ゲゲゲの女房:再放送 (第64,65回・2019/9/25) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』(公式)
第11週「貧乏神をやっつけろ」』の
『第64,65回』
の感想。
※ 私は本作を初見なので、ネタバレ等のコメントは無視します。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
【第64回】
藍子が生まれて半年がたったが、村井家の暮らし向きは上向かず、布美枝(松下奈緒)は家事と育児に奮闘しながらも、重苦しい気分をぬぐえずにいた。戌井(梶原善)の出版社も赤字続きで事務所を引き払い、今では自宅をオフィスとしていた。茂(向井理)は戌井の家を訪ねた帰り道、多磨霊園を自転車で通過しようとして、外に出られなくなる体験をする。貸本漫画を悪書として追放しようとする団体が、こみち書房に押しかけ…。
【第65回】
村井家の貧しさは最悪のものとなりつつあり、電気代が払えずに、ついに電気が止まる事態となってしまう。茂(向井理)は漫画を出版社に持っていくが、貸本業界の斜陽化ゆえにどの会社も経営は苦しく、満足な原稿料が支払われることはなくなってきていた。ある夜、大蔵省の役人を名乗る男(片桐仁)が村井家を訪れる。村井家が今、建っている土地は大蔵省の所有する土地であり、土地を買い取るか、もしくは退去せよと言うのだが…。
---上記のあらすじは[NHK番組表]より引用---
【第64回】
今回の「良かった描写」について…
序盤での、布美枝(松下奈緒)が水道料金を誤魔化そうと企む一件、その後の戌井(梶原善)の会社がいよいよ厳しくなる中で、茂(向井理)が顧問として応援するくだり、そして、戌井の妻が茂に傘を貸して失敗するくだりも、本当に丁寧な描写だ。
特に、雨を降らせて、傘を差さずに自転車で帰る茂のカットは、季節感も出ているし、本作らしい不思議さも漂ったし、貸本業界に関わる人たちの辛さや踏ん張りも描かれて良かった。
今回の「意味不明な描写」について…
そして、10分過ぎに、一晩中降った雨の翌朝、やっと茂が帰ってきたが、「出口が見えない道を走った」と言う。ここまでは、一続きの物語なのに、何故か11分過ぎに布美枝が自転車で買い物に行く場面では、あれだけ降った大雨のはずなのに、舗装されていない道路に水溜まり一つもない。
映像上は、布美枝のブラウスが茂の帰宅した朝と同じだから、同日の昼間の “いつか” であることになる。だとすると、あんなフラフラ状態で帰って来た茂に、生後半年の藍子を預けて、布美枝は買い物に出掛け、且つ寄り道までしたのか? と言う単純な疑問が湧いて来た。
布美枝の姉・暁子(飯沼千恵子)がぎっくり腰になったのが、第61回で藍子が生まれた頃だから、もうぎっくり腰が治って、育児を手伝ってる? だとしたら、貸本屋で寄り道したのは別の日? う~ん、良く分からない… ただ、貸本業界が危機で、テレビアニメも放送が始まり、益々危機感が募って来たのだけは、良く分かったが。
【第65回】
やっと、茂と布美枝が"本当に生きている"ように見え始めた
前回の水道代に続いて、今回は、ついに電気料金が支払えずに電気が止まった村井家。サブタイトルが『貧乏神をやっつけろ』の週の金曜日としては、夫婦が子育てをしているようには未だ見えないのが残念だが、日を重ねる毎に “生活感” を丁寧に描写している印象が強まっている。これは、本当に良いこと。
「原稿代が安い」とか「〇〇代が払えない」とか、そんな “貧乏” を絵に描いたような描写を重ねても、所詮 “貧乏” であると描いているだけ。本来、描くべきは、茂と布美枝たちが “貧乏” であることを視聴者に見せるのでなく、茂と布美枝たちがテレビ(ドラマ)の中で “本当に生きている” ように見せること。
そこが、やっと再び出来始めたと言うか、やり始めたと言う感じの15分間だった。
あとがき
布美枝と茂が貧しいのも、いろいろな危機が迫っているのも、よ~く分かります。しかし、そう言う描写ばかりでは、面白くありません。正直、この土曜日まで、それを描いただけで、特に大きく物語が進んだ訳でもなければ、今回の終盤でやっと騒動が起きたくらい。
本当は、二人が結婚した少しあとに描写されたような、他にも先日のブランコのバナナのような、貧しくても、それなりに楽しく、漫画を描き続けることで未来が開けるはず…と、どこか楽天家でお人好しこその失敗みたいに描かれると、もっともっと面白くなると思います。
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【これまでの感想】
第1週『ふるさとは安来』
1 2 3 4 5 6
第2週『ご縁の糸』
7 8 9 10 11 12
第3週『たった五日で花嫁に』
13 14 15 16 17 18
第4週『さよなら故郷(ふるさと)』
19 20 21 22 23 24
第5週『花と自転車』
25 26 27 28 29 30
第6週『アシスタント一年生』
31 32 33 34 35 36
第7週『消えた紙芝居』
37 38 39 40 41 42
第8週『父の上京』
43 44 45 46 47 48
第9週『私、働きます』
49 50 51 52 53 54
第10週『こんちには赤ちゃん』
55 56 57 58 59 60
第11週「貧乏神をやっつけろ」』
61 62 63
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