スカーレット (第29回・2019/11/1) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』公式サイト
第5週『ときめきは甘く苦く』の 『第29回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


喜美子(戸田恵梨香)は世界的な芸術家・ジョージ富士川(西川貴教)のサイン会を訪れる。来年から美術学校で学ぶ夢を伝えると、激励されて感激。さらに名前を呼ばれて振り向くと、かつて信楽の実家に居候していた草間(佐藤隆太)の姿。喜美子は草間との再会を喜び、互いの近況報告をする。草間からは終戦後、生き別れた妻の所在がわかったと明かされるも思わぬ事実が判明。一方、新聞記者のちや子(水野美紀)の職場では事件が…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

サイン会は「喜美子と草間の再会の場」と言う明確な位置づけ

5分頃までの展開、なかなか良かったなぁと。前回のラストで登場した世界的な芸術家・ジョージ富士川(西川貴教)で少しは話を膨らませるのかと思ったのだが、恐らく膨らませるのは喜美子(戸田恵梨香)が美術学校に入学してからなのだろう。

あくまでも、サイン会は「喜美子と草間の再会の場」と言う明確な位置づけ。でも、ちゃんと「喜美子とジョージの初対面の場」としても視聴者の頭に刻まれるから、正に一石二鳥。

サイン会と歌声喫茶をこてこての大阪弁で重ねたのが良かった!

その上、歌声喫茶「さえずり」に喜美子と草間(佐藤隆太)、店員としてバイトしている雄太郎(木本武宏)、そこへ草間が来たと雄太郎から連絡を受けた さだ(羽野晶紀)も加わって、先程のジョージのこてこての大阪弁と重ねて。

サイン会と歌声喫茶は別のシーンなのに、ちゃんと “こてこての大阪弁” で括ることで、ドラマのシーンとしても一体感が出るし、何より大阪が舞台のドラマだと言うのは分かる。これ、やるとやならないのでは大分違うと思う。

普通の会話劇が丁寧に描かれるだけで満足だ

そして、こんなやり取りから始まった喜美子と草間の会話。

喜美子「今は仕事にも慣れて」
草 間「うん もう聞かなくても十分 今の感じで分かったよ」
喜美子「そうですか?」
草 間「うん よくしてもらってるんだね」
喜美子「はい」
草 間「頑張ったんだね」

このやり取りだけでも、喜美子と草間が互いの言いたいことを言うのでなく、相手の話を聞いてから自分の話をすると言う、会話の基本が出来ている。最近の朝ドラでは、とかく主人公が一方的に自己主張し、ヒロインアゲ要員が持ち上げたり、脇役が頷く…みたいな、稚拙な会話劇が多いから、このような普通の会話劇が丁寧に描かれるだけで満足だ。

喜美子と草間の会話の、2つの劇伴と1つの効果音に注目した!

また、演出も頑張っている。5分頃の前述の会話の部分までは劇伴は無くて、近況報告が終わって、喜美子が「草間さんは どうです?」の少し前からアコースティックギターのスローな劇伴が被って来る。切な過ぎず明る過ぎず、聞いていて心地良い感じの劇伴。

それをバックにサクランボをサービスして貰って笑顔の喜美子へ草間が “妻との夢” を語り出す。そして、草間の「お店をやろうって言ってた」のタイミングで、ちょっと強引な感じで劇伴が止まる。何やら起こる予感だ。

そして、草間の奥さんが生きていたことに喜ぶ君江に、草間が「僕じゃない 別の人と店をやってる」と答えると、背景に時計の秒針のような規則的な音にエコーが掛かって流れる。きっと、思いもよらぬ草間の言葉に喜美子の心の時計が止まったのを強調するために、時が動いている音で逆に強調したのだと思う。

そして、一瞬止まった喜美子の心が動き出して、冷静に草間の言葉を聞き始めると、今度はピアノの劇伴に変わる。喜美子の戸惑いを表すように、ピアノとヴァイオリンが交錯して行く劇伴。この辺の会話の魅せ方は凄いと思う。ただの互いの近況報告なのに、ちゃんとドラマになっている。

こう言う何気ない会話劇を丁寧に描くことこそ朝ドラの魅力だと思う。

「シビアな男社会」を描き忘れないのも本作らしくて良かった

終盤では、新聞記者のちや子(水野美紀)の職場で騒動が起こっていた。本作では久し振りに「男尊女卑」的な描写があった。しかし、これは喜美子が中学を卒業したら地元の信楽焼会社「丸熊陶業」で働く予定だったのを、卒業目前に「男社会」を理由に内定を取り消されたのと、繋がる。こう言うシビアな時代を描き忘れないのも良いと思う。

あとがき

今回の喜美子と草間の会話の全てが秀逸だったと思います。「さえずり」の店内もそうだし、店を出てからの背丈の話や星が光っていた話とか。一気に、信楽時代を思い出させてくれた、そして、3年近くの時の移り変わりを感じさせてくれた 15分間でした。きっと、夕食を食べ行くのは、あの店なのでしょうが、どうなるのかとても気になりますね。

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【これまでの感想】

第1週『はじめまして信楽(しがらき)』
1 2 3 4 5 6
第2週『意地と誇りの旅立ち』
7 8 9 10 11 12
第3週『ビバ!大阪新生活』
13 14 15 16 17 18
第4週『一人前になるまでは』
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第5週『ときめきは甘く苦く』
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