まだ結婚できない男 (第5話・2019/11/5) 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・『まだ結婚できない男』(公式)
火9ドラマ
第5話『神様にお願い事して悪いか!!』の感想。
なお、前作の、「結婚できない男)は、鑑賞済み。
大仏に癒やされ、縁結びで有名な神社にも参拝したいと思い立ったまどか(吉田羊)が、有希江(稲森いずみ)と早紀(深川麻衣)を1泊で鎌倉に誘う。ところが、現地で桑野(阿部寛)を見掛け、しかも同じ宿だったことで、気分転換に来たはずの3人はどっと疲れる。そんな中、まどかは高校時代の後輩・エリカ(野波麻帆)と再会。一方、桑野は、‘やっくん’とおぼしき人物を見つけて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし ※結婚できない男 DVD-BOX
脚本:尾崎将也(過去作/アットホーム・ダッド、鬼嫁日記、結婚できない男)
演出:三宅喜重(過去作/結婚できない男、銭の戦争、嘘の戦争) 第1,2,5話
小松隆志(過去作/結婚できない男、家政夫のミタゾノ1,2,3) 第3話
植田尚(過去作/結婚できない男、まっすぐな男、鬼嫁日記) 第4話
音楽:仲西匡(過去作/結婚できない男、うぬぼれ刑事、匿名探偵、黒服物語)
主題歌:持田香織「まだスイミー」(avex trax)
前作から僅かだが変化した桑野の空回りが面白かったのに…
世間では前作『結婚できない男』と比較して、今作を低評価している人が多いようだが、そもそも前作から13年も時間経過している上に、主人公・桑野(阿部寛)の相手を務める “重要な女優たち” が一新されている。
だから、私は、前回までの感想に書いたように、むしろ13年間の人々との関りで、少し丸くなった桑野が、これまでの自分との “差” に悩みつつ、今を生きようとする姿が描かれるのを良しとし、毎回楽しみに観ていた。
今回の桑野は前作の桑野。それと今の女3人はバランスがイマイチ…
しかし、今回の桑野は前作の桑野に戻っていた。その原因が脚本であり演出であり、更にやはり前作のように期待通りに視聴率が伸び悩んでいることが、スタッフにそうさせている可能性もある。だから、全10話と想定すれば、折り返しの第5話として一気にテコ入れした可能性もある。
でも、桑野だけを前作に戻しても、今作のまどか(吉田羊)、有希江(稲森いずみ)は明らかに “桑野を馬鹿にし見下しているような設定” で、敢えて言うなら、この第5話でそこを強調しちゃった。早紀(深川麻衣)は存在意義すら良く分からない。これでは、全体のバランスがチグハグ過ぎると思う。
桑野の空回りする愛が魅力なのに、まどかが「愛がない」と…
人間は、そう簡単に変わらない。だけど、年齢を重ねてこそ変化する部分があるはず。そんな “変化” を、偏屈で独善的で皮肉屋な桑野だから、理解して、自分自身をコントロールして、それでも相変わらず “空回り” する。それこそが、本作の最大の魅力なのでは?
終盤近くで、まどかが桑野に対して「デリカシーもないですけど それ以前に 何ていうか 愛がないんです」と言い切るが、今作で描くべきは、“変化” と葛藤しつつ自分らしさを損なわない相手への “空回りした愛” のはず。
なのに、まどかを含めた女性3人が桑野に対して「愛がない」と見ているようにしか映っていない時点で、折り返しなのは残念過ぎる…
あとがき
どうして、折り返し地点になって桑野を前作のような人間に戻してしまったのでしょう。13年間の人々との関りで、少し丸くなった桑野が今作の見所だったのに。今後のエピソード次第ですが、桑野がこのままなら今後への期待が薄まりますね。何とか、第4話までの桑野に戻して欲しいです。
そして、まるで主人公が、まどかになってしまったストーリーも今回限りにして欲しいです。もちろん、まだ私は「人間・桑野信介」が好きなので、継続視聴します。
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結婚できない男 DVD-BOX
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