グランメゾン東京 (第2話/15分拡大・2019/10/27) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『グランメゾン東京』(公式)
第2話/15分拡大『ナスのプレッセ』、ラテ欄『覚悟を決めろ! 仲間と作った涙の料理!!』の感想。
高級フレンチ「グランメゾン東京」開店のため動き出した尾花(木村拓哉)と倫子(鈴木京香)、京野(沢村一樹)。ところが、開店資金の調達に行った京野は銀行から「有名な料理人の名前が必要」と言われてしまう。京野は、パリ時代の同僚で人気料理研究家の相沢(及川光博)に声を掛けるが、相沢は拒否。妻が家を出た後、帰国して幼い娘を育てながら働く相沢の事情を知った尾花は…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:黒岩勉(過去作/僕のヤバイ妻、ストロベリーナイト、モンテ・クリスト伯)
演出:塚原あゆ子(過去作/アンナチュラル、グッドワイフ) 第1,2話
山室大輔(過去作/ごめんね青春!、天皇の料理番)
青山貴洋(過去作/下町ロケット2、インハンド)
音楽:木村秀彬(過去作/小さな巨人、ブラックペアン、TWO WEEKS)
主題歌:山下達郎「RECIPE(レシピ)」(Warner Music Japan)
私にとっての "第1話で気になっていた 3つの残念"がこれ↓
撮影が既にどこまで進んでいるのか知らないが、私には、全く違うドラマを観ているような感覚に陥らせてくれた、日曜劇場『グランメゾン東京』の第2話。因みに、期待したのに「第1話で気になっていた 3つの残念」。
●全体が賑やか過ぎて内容が掴み難いこと
●料理をもとにしたサクセスストーリーとしては
相当にベタなストーリーで既視感が漂う点。
要は、主人公がダメなレストランを一流にのし上げるって内容に
既視感があるってこと
●私は「俳優・木村拓哉」が好きだから気にならないが、
最近の木村拓哉主演ドラマの中では、
「ザ・キムタク・ドラマ」が強まったこと
登場人物らの描写が、役割に"最適化"され物語が見えて来た!
しかし、まだ第2話なのに、かなりのテコ入れがされ、私が気になる 3つが相当薄まったと思う。いや、もしかしたら当初からの計算だったかも知れないが。
まず、1つ目の賑やか過ぎて内容が掴み難い点だが、明らかに登場人物たちの描き方が、ドラマ上の役割に最適化されたことで、出番の多さや登場のさせ方のバランスが良くなった。その良くなったことで、話の賑やかさが払拭されて、誰が何をやろうとし、何をやっているのかが、しっかりと見えるようになった。
だから、当然に展開の強引さも薄まり、結果、内容が分かり易い、いつもの『日曜劇場』らしくなった。これも良かったと思う。
15分拡大を有効に使った尾花の台詞で既視感の払拭に成功!
2つ目の、サクセスストーリーとしての既視感についても、前回で不要と思っていた「フランス」を活かして、下記の尾花(木村拓哉)の台詞を、敢えて、21分もの長尺のアバンタイトルの最後、メインタイトルの直前に持って来て、本作がただの 3つ星フレンチ誕生物語とは違った展開になることをきちんと提示した。
尾花「パリのフレンチは 今の東京に合わないのかも知れない。
日本ならではの味を考える必要性がある」
これは、15分拡大したから可能な構成であり、褒めるべきと思う。
木村拓哉さんが台詞の言い回しや振る舞いを"洗練"させた!
そして 3つ目の、強まった「ザ・キムタク・ドラマ」だが、これは私が第1話で見誤っていたのかも知れないが…
第2話を見て気付いたのは、木村拓哉さんが世間から「ザ・キムタク・ドラマ」と言われるのを覚悟で、本作は最近の木村拓哉さん主演ドラマよりも、敢えて一回りして…と言った方が的確かも知れないが、「ザ・キムタク・ドラマ」らしさを強調したのに、台詞の言い回しや振る舞いを “洗練” させたように見えた。
この位なら「ザ・キムタク・ドラマ」のファンも楽しめるし、「ザ・キムタク・ドラマ」が鼻について嫌だった人も楽しめると思う。
各キャラの特徴がシンプルになり、良い意味で「ベタな群像劇」に!
更に、「俳優・木村拓哉」のファンとして贔屓目&大袈裟に言えば、巨匠・黒澤明の映画『七人の侍』のような、マーベルコミックの人気映画シリーズ『アベンジャーズ』のような、個性的な個々のキャラクターが一つの目的のために集まって来ると言う面白さが強調された。
このことで、各キャラの特徴が分かり易くなった上に、良い意味で「ベタな群像劇」になった。今回くらいの仕上がりならば、このまま右上がりに楽しくなる可能性が高いと思う。
あとがき
まだ、第2話なのに「好き嫌いが分かれる、ザ・キムタク・ドラマ」と「万人受けする日曜劇場らしさ」のバランスが丁度良い塩梅で整えられたと思います。
また、きちんと主人公の夢と苦悩をアピールした上で、脇役らが埋もれないように個々の立場を明瞭に描き分けて、単純に言えば分かり易く観易い連ドラに仕上がって来たと思います。これなら、安心して楽しめそうです。もしかしたら、「新生ザ・キムタク・ドラマ」として成功する可能性もありますね。
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シネマスクエア vol.114 [木村拓哉「グランメゾン東京」] (HINODE MOOK 559)
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/13398/
【これまでの感想】
第1話
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