なつぞら (第149回・2019/9/20) 感想 ※追記あり

2019/9/20日 18:10 「あとがき」の後に追記あり
連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第25週『なつよ、千遥よ、咲太郎よ』の 『第149回』の感想。


 本作は、2019/8/20 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


千遥(清原果耶)からお店を辞めたいと聞いたなつ(広瀬すず)と咲太郎(岡田将生)は、千遥の働く料理屋「杉の子」に向かう。店には、すでに千遥と、千遥の育った置き屋の女将・なほ子(原日出子)が来ていた。そして扉が開き「杉の子」女将の雅子(浅茅陽子)と、千遥の旦那である清二(渡辺大)が入ってくる。一同、向き合う中、千遥は自分の思いをポツリポツリと語り出す。そして、なつは…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

きっと、十勝メンバーも総動員して必死になっている…

まっ、確かに、なつ(広瀬すず)は父が戦死して、母を空襲で亡くして、東京の戦災孤児となったのを、言い方は別にして父の戦友だった剛男(藤木直人)によって兄・咲太郎(岡田将生)と妹・千遥(清原果耶)と別れさせられたのだから、なつが千遥の離婚を剛男に報告するのは、ギリギリセーフなのだろうか?

むしろ、これ見よがしに挿入された夕見子(福地桃子)らのお菓子の話のために、なつが柴田家に電話をしたように見えてしまった。きっと、十勝メンバーも総動員して必死になっている…そんな無駄な労力を感じて始まった第149回。

なぜ なつたちが「杉の子」に行ったのかが良く分からん…

で、前回の感想でも触れた通り、千遥が離婚を相談する順番が「東京の置屋の女将・光山なほ子(原日出子)→ なつ」であるべきなのに、逆になってしまったから、主題歌明けの、なつと咲太郎が、千遥の働く料理屋「杉の子」を訪れたのかが、超違和感。

朝ドラレジェンド女優を出演させたいのは分かるが、それなら以前のように、新旧女優対決で「原日出子 VS 清原果耶」をじっくり見たかった。それにしても、なぜ なつたちが なほ子の店に行ったのかが良く分からん。

なつが、なほ子を責めているように見えてしまった

千遥を立派に育ててくれたお礼を言いに行ったの? なほ子が勧めた縁談を なつの「千遥が分かれたいなら 別れていいと思う」の一言で千遥に決心させたことの謝罪?

なんか、逆に「全ては 私のうそから始まったことですから」と謝罪した なほ子を見ると、まるで、なつが「あんたのせいで千遥が不幸になったのよ!」と言わんばかりに見えてしまった。

この "3きょうだい" は、良くも悪くも "似た者同士"

もちろん、主演女優の演技力不足もあるのだが、そもそもこの兄と姉は、何十年間も実の妹のことを探しもせず信哉(工藤阿須加)に丸投げ。一方の千遥も十勝から逃げ出した訳で…

やはり、この “3きょうだい” のやるべきことは、まず千遥が離婚の相談を なほ子にして義理立てをした上で、なつに結果報告的に話す中で、なつと咲太郎は千遥へ “積極的に探さなかったこと” を、千遥は なつに “勝手に柴田家を出て行ったこと” を謝るべきだと思う。

結局この “3きょうだい” は良くも悪くも “似た者同士” ってワケ。主張だけして誤らない。謝るのは他人ばかり。そんなドラマを、好意的な視聴者は「悪人が登場しない朝ドラ」と称賛しているようだが、良く見れば分かるはず、一番の悪人はこの “3きょうだい” だってことを…

なつと咲太郎は要らないじゃん?

そして、5分過ぎ頃、千遥の働く料理屋「杉の子」に「杉の子」女将の雅子(浅茅陽子)と、千遥の旦那である清二(渡辺大)がやって来て、「なつ・咲太郎・千遥・なほ子 VS 雅子・清二」の構図に。ここでまた、なぜか咲太郎が戦災孤児になった頃からの身の上話を話し出した。

え~と、これって何の会議なの? 千遥が結婚する際に身の上に嘘をついていたのことの謝罪? それとも、浮気をした旦那と離婚したいと千遥が切り出す場面? それとも、その2つを同時にやっちまおうってこと?

確かに好意的に解釈すれば、仲介者の なほ子に咲太郎や千遥が気遣って…と、見えなくもないが、離婚の話に“3きょうだい” が揃う必然性が全く理解出来ない。これが、旦那の母・雅子が 千遥や なほ子に対して「私たちを騙していたの!」と乗り込んで来たとかの事後なら分からなくもないが、そんな描写は無かったような。

そう思って見ていたら、雅子が「結婚する時に あなたが置屋に売られたことぐらいは調べましたよ」だって。だったら、単純に「浮気をした旦那とその母 VS 浮気されて離婚したい妻とその義母」の話し合いってことになっちゃう。だったら、余計に なつと咲太郎は要らないじゃん?

