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少年寅次郎 (第1話 [連続5回]・2019/10/19) 感想

少年寅次郎

NHK総合・土曜ドラマ『少年寅次郎』公式
第1話 [連続5回]『(不明)』の感想。
なお、原作の小説、山田洋次「悪童(わるがき) 小説 寅次郎の告白」は、未読。



1936年2月、平造(毎熊克哉)や妻・光子(井上真央)ら車家の人々が東京・葛飾の柴又で営む団子店「くるまや」の前に赤ん坊が置かれる。光子は誰の子か承知の上で育てることを決める。5年後、その子・寅次郎(藤原颯音)はわんぱくな少年に成長していた。一方、光子は女の子・さくらを出産する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:山田洋次「悪童(わるがき) 小説 寅次郎の告白」(小説)
脚本:岡田惠和(過去作/ひよっこ、ど根性ガエル、最後から二番目の恋、セミオトコ)
演出:本木一博(過去作/わろてんか、ベトナムのひかり) 1
   船谷純矢(過去作/ドクターカー、癒されたい男)
   岡崎栄(過去作/戦艦武蔵)
音楽:馬飼野康二(過去作/天まであがれ!、教師びんびん物語)
ナレーション:原由子(サザンオールスターズ)

期待度★×5! どこから褒めるべきか悩む良く出来たドラマ!!

多くの人がご存知の山田洋二監督の映画『男はつらいよシリーズ』の主人公・車寅次郎の幼少期を、監督の山田洋二氏が寅次郎の幼少期を描いた長編小説『悪童 小説寅次郎の告白』のドラマ化が、この『少年寅次郎」。

私の期待度も「見てみないと分かりませんね」の一言で、期待度★★★にしていたのだが、見てみて分かった。ハッキリと言おう。期待度★★★★★の満点だ。どこから褒めるべきか悩む程に良く出来たドラマだ。

『男はつらいよ』の "未来" に常に繋がっているのが凄い!

まず、謂わねばならないのが、一度でも映画『男はつらいよ』を見たことのある人を、確実に作品の世界に引き込む力を持っていること。その理由は、各登場人物のキャスティングの妙、美術セットや小道具やロケ地選択の拘り。

そして最も秀逸なのは、映画『男はつらいよ』で中心的に描かれた世界は昭和30年代半ばから40年代が中心なのに、本作の劇中時間は昭和16年8月、と言うことで約20年間の時間が空いているのに、本作ではきちんと “未来” に繋がって見えること。

今風に言えば「エピソード 0」と言う感じだが、本作は「実は、寅次郎の子ども時代はこうでした…」のような懐古的な雰囲気が全くない。実に新鮮で輝いた、もう一つの『男はつらいよ』を見ているような幸福感を味わえる作品に仕上がっていた。これは、映画版『男はつらいよ』の大ファンの私としては、第1話にして “名作の予感” と言わざるを得ない。

川で釣った鰻を売る寅次郎と叱る母・光子に泣いた…

ドラマの内容にも触れよう。令和元年の今だから、例えば、26分頃から描かれた わんぱく少年・寅次郎(藤原颯音)が友だちと一緒にウナギ釣りをして、鰻屋にウナギを売って小遣い稼ぎをする場面。

普通に今どきのドラマ感覚なら、自分で小遣い稼ぎをして、意外と逞しい生活力のある子どもだちなのだなぁとなってしまいそうなところを、本作では寅次郎の育ての母・光子(井上真央)が「川の恵みで子どもが商売なんてしていいわけがない」と叱る。実に昭和の初めの頃の “躾” や “子育て” を的確に描写しているシーンだ。

鰻を売った訳を知る光子と寅次郎が本当の親子になる名場面

そして、その直後に金銭的に貧しい友だちのために、ウナギを売ったことを知る光子が、愛情いっぱいに寅次郎を包み込む。そして、光子と寅次郎が「本当の母親と息子」になる超印象的な場面。

これを見ただけでも、私はすぐに寅次郎の “瞼の母” お菊(ミヤコ蝶々)が初めて登場した映画シリーズ第2作目『続・男はつらいよ』のDVDを見たくなった。そう、前述の通り、本作は常に “未来” と繋がっているのが素晴らしいのだ。

脚本家と演出家が創出したファンタジーとリアルの絶妙なさじ加減!

ベタを10回くらいは付けても良いホームドラマだから、脚本家の岡田惠和氏が得意とする世界観と内容がドンピシャ。演出担当は本年1月に放送されたNHK総合・土曜ドラマスペシャル『ベトナムのひかり~ボクが無償医療を始めた理由~』(感想)の本木一博氏が、ファンタジーとリアルを絶妙なさじ加減で成立させたのも良かった。

劇伴担当が日本が誇る名作曲家・馬飼野康二氏も驚きだ!

また、劇伴担当が馬飼野康二氏だから驚きだ。古くは西城秀樹さんの『情熱の嵐』や『激しい恋』の作曲、近藤真彦さんの『スニーカーぶる~す』の編曲、 嵐の『A・RA・SHI』の作曲、映像作品では『エースをねらえ』や『ベルサイユのばら』など挙げ始めたらキリのない名曲を生み出した日本の誇る作曲家だ。

原坊のホンワカしたナレーションと、絶妙な配役に脱帽しかない

そして、ナレーションはサザンオールスターズの紅一点で、今年の結成40周年ツアーでは “永遠のバンド少女” と自ら名乗っていた原由子さんが担当。あの優しくおっとりとした声質と口調が、更に本作をホンワカした世界観に昇華させていた。

もちろん、子役を含めたキャスティングの素晴らしさは言わずもがな。全体が見事なバランスで調和した、『男はつらいよ』を知らない人でも「笑いと涙の連続の秀作ホームドラマ」として楽しめる作品と言って良いと思う。

あとがき

これを「朝ドラ」で放送すれば良かったのに…と、まず見ながら思ってしまいました。多くの日本人、いや『男はつらいよ』を見た世界中の人たちが、一気に “未来” と行き来する楽しみを味わえる作品に仕上がっていますから。

そして、もしも一度も『男はつらいよ』を見たことのない人なら、どれでも良いので是非とも映画『男はつらいよ』を見て欲しいです。これは、誰にでもおススメできる連ドラです。

また、サザンオールスターズの大ファンとしては、今年 12月27日(金)全国ロードショーとなる映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』(映画シリーズ第50作目、前作から22年ぶり)の主題歌『男はつらいよ』を原坊の夫である桑田佳祐さんが歌うことになっています(映像は↓)。サザンファンとしては見逃せません。


映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』予告映像

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