スカーレット (第16回・2019/10/17) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』(公式サイト)
第3週『ビバ!大阪新生活』の
『第16回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
喜美子(戸田恵梨香)がいない信楽では、残された人々の新生活。一見、変わりない様子だが、幼なじみの照子(大島優子)は楽しい高校生活を装い、父・常治(北村一輝)は酔った勢いで喜美子のいない寂しさを明かす。一方、大阪の喜美子は、下宿屋の住人と地元の思い出話に花を咲かせる。その流れでお守り代わりに拾ってきた焼き物のかけらを見せると、新聞記者のちや子(水野美紀)が反応。古い信楽焼きには高い価値があると言い…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
「魔法の葉書」を届ける後ろ姿の郵便配達員がカットが良かった
あら? アバンタイトルの1カット目、意外にも「魔法の葉書」を届ける後ろ姿の郵便配達員がカットだった。こう言う丁寧な描写って良いと思う。
別に、母・マツ(富田靖子)が縁側で葉書を読み始めるカットか、郵便受けから葉書を取り出すかッとでも十分なのに、わざわざエキストラを1人雇って衣装を着せて…。あの1カットが入ったことで、信楽の山々の全景では表現できない “信楽の日常” が見えて来る。今日も、至って丁寧に進むようだ。
荒木荘の玄関の「ドレスを着た陶器の人形」は『カーネーション』の?
そして、マツから青空繋がりで大阪の下宿屋「荒木荘」の物干し場の場面から、玄関の場面に移動した際に気になったことがある。下↓の写真にあるように「荒木荘」の玄関の電話台の横に置いてある「ドレスを着た陶器の人形」だ。
どこかで見たと思って探してみたら、朝ドラ『カーネーション』の第3話で、大正15年の正月に母親の千代(麻生祐未)の神戸の実家で、小学生の小原糸子(二宮星)が、ドレスを着た陶器の人形を見つけて感動するシーンに登場していた。この人形、晩年の糸子の家にもあったように記憶している。
©NHK
もしこれが同一の人形だったら、遊び心があるなぁと思うし、糸子も喜美子も男性社会に突っ込んで生きていく女性だったから、シンクロしていると言うことにもなる…
「信楽焼の欠片」を登場させたのは良かった
で、終盤までは、信楽の人たちの様子。まあ、 東京 大阪と信楽を行ったり来たりするのは良いのだが、今回は、最後の「信楽焼の欠片」のエピソードが唯一の “喜美子らしい描写” だったのが残念。もちろん、「信楽焼の欠片」を登場させたのは良かったと思う。そうでないと、何を描くドラマなのか忘れてしまうから。
上京後「これが喜美子!」と言うのがないのが少し気になる…
でも、やはり前回の主題歌明けの、朝ドラのお約束の「ヒロインの演説大会」みたいな場面にまで「信楽焼の欠片」を広げても良かったかも。
だって、喜美子(戸田恵梨香)は外に出ない。出ないから似たような画ばかりになる。例えば、女中の大久保(三林京子)に頼まれて買い物に行くとか、そんな場面があると、喜美子が一生懸命に生きようとしているのが、もっと見えて来ると思う。なぜ、そう思うのかと言えば、喜美子に “喜美子らしさ” が足りないからだ。
幼少期は、それなりにあったが、上京してから「これが喜美子!」と言うのがない。まあ、まだ第3週だから無理もないが、今後はそんな部分も描いてくれると、もっともっと喜美子を応援したくなると思う。
あとがき
喜美子が女中の仕事だけでも忙しいのに、内職でもやらされると頑張る姿が見られて良いかも知れませんね。とは言え、特に不満はないです。普通に奇を衒わずの描写続きで安心感があって良いです。でも、人によっては「ヒロインに華が無い」とか「ドラマに動きが無い」とか思うかも? でも、この位が丁度良いように思います…
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