スカーレット (第9回・2019/10/9) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』(公式サイト)
第2週『意地と誇りの旅立ち』の
『第9回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
川原家の元居候・草間(佐藤隆太)が教える柔道教室は大人気。喜美子(川原夕空)を始め、多くの子供たちが習う。信楽では草間に残ってほしいと望む声があがるも、草間はまた旅立つつもりだった。喜美子は草間を引き留めようと説得するが、生き別れた大切な人の存在を打ち明けられ、笑顔で背中を押す。一方この頃、隣町で人さらいの事件が発生。信楽でも注意喚起される中、喜美子の友人・照子(横溝菜帆)に忍び寄る人影が…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
なぜマツは喜美子の「悪いことでけへん」をスルーしたの?
喜美子(川原夕空)の友人・照子(横溝菜帆)が婦人警官になるのが夢だと言った。そこで喜美子は婦人経験について新聞を探し、母のマツ(富田靖子)に婦人警官のことを聞く。そして、喜美子が婦人警官になりたいのなら父に話してあげる…と言った時に、喜美子がこう言った…
喜美子「婦人警官 かっこええけど
悪いことでけへん なりたないわ!」
これ、どう好意的に捉えれば、喜美子(川原夕空)を応援したくなるのだろう? 決して言葉狩りをしているのではない。普通、6歳の我が娘がこんな風に言ったのなら、“悪いこと” をしたのか、“悪いこと”しようとしているのか、どちらかにしか聞こえないから、親ならひとこと言うのでは?
まあ、普通に見ていれば、ここまで考えないかもしれない。でも、私は考えてしまう。なぜ、母のマツ(富田靖子)は、娘の「悪いことでけへん」をスルー出来るのか? って。一言、「喜美子 悪いこと しようとしてるんじゃ ないでしょね」とか反応したら、マツがより母親らしく、親らしく、そして、本作全体がよりホームドラマらしくなるのに。
会話が中途半端な尻切れで終わるのが多いような…
確かに、喜美子は思ったことをそのまま口にする子だし、それが父・常治(北村一輝)譲りで、本作の楽しさになっているのも理解はしている。
ただ、振り返れば、この 9日間で、喜美子のキャラクターがどんなものかを、戸田恵梨香さんに切り替わる前に、必死に視聴者へ “明快” に伝えようとするあまり、どうしても会話が中途半端、尻切れで終わり、例えばラジオと手袋の一件のように翌日に回収するようなことをやり続けている。
母・マツが口を開くと会話がぎこちなくなる
いや、劇中の全ての会話が中途半端と言う意味でない。放送回を跨がっても、「意地」の話など喜美子と父・常治の会話は一応互いに呼応し合っているし(共感するしないは別にして)、また、雑貨店の店主・忠信(マギー)と妻・陽子(財前直見)の会話は、やり取りとして不自然でないし、面白い。
なのに、母・マツが口を開くと会話がぎこちなくなる。まあ、“頼り無さげ” で “ほんわか” しているのが、マツと言う登場人物だから…と言ってしまえば、それまでだが。
喜美子が自己主張すればドラマが成立しているからこそ…
こうなると、極論を言ってしまえば、喜美子は常に「私が○○する!」、「私は○○したい!」と自己主張しているだけで、ドラマが成立してしまうってこと。だから、母・マツには、一言で良いから「喜美子!」と言わせるべきだった。
それをせずに、いつの間にか話し相手は母親なのに、話の中身は喜美子の友人・照子になった…だから気になったのだ。見方が重箱の隅をほじくり過ぎると言われればそれまでだが、マツの部分だけが普通と違うから、とても気になるのだ。
なぜ、ラジオと手袋の話をもっと膨らませなかったのか?
また、気になると言えば、ラジオと手袋。なぜ、今回でラジオで、もっと話を膨らませなかったのだろう?
恐らく、草間(佐藤隆太)が川原家を出て行く時に残していくのだろうが、貧しきながらも一服の清涼剤のように子供らを喜ばせようとした父の思いや、そんな父の思いに応える草間の優しさも描けるチャンスだったろうに。もちろん、手袋も、あんな警官の登場で中途半端に終わらせずにってことだ。
あとがき
まっ、まだこれだけ感想が書けるのですから、この先の展開に興味関心はあるし、面白くなる可能性もあると思っていると言うことです。でも、何かしっくり来ないのです。もやもやしていると言うか、ハッキリしないと言うか。やはり、もっとホームドラマとして、家族を描いて欲しいです。
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