もうあかんて(笑い声)」
マ ツ「なに… なに笑てんのん 笑い事ちゃうわ。アハハハ…」
喜美子「ちゃうけど もう これ笑わなしゃあないで。
    こんなぎょうさん ツケツケ ツケツケ
    これ 全部ツケやん。アハハ…」
マ ツ「まだあるよ。まだあるよ」
マ ツ「まだあるよ」
喜美子「もう 要らんて。嫌や~」
マ ツ「要らん言うてもあるんよ。
    次から次へと お父ちゃん ツケにしてくるんよ」
喜美子「これ 1円やん!? 払えるやん」
マ ツ「そん時は ツケを払いに行って 1円足らんかったんやろ」
喜美子「いや~ もう細かいわぁ」
マ ツ「優しいよ 皆さんなあ?
    お父ちゃんが足くじいた時も いろいろ助けてくれはって。
    せやから お父ちゃん
    1円でも きっちり返さなあかん言うてな」
喜美子「ほんで 返さへんかったら 一緒やわあ…」

前回では、喜美子と常治とマツのコミカルな台詞回しと演出をやり過ぎて、空虚な時間が長かった。しかし、今回のこの母と娘のやり取りには、しっかりと妻の夫への愛や、娘の両親への愛、そしてクズ親にも借金は返すと言う常識があること等が込められていて良かった。

笑いの絶えない会話からシリアスになる緩急も良かった!

この笑い声の絶えない会話が終わると、喜美子は大阪から少しお金を送ることと、仕送りを増やすことをマツに約束する。やはり、喜美子は大阪、荒木荘で働いて金を稼いで、美美術学校に通いたい…と言う根っこは譲る気がないのが分かる。この喜美子の意思表示は、とても本作にとって、特に今週の展開上で重要になると思う。

なぜなら、この意思表明の直後に、常治が喜美子に信楽に帰ってきて欲しがっているとマツに知らされ、マツは自分の気持ちをごまかした上に「ほな お茶いれる喜美子 見とこ」と、マツは無意識だが、美紀子の心を確実に揺さぶる。そして、丸熊陶業へのフラグも自然な展開。今回の喜美子とマツの会話は、粗い所あるが、良い所が目立って良かった。

あとがき

11分過ぎに城崎剛造(渋谷天外)が登場。これで、どうやら本格的にドラマの舞台が、大阪から信楽に移ると言うことでしょうね。前回で心配した舞台が信楽になる過程、常治の活躍も描かれて、スムーズにいきそうな感じですね。これで、荒木荘の人たちの出番が減るのは残念ですが、いろいろ理由を付けて度々登場させて欲しいです。

※一身上の都合により、暫くの間、感想は滞るかも知れません(謝)

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【これまでの感想】

第1週『はじめまして信楽(しがらき)』
1 2 3 4 5 6
第2週『意地と誇りの旅立ち』
7 8 9 10 11 12
第3週『ビバ!大阪新生活』
13 14 15 16 17 18
第4週『一人前になるまでは』
19 20 21 22 23 24
第5週『ときめきは甘く苦く』
25 26 27 28 29 30
第6週『自分で決めた道』
31 32

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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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