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少年寅次郎 (第2話 [連続5回]・2019/10/26) 感想

少年寅次郎

NHK総合・土曜ドラマ『少年寅次郎』公式
第2話 [連続5回]『(不明)』の感想。
なお、原作の小説、山田洋次「悪童(わるがき) 小説 寅次郎の告白」は、未読。



寅次郎(藤原颯音)が元気に国民学校に通う一方、平造(毎熊克哉)に召集令状が届く。寅次郎は悲しみをこらえる光子(井上真央)の姿に平造への愛を感じる。さらに病弱な長男・昭一郎(山時聡真)が他界。抜け殻のようになった光子を見た寅次郎は、自分が代わりにいなくなればいいと思うが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:山田洋次「悪童(わるがき) 小説 寅次郎の告白」(小説)
脚本:岡田惠和(過去作/ひよっこ、ど根性ガエル、最後から二番目の恋、セミオトコ)
演出:本木一博(過去作/わろてんか、ベトナムのひかり) 第1,2
   船谷純矢(過去作/ドクターカー、癒されたい男)
   岡崎栄(過去作/戦艦武蔵)
音楽:馬飼野康二(過去作/天まであがれ!、教師びんびん物語)
ナレーション:原由子(サザンオールスターズ)

本作の映像表現は言葉では表現出来ない!

普段の感想なら、番組を見ていない人にも少しは内容が分かるように書くのだが、本作に限ってはそれは無理。あらすじ程度になぞることは出来ても、本作の映像表現は言葉では表現出来ない。それがこのドラマ『少年寅次郎」。

5つの要素を"明るさと暗さを程良きサジ加減"で見事な描いた

今回で描かれたのは、「戦争」「赤紙」「出征」と言う、どう描こうにも暗くなってしまうシチュエーションであり、この時代を描く上で避けては通れない悲しいシチュエーション。それを、本作のベースになっている映画『男はつらいよ』の “笑えて楽しくて、ちょっぴり切なくて” の世界観を守り崩さずに…

呑気でぐうたらな遊び人だった寅次郎(藤原颯音)の父・平造(毎熊克哉)の出征と、夫・平造への光子(井上真央)の愛情と、寅次郎の病弱な兄・昭一郎(山時聡真)の死と、自暴自棄になった寅次郎の姿、そして、車一家の家族愛の 5つを見事なまでに “明るさと暗さを程良きさじ加減” で描いた。

平蔵の出征のシーンは、ホームドラマの醍醐味がギュッと詰まっていた

例えば、いよいよ平造が出征する時の、目をつぶって家族と別れる平造の辛さと、元気な声で「車 平造君 万歳!」と父を送り出す寅次郎の明るさと、夫を見送るのに涙をこぼさずに耐える光子の肝っ玉母さんっぷりの絶妙なバランス。僅か数十秒のシーンだが、しっかりとホームドラマの醍醐味がギュッと詰まっていた。

寅次郎が「おいらなんか いなくても…」と御前様に相談…

また、2か月前に父を戦争に持って行かれた寅次郎が、今度は大好きだった兄を失った。寅次郎だって、どれ程の悲しみを背負ったのか…と思うが、寅次郎は自分よりも抜け殻のようになってしまった母親の光子の心情、まだ赤ん坊の妹・さくらの気持ちを思ひ量って、「おいらなんか いなくてもいいのにさ」と御前様(石丸幹二)に相談したシーンも良かった。

光子が寅次郎を思い切り引っ叩く。これぞホームドラマの"母の愛"

更に、今まで見たことのない空襲で街全体が赤く燃え上がる下町の風景と、飛び去って行く米軍のたくさんの爆撃機にショックを受けたのだろう。東京大空襲の夜に突如、家族の元を離れ、土手の上にしゃがみ込んで一人で一夜を明かす。翌朝になって家に戻ると、光子が必死に自分を探す姿が寅次郎の目に飛び込んで来る。

そして、光子は戻って来た寅次郎を思い切り引っ叩くと、ぐっと胸に抱き寄せて「あんた いなくなったりしたら 私は… 私は どうしたらいいんだよ」と、ぐっと胸に抱き寄せる。寅次郎も「ごめんなさい」を繰り返し、「お母ちゃん!」と大泣きする。これぞ、ホームドラマで描く “母の愛” だ。お見事としか言いようがない。

あとがき

本作の凄いところは、この 1年だけでも幾度も映画やドラマで似たようなシチュエーションを観て来たのに、既視感よりも『男はつらいよ』の世界観そのままに、本作でしか出来ない表現方法で極上のホームドラマに仕上げたことです。

また、玉音放送後の子どもたちのコミカルなシーンと、ひたすらに夫の帰還を待つ光子の苦しみのシーンと言う、落差の大きなシーンを上手く直結させたのも素晴らしかったです。今期の連ドラの中では地味な作品ですが、見て損はない、いや本作こそ見るべき完成度の高い連ドラだと思います。

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★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/13395/


【これまでの感想】
第1話

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