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スカーレット (第27回・2019/10/30) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』公式サイト
第5週『ときめきは甘く苦く』の 『第27回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


圭介(溝端淳平)とあき子(佐津川愛美)の交際が始まり、喜美子(戸田恵梨香)は度々、圭介のデート練習の相手を務める。さらに毎日のようにあき子と会うはめに。喜美子は自分の気持ちをひた隠して笑顔で接する。しかし次第にあき子が、圭介と喜美子の仲の良さに嫉妬するようになり、ついに荒木荘を出るよう圭介に泣きつく。悩んだ圭介は喜美子に心の内を打ち明ける。圭介の本音を聞いた喜美子は「圭介さん大好きや」と告げて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

主題歌明けのテンポの良さが、見ていて気持ちが良かった

なんか、いつも凝ったアバンタイトルでなく普通にあっさり気味のアバンだったから、やはり今作も最近の朝ドラの傾向である「中弛みの水曜日」になってしまうのかと心配したのだが、そんなのは主題歌明けを観たら、私の取り越し苦労、無用の長物だったこと、すぐ気付かされた。

本当なら嫉妬心丸出しでも良いのに、妙に あき子(佐津川愛美)への態度が優しい喜美子(戸田恵梨香)から水曜日が始まった。それも、こんな楽しいナレーションと共に…

N「実は あき子さんのおかげで…
    喜美子と圭介さんの距離は
    以前よりグッと近づいていました」

圭介と あき子の交際が始まって、圭介のデートの練習相手を務めることになった…と言う訳だ。

前回の最後に自分の今の気持ちを「恋っちゅうのは おもろいなあ」と言った喜美子が、二階の物干し場でそれを体現しているのが描かれた。このあと、どうなるのかも想像せずに、まるで、片思いを満喫しているような喜美子。前回の台詞をきちんと次の回の序盤で映像化して回収する。こう言うテンポの良さが見ていて気持ちが良いのだ。

特別に理由はなくても、ただ楽しいのっていいじゃないか

6分頃には、 雄太郎(木本武宏)が「斬られ役」のオーディションを受けるために、喜美子が真ん中に立って、荒木荘の住人たちが勢揃いで、ガラス戸を開けて中庭へ向かって、柏手を打って、喜美子の「草間流柔道…」の掛け声に合わせて、気合の注入。これも面白い。

恐らくこんなやり取りが描かれたのは今回が初めて(だと思う)なのに、何か気合注入の荒木荘の恒例行事のように描かれているのも、それを喜美子が仕切っているのも、そして、草間流柔道が荒木荘でも生きているのが、なんか楽しい。それ以外。

この直後の、笑顔で喜美子が圭介に、わざと似合わない方のシャツを薦めたのも、 さだ(羽野晶紀)と ちや子(水野美紀)が喜美子の気持ちをお見通しなのに、喜美子が白を切るのも…

圭介と あき子のデートシーンも良く出来ていた

7分頃からの歌声喫茶「さえずり」での圭介と あき子のデートシーンも良く出来ていた。学校と荒木荘の二つしか世界のない圭介が、あき子に荒木荘の住人たちのことを話すのは当然だ。でも、荒木荘の住人たちに嫉妬し、喜美子のことを恋敵のように思ってしまう あき子がその気持ちをぶつける先が圭介しかいないのも分かる。

そんな「女中なんかと そんなに親しくしてほしない!」と言った あき子に圭介が真剣な表情でこう言った。

圭介「『女中 女中』言わんといてくれ。
   喜美ちゃんな 僕の大切な妹や。
   何や 見下したような ものの言い方は やめてくれへんかな」

その言葉に驚いて店を出て行ってしまう あき子。あき子を追い掛ける圭介。外は夕方になっていて、あき子の姿は見えなくなっている。そこへ、遠くにサイレン音。どこかの工場の終業の合図だろうか。結構長めのサイレンの音の中で、圭介が振り返ると、店の外に泣いている あき子が立っているのを見つける。

あき子は「ごめんなさい。やきもちや。ごめんなさい」と謝って走り去ろうとする。そんな あき子を抱き寄せる圭介。いいね、こんなストレートな表現。圭介の喜美子への気持ちと、あさ子の喜美子への気持ち、そして圭介と あさ子の関係を、他に解釈のしようがない直球勝負で描写した。こう言う分かり易い表現も本作らしいと思う。

放送一か月目なのに本作の定番のアングルがあるのって凄い

劇伴の無かったデートシーンに対して、圭介が帰宅した荒木荘のシーンには、アコギの柔らかな音色の劇伴が先のデートシーンの終盤から先行して使われていた。演出家が次のシーンの劇伴を前のシーンまで先行させて使う時は、前のシーンの印象や余韻を残したまま、次の見せ場のシーンを視聴者にしっかりと見せたいってことだ。

で、火鉢の話をするカットも、例の、第21回では喜美子が暗めの部屋で ちや子が「恋や」と話していたを ちや子の部屋の方向から撮影した時のアングル、第22回では女中の先輩・大久保(三林京子)と喜美子が絨毯の染み抜きを教わる時のアングルにも使われた、画面のやや中央から外れた奥の小さな四角形のエリアに、喜美子を配置すると言う構図。

今回は奥の小さな四角形のエリアに喜美子、手前の暗い所に圭介。物理的な二人の距離感を表現すると共に、こちら(カメラ)に顔を向けている喜美子と、背中を向けている圭介を対比させて、二人の立場と心境の違いをアングルで表現した。こうして、まだ放送一か月目なのに本作の定番のアングルがあるのって凄いと思う。

喜美子に圭介が今の思いを告げる場面が超良かった!

そして、カメラの背を向けていた圭介が縁側までやって来て、圭介は縁側の上で喜美子は中庭の地面の上で高低差を付けたまま、圭介の主張と言うか今の思いを喜美子に告げる場面が始まった。それを笑顔で受け止める喜美子。

そして、翌朝だろうか、あき子と あき子の父が散歩コースを変えたことがナレーションで添えられて、「犬のゴンは もう 荒木荘の前を通りません」のナレーションに合わせて、喜美子が掃除する路地の後ろを、自転車に乗った男性が通過して行く…

圭介が出て行く理由と喜美子の気持ちを丁寧に描き切った

これ凄い。本作のヒロインで主人公・喜美子にとっての恋バナを、前回では「片思いの初恋物語」として描いて、今回の終盤で「失恋物語」として一気に描き切ったと言う感じだ。

その上、素晴らしいのは、「恋っちゅうのは おもろいなあ」から僅か15分後には、喜美子本人も視聴者も、圭介が荒木荘を出て行く理由と、それを受け入れるしかない喜美子を丁寧に丁寧に描き切った。もちろん、荒木荘の人たちを巧みに絡めて、正に笑いあり感動ありで。この水曜日は秀逸だったと思う。

あとがき

今週を観ているだけで、余程のことがない限り、ある程度の基準以上の秀作になるのは決まりのようですね。その位に丁寧な描写と頷ける脚本、そして俳優さんたちの演技でした。

さて、次回から圭介が荒木荘に居なくなると言うことは、バランスが崩れると言うことでもあります。そこで、予告編に登場していた滋賀県出身の西川貴教さんの登場…となるのでしょうか。次回も大いに楽しみです。

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【これまでの感想】

第1週『はじめまして信楽(しがらき)』
1 2 3 4 5 6
第2週『意地と誇りの旅立ち』
7 8 9 10 11 12
第3週『ビバ!大阪新生活』
13 14 15 16 17 18
第4週『一人前になるまでは』
19 20 21 22 23 24
第5週『ときめきは甘く苦く』
25 26

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