グランメゾン東京 (第1話/初回25分拡大・2019/10/20) 感想

グランメゾン東京

TBSテレビ系・日曜劇場『グランメゾン東京』公式
第1話/初回25分拡大『手長エビのエチュベ』、ラテ欄『三つ星を掴み取れ! 挫折から這い上がった奇跡と感動の料理人』の感想。



仏パリの三つ星レストランで面接に臨む倫子(鈴木京香)は、同店で働いていたという男(木村拓哉)から突然、作るべきメニューを教えられる。その男こそ、二つ星を獲得しながらもある事件で表舞台から姿を消したシェフ・尾花。面接に落ちた倫子は、再会した尾花の料理を食べ、そのおいしさと自身の力不足に涙をこぼす。尾花はそんな倫子に、一緒に店をつくろうと告げる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:黒岩勉(過去作/僕のヤバイ妻、ストロベリーナイト、モンテ・クリスト伯)
演出:塚原あゆ子(過去作/アンナチュラル、グッドワイフ) 1
   山室大輔(過去作/ごめんね青春!、天皇の料理番)
   青山貴洋(過去作/下町ロケット2、インハンド)
音楽:木村秀彬(過去作/小さな巨人、ブラックペアン、TWO WEEKS)
主題歌:山下達郎「RECIPE(レシピ)」(Warner Music Japan)

こんなドラマのようだ…

今作も、事前情報を極力排除して見始めた。どうやら、ある出来事(序盤の映像では、VIPが食事中に倒れただけで理由が分からなかった)で、仕事と「星」を失った主人公が、再び「星」を獲得するために、仲間たちと奮闘して行く…サクセスストーリーのようだ。

冒頭で主人公を料理人的につまらない人間に描くのは…

10分頃、以前勤めていたレストランに再雇用をして貰うと、 仏パリの三つ星レストランで面接に臨む倫子(鈴木京香)の協力を得て、尾花夏樹(木村拓哉)が料理を作り始めたシーンで尾花がこう言ったのが、ちょっと引っ掛かった。

尾花「俺は 前に この店にいた。
   だから シェフの好みとか
   店のコンセプトとか全部分かってる」

野球中継で50分放送が遅延して、更に25分拡大版の僅か10分だから、正に冒頭中の冒頭の “この” 主人公の台詞。なんか、引っ掛かった。「裏口入学」とは言わないが、なんか “セコイ” なって。いいや、プロの料理人なら、それを食べる人の好みに合わせるのは間違っていないが…

アレルギー対策はしても、こう言う入社試験みたいな時は、相手の好みに合わせるのでなく、敢えて相手を驚かせるような斬新な料理を作ってのし上がるのが、従来の主人公、サクセスストーリーのヒーローなのではないだろうか? なんか、一生懸命に就職先を研究して就活している最近のリクルート学生を見ているようで、一気に冷めてしまった。

そののちに、この「テナガエビのエチュベ」が尾花自身がテストに合格するためでなく、倫子を合格させるためのレシピだったことが判明するが、こう言うやり方で、メインの2人を出合わせるたり、主人公を料理人的に面白味のない人間に冒頭で描く脚本はどうかと思ってしまった…

「パリでのロケ」と「フランス語の台詞」の必然性が皆無

さて、私は木村拓哉さんが好きだから、アンチ的な目線で本作は見ない。いつも通りの “ディレクターの目線” で『グランメゾン東京』を観た感想を書く。前述の尾花の台詞は引っ掛かったものの 1つだが、もっと冒頭から引っ掛かった設定がある。それは「フランス」と「フランス語」。

だって、これ「星=ミシュラン=信頼出来る基準」があれば、場所も時代も何でも成立する話。それなのに、第1話で、いろいろ豪華な俳優陣が出演しているし、裏番組も強力だろし…と「パリでのロケ」と「フランス語の台詞」を組み込んだのだろうが…

出演者本人でなくても、海外ロケが付かれることや、喋れないフランス語の台詞を喋らなければいけないと試練は、「星」さえあれば成立するドラマで、俳優陣に無意味な枷を嵌めて、より自然体で、より伸び伸びした演技をするのを虐げているだけのように思うのだが…

大人の事情が薄まったため、余計にベタな転換が際立った…

「星」それも「パリよりジャッジが厳しいと言われている東京のフレンチの星」だけがあれば成立する話だが、流石にそれだけでは脳が無いから、過去の因縁を組み込んだり、再起するための仲間集めに奮闘したり…と、まああれこれ盛り込んではいるものの、正直サクセスストーリーとしては、かなりベタな展開。敗者がどん底から這い上がるために仲間を集めて頑張る…ってだけ。新鮮さゼロ。

ただ、想像以上に木村拓哉さんを持ち上げ強調する “大人の事情” やらが相当薄まっていた。特に、最近はオジサンたちが強調されるのが定番の『日曜劇場』だから、今作はむしろ抑え気味。だから、余計に “ベタな展開” が際立ってしまったのだろう。

俳優を取り換えただけでは既視感は拭えない!

最近なら『Heaven?~ご苦楽レストラン~』があったし、2016年には『Chef?三つ星の給食?』があった。だからこそ、既視感を払拭するための隠し玉みたいな “強力な工夫” が欲しかった。俳優を取り換えただけでは既視感は拭えないと思う。

あとがき

フランス料理が大好きな私としては、ドラマの内容はともかく、東京の品川にあるモダンフレンチので三つ星を取り続ける名店「カンテサンス」の 岸田周三シェフが監修しているフレンチと愛でる価値はあります。私も一度だけ食べに行ったことがありますが、あの味は忘れません。おっと、ドラマの感想に戻しましょう。

本文で「想像以上に木村拓哉さんを持ち上げ強調する “大人の事情” やらが相当薄まっていた」と書きましたが、本作以前の近作『アイムホーム』、『A LIFE?愛しき人?』、『BG?身辺警護人?』よりは、「ザ・キムタクドラマ」が強調されていますね、その辺が最も視聴者の好みが分かれるところかも知れません。

ただ、全体的にテンポは良いですし、脇役も芸達者な俳優陣が揃っているので、「ザ・キムタクドラマ」が鼻に付かない私にとっては、とにかく既視感の払拭、類似作品との差別化を、次回以降に期待します。

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★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/13367/

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