窪田正孝主演の次期朝ドラ「エール」脚本家が撮影途中で交代!
©NHK
2020年4月から放送予定の朝ドラの脚本家が急遽交代!?
個人的には、驚きのニュースが飛び込んで来た。2020年4月から放送予定で、窪田正孝さん主演の次期・連続テレビ小説『エール』の脚本家が交代するとの報道だ。
NHK朝ドラ異例の脚本家交代、健康面以外の問題か
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201911050000430.html
NHKは5日、来春スタートのNHK連続テレビ小説「エール」(主演窪田正孝)の脚本家交代を発表した。林宏司氏に代わり、清水友佳子氏、嶋田うれ葉氏の両脚本家と、番組スタッフが執筆するという。交代理由について同局は「制作上の都合により」とし、詳細については「制作過程のことに関しては控えさせていただく」と明らかにしていない。
作品は林氏の脚本ですでに9月にクランクインしており、異例の途中交代となる。この日、林氏の脚本で来年1月にスタートする日本テレビ土曜ドラマ「トップナイフ~天才脳外科医の条件~」(主演天海祐希)が発表されており、健康上の理由ではないとみられる。
「週5回放送」を林宏司氏がどう手掛けるのか楽しみだった…
本作については、放送前から「朝ドラ初の4K制作」が謳われ、その4K制作移行に伴う制作期間や制作費の拡大と、NHK(だけでは無いが)が推進する「働き方改革」の一環として、制作現場の負担軽減目的で「月曜日から金曜日までの週5回放送(因みに、1961年放送の朝ドラ第1作『娘と私』が週5回放送で、実に59年ぶりの復活」となる。
「週6回放送」が「週5回放送」になるだけでも、朝ドラファンとしては、週単位で内容が区切られるのか? や、違うカタチになるのか、NHKドラマ『ハゲタカ』や、フジテレビ『医龍1~3』と『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~1、2』と、シリーズ作品の良き時代を築いた脚本家として注目している林宏司氏の手腕に期待をしていたのだ。
更に、既に2019年9月17日にクランクインしているとの情報も入って来ていたので、この度のニュースには驚いた。
驚く理由は3つ。1つ目は、「健康上の問題」で無いこと!
1つは、クランクインしている途中での脚本家の交代、それも朝ドラでは異例だと思う。何せ制作期間が9か月以上続く長丁場だから、それなりの長い準備期間も取られているはずで(未確認だが)、まず考えられる理由は「健康上の問題」となる。
しかし、林氏は来年1月にスタートする天海祐希さん主演の日本テレビ土曜ドラマ『トップナイフ~天才脳外科医の条件~』の脚本担当として既に発表されており、「健康上の問題」があるなら、そちらも降板しないと、少々辻褄が合わない。
驚く理由は3つ。2つ目は、2人体制の脚本家の経験値の違い!
もう1つの驚く点は、林氏のあとの脚本家についての発表だ。記事によれば、「清水友佳子氏、嶋田うれ葉氏の両脚本家と、番組スタッフが執筆する」とある。清水友佳子氏の最近作と言えば、『夜行観覧車』、『女はそれを許さない』、『リバース』、『わたし、定時で帰ります。』がある。
また、嶋田うれ葉氏の最近作と言えば、『素敵な選TAXI』はプロット協力、『スミカスミレ 45歳若返った女』は共同脚本、『こえ恋』はシリーズ構成と、現在放送中の『リカ』では全8話の第1部の4話分が放送済みだが、一度も脚本担当していない。
まあ、私はこれまでも、朝ドラに限らず、連ドラの脚本家は全話の内の1~2話は、新人脚本家の練習台になる…と書いている通り、『エール』も、この交代の機会にそれを念頭に入れたと考えるのが妥当だろう。
驚く理由は3つ。3つ目は、「番組スタッフが執筆する」って何?
でも、一番の驚きは、記事の後半の「番組スタッフが執筆する」だ。これ、一体どう言う意味なのだろう?
外注費を減らすために、まさかNHK内部から脚本を書けそうなスタッフを引っ張り出すとか、名の売れていない新人脚本家を密かに「脚本協力」の肩書で起用するとか。
とにかく、最近、やたらと朝ドラの視聴率獲得に熱心過ぎるNHK。視聴率稼ぎや話題づくりなどに精を出す暇と金があるなら、誰もが見ても朝から気分が良くなり、一日が楽しく過ごせるような朝ドラを作って欲しい。それだけなのだが…
あとがき
2018年前期の『半分、青い。』の脚本家・北川悦吏子氏あたりからでしょうか、脚本家が脚本以外の所で作品を語ったり視聴者を煽ったり、NHKもそれに乗っかって、提灯記事を大量に書かせて話題づくりに必死になって来たのは。その直後の『まんぷく』を担当した福田靖氏以降は脚本家は静かになって、騒ぎ立てるのはNHK。
そう言えば、北川悦吏子氏も「本当は、こう書きたかった」みたいな発言をしていたような。ここまでNHKが視聴率獲得に必死だと、脚本家に要らぬ圧力をかけて、作品を捻じ曲げようとしているのでは? と、疑いたくなります。でも、そう考えると、『半分、青い。』以降の朝ドラの質の低下が頷けてしまう点も多いです。
真実は明らかにならないと思いますが、 2014年後期の『マッサン』以来の男性主人公の朝ドラですから、放送前からドタバタを見せられるのは勘弁して欲しいです。
そして、もう一言。個人的な見解ですが、『あまちゃん』や『あさが来た』のように、本当に楽しい作品は民放テレビが取り上げて、自然に出演者や舞台が注目を浴びて、結果的に視聴率が上がるのです。提灯記事を幾ら書いても、世間は簡単に動かない…それを、NHKには肝に免じて欲しいです。
因みに、次期朝ドラ『エール』は、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而さんと、歌手としても活躍したその妻・古関金子さんをモデルにし、昭和の激動の時代の中で、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家とその妻の物語です。原作はありませんが、参考になる書籍を見つけました。私も読んでみようと思います。
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歴春ふくしま文庫67 古関裕而 うた物語
古関裕而-流行作曲家と激動の昭和 (中公新書 (2569))
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