まだ結婚できない男（第1話/初回15分拡大・2019/10/8）感想

2019

Oct

まだ結婚できない男（第1話/初回15分拡大・2019/10/8）感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・『まだ結婚できない男』（公式）
火9ドラマ 第1話/初回15分拡大『相変わらず一人が好きで悪いか!!』の感想。
なお、前作の、「結婚できない男）は、鑑賞済み。

53歳になり、より一層偏屈さを増した桑野（阿部寛）は、以前と同じマンションに暮らし独身生活を謳歌（おうか）していた。アシスタントだった英治（塚本高史）は今や共同経営者。目下の悩みは、自分を中傷する匿名ブログの存在だ。そこで、桑野は弁護士・まどか（吉田羊）の事務所を飛び込みで訪ね、調査を依頼する。一方、マンションの隣室には、挙動不審な早紀（深川麻衣）が転居してくる。後日、桑野はまどかの実力を測るべく、裁判を傍聴する。まどかの依頼人は、夫からの離婚の申し出に同意しない有希江（稲森いずみ）で…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

原作：なし ※結婚できない男 DVD-BOX
脚本：尾崎将也（過去作/ｱｯﾄﾎｰﾑ･ﾀﾞｯﾄﾞ､鬼嫁日記､結婚できない男）
演出：三宅喜重（過去作/銭の戦争､嘘の戦争､FINAL CUT､結婚できない男） 第1話
　　　小松隆志（過去作/家政夫のﾐﾀｿﾞﾉ1,2,3､結婚できない男）
　　　植田尚（過去作/結婚できない男､まっすぐな男､鬼嫁日記）
音楽：仲西匡（過去作/結婚できない男､うぬぼれ刑事､匿名探偵､黒服物語）
主題歌：持田香織「まだスイミー」（avex trax）

前作は、当時毎週楽しみに観ていた…

当blogを開設したのが 2007年9月30日だから、2006年7～9月放送の『結婚できない男』の感想は無い。しかし、当時、毎週楽しみに観ていた記憶はある。特に、阿部寛さんと、夏川結衣さん、国仲涼子さん、高島礼子さんの3人の女優陣との絡みが抜群に良かったのを今も思い出す。

そして、それから 13年後の 2019年10月に第2シリーズとして帰って来た『まだ結婚できない男』。まあ、3人の女優さんが再集結するのは難しいとしても、やはり夏川結衣さんには再登場を願いたかった。決して吉田羊さんも悪くはない。個人的にも存じ上げているため期待はしたいが、さあて、どうなるのか…と見始めた。

桑野の｢生態観察ドラマ｣としてシュールな作品で面白かった

結論から言うと、私にとっては、最近の「関テレ火曜9時枠」らしい、主人公・桑野（阿部寛）の「生態観察ドラマ」として、シュールな作品に仕上がっており、楽しめた。

前作と比較する人には、かなり好みが分かれる作風だと思う

ただ、本作を楽しめるかどうかは、前作と今作を切り離して観ること、楽しむことが出来るか？だと思う。やはり、前作の強烈な印象と面白さを今作に求めたら評価は厳しくなると思う。前述の通り、やはり、夏川結衣さんと吉田羊さんではインパクトが違うし、他のキャラクターも脇役を演じる俳優陣も正直前作より弱い。

オープニングも展開も、ほぼ前作と一緒。だから、比較してしまうのは当然。その意味で、前作と比較する人には、かなり好みが分かれる作風だと思う。

桑野と阿部寛ｻﾝに｢変わるかも…｣と期待して観る魅力がある

ただ、先に書いた通り、主人公・桑野（阿部寛）の「生態観察ドラマ」として新鮮な目で見れば、「火9ドラマ」枠らしい、一風変わった作品として楽しめると思う。ただ、多分、最終回まで観ても主人公は変わらない。主人公の人生も変わらない…と思う。だって、この 13年間で恋愛も失恋もしている様子はないのだから、この先も変わらない。

でも、そこを “変わるかもしれない” と思いつつ観るのも “アリ” だと思う。例え、裏切られたとしても、そう楽しんでみたいと言う魅力が、桑野と、桑野を演じる阿部寛さんに魅力がある…