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シャーロック アントールドストーリーズ (第2話/15分拡大・2019/10/14) 感想

シャーロック アントールドストーリーズ

フジテレビ系・月9『シャーロック アントールドストーリーズ』公式
第2話/15分拡大『新宿駅替え玉遺体の女の謎!都会の闇に埋もれた女達』の感想。
なお、原作の小説、アーサー・コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」シリーズ」は既読だが、全作品ではない。



江藤(佐々木蔵之介)に呼ばれた獅子雄(ディーン・フジオカ)は、同居人の若宮(岩田剛典)を伴い警視庁へ。列車にひかれて亡くなった女性が、所持品が示す「博美」とは別人だという。獅子雄はこの‘成り代わり’の謎を追い、婚約者・佐々木(内村遥)や過去に博美の弁護を担当した弁護士・藍子(菅野美穂)に会う中で、藍子の事務所のアルバイト・美沙(岸井ゆきの)に着目する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:アーサー・コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」シリーズ」
脚本:井上由美子(過去作/緊急取調室1,2,3)
演出:西谷弘(過去作/モンテ・クリスト伯、刑事ゆがみ) 第1
   野田悠介(過去作/コード・ブルー・シリーズ、ラジエーションハウス) 2
   平野眞(過去作/モンテ・クリスト伯、昼顔、ガリレオ、刑事ゆがみ)
   永山耕三(過去作/モンテ・クリスト伯、人は見た目が100パーセント)
音楽:菅野祐悟(過去作/半分、青い。リーガルV、東京タラレバ娘、刑事ゆがみ、偽装不倫)
主題歌:DEAN FUJIOKA『Shelly』(A-Sketch)

若宮が獅子雄の助手として明確に描かれたのが良かった

前回(第1話)は、まだ同居人の若宮(岩田剛典)が事件の関係者と言う設定だったが、今回(第2話)では、しっかりと若宮が 獅子雄(ディーン・フジオカ)の “助手” として描かれた上に、若宮の「備忘録」的なものが、本作の基礎になっていることまで描かれた。

まず、この点が(本作の評価とは直接関係はないが) 、本作はシャーロック・ホームズの物語としてワトソンが書いたとされている事件簿『語られざる事件』をベースにした連ドラであることをきちんと意識して脚本化されている点を評価したい。

獅子雄と若宮アゲをせず、物語を魅せたのに集中して良かった

続いて本編の感想だが、前述の通りに今回は若宮を獅子雄の “助手” として、しっかりと描き分けているため、二人の役割分担が明瞭になって来た。そのお陰で、主人公・獅子雄の推理力や洞察力、頭の良さと奇抜さが、前回よりも強調された。

また、ディーン・フジオカさんと岩田剛典さんのファンには叱られるかも知れないが、脚本や演出が彼ら二人を際立たせようと、妙な “イケメンアゲ” をほぼ何もせずに、とにかく物語とストーリーを視聴者に丁寧に提供して楽しんでもらおうとしているのが、とても良かった。

更に加えれば、ディーンさんも岩田さんも、過剰な演技を封印して、それぞれの役を丁寧に演じている点も、非常に好感が持てる。

現代的要素と東京を強調し、リメイク版としても成功している

さて、本作は前述の通り、かなり昔のイギリスを舞台にした小説の「令和時代の復刻版」と言える。その脚色も、かなり上手くいっている。スマートフォンに始まる様々な「現代的な要素」を盛り込んで、「東京」と言う舞台をさりげなく強調している。この辺は、脚本と演出がしっかりと連携しているからこそ出来ているのだと思う。

菅野美穂さんの"好演"が、「脱イケメンを愛でるドラマ」を強調した

そして、最も良かったのが、毎回のゲスト・キャストの豪華さと配役の良さと、そのゲストの演技力と存在感も十分に楽しめた点だ。前回は、女優の松本まりかさんの “怪演” が光りまくった。

今回は、菅野美穂さんの “好演” がディーンさんと岩田さんの演技に割り入って、あくまでも本作が「イケメン二人を愛でるドラマ」ではないことを、更に強調したように思う。

第1話の癖のある独特な雰囲気が漂う演出の方が似合うかも

ただ、個人的な好みで言えば、今回の野田悠介氏の “ややあっさり気味” の演出よりも、前回の西谷弘氏の “癖のある独特な雰囲気” が漂う演出の方が良かったかなと。やはり、本作は世界の名作『シャーロック・ホームズ』の現代日本版の連ドラ。

だから、2時間サスペンスみたいな “既視感のある” 演出より、本作らしさを強調するような、敢えて言うなら “灰汁の強い位” の演出の方が似合っていると思う。

いや、その位に個性的な演出でゲストを最大限に活かしつつ、ストーリーを魅せることに集中し、獅子雄と若宮は程々に前に押し出す位が、本作が続編も視野に入って来る仕上がりになると、勝手に期待している。とにかく、第1話くらいに癖のある作品になって欲しいと思った第2話だったかも…

あとがき

視聴者も推理を楽しむ “間” が意識的に挿入されていますね。そのために、観ながら推理する楽しみがあります。かと言って、テンポが悪い訳ではなく、メリハリがあってサクサクと進んでいる印象が、きちんとあります。

事件自体の “現実味” に対しては、好みが分かれるかも知れませんが、私はドラマ全体の完成度が高まって来ているので、小さな点は気になりませんでした。次回にも大いに期待します。

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【これまでの感想】
第1話

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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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