清二の台詞の順番が逆のような…

もう、文字おこしするのも面倒だが、見ていない人には分からないから、ちょっと摘まんで書いてみる。浮気をした夫の清二が、妻である千遥は自分の父親に可愛がれて好意を持っていたから、この店は出鼻したくないだろうから、離婚も切り出しはしないだろう的な超上から目線で千遥を攻めた。

清二「よく この店を やめる決心をしたな。
   君さえよければ 僕は いつ別れてもいいと思ってたんだ」
なつ「それは ただの無責任じゃありませんか」

この、会話に加わっていない千遥を含めて、凄い不快感。これって、清二と言う男は、千遥が浮気に目をつぶってまでも店を継ぎたい…みたいに思っていると察知して、嫌がらせ風に「よく この店を やめる決心をしたな」って言ったってこと? だったら「君さえよければ 僕は いつ別れてもいいと思ってたんだ」と言うのと相反しない?

と言うか、台詞の順番が逆じゃないの! 「君さえよければ 僕は いつ別れてもいいと思ってたんだ。でも 君は この店を やめるなんてできないだろう?」が本当の嫌がらせでは?

なつに「家族が支えていきます」と言われても…

その上、この清二の言葉に、なつが「それは ただの無責任じゃありませんか」と激高する。

そりゃあ、全国のテレビの前の視聴者は「なつ お前が言うな!」と叫んだに違いない。その上、慰謝料も養育費も要らないから離婚して 千夏(粟野咲莉)と一緒に居られるだけで良いと主張した千遥に対して、雅子が千夏は自分にとって大事な孫でもあるからと引き離そうとする時に、なつがこんなことも言う。

千遥「仕事は すぐに見つけます」
なつ「それに 私たちがいます、家族がいます。
   どうか 千遥から 千夏ちゃんを
   奪うようなことだけはしないで下さい。
   これからは 家族が 必ず支えていきます」

28年間、音信不通だったんだよ、なつ・咲太郎と千遥は。それ以前も含めれば、千遥の人生なんて ほぼ気にせず やりたい放題にやって来た なつ・咲太郎が「支えていきます」って。今はお金があるから支えられるってこと? 夢が叶うまでは千遥の存在は気にする暇が無かったとでも、なつは言いたいのか?

どうして、ここまで不自然で腹が立つ展開にするのか、脚本家の意図が分からない。

雅子の杉山家と千遥の奥原家に"縁"があったと言う超絶展開

そして、12分過ぎ、今回がとんでもない茶番劇であったことが分かる。清二の父と千遥の父が同じ浅草の料亭で修業したかも知れない(と言う、超不確定な理由)から雅子の杉山家と 千遥の父(内村光良)を含めた奥原家とは “縁” があったと言う超絶展開を経由して、雅子からこんな提案がされる。

雅 子「この店は あなたが受け継いで
    千夏も ここで安心して暮らせる方がいいでしょう」
千 遥「お義母さん… 本当に それでいいんですか?」
雅 子「引き受けて貰える?」
千 遥「はい…」
なほ子「女将さん…」
清 二「さすが 母さんだ」
雅 子「お前が言うな!」

何これ? 珍百景とでも言いたいの? それに、雅子が「引き受けて貰える?」と言った時の なつの不敵な笑みって何? 「ああ 自分の貯金を切り崩さずに済んだ」ってホッとしたように見えてしまった。前回の感想にも書いたが、主演女優のアップを必要以上に入れようと再編集している節がある。

その上、芝居が出来ないのを隠すために、座っての芝居ばかり。その上、首から上が殆ど動かない。今回の 6人の芝居を見ても、ひとりだけお地蔵さんみたい。困ったものだ…

清二の父と千遥の父が"偶然"に同じ店で…にしたら良かった

最後に、今回のエピソードで最大の疑問を。それは、なぜ清二の父と千遥の父が “偶然” に同じ浅草の料亭で修業をしていた設定にしなかったのかってこと。“偶然” にしておけば、まず、二人の父が一緒に働いている回想シーンが入れられて、雅子が千遥に店を継がせるのに説得力が増したはず。

ドラマの話題性を考えたら、清二の父役を南原清隆さんでも面白くなっただろうし、その浅草の料亭のシーンの板場や仲居や客の役で、どっさり朝ドラレジェンド俳優を登場させることも出来たのに。

やる気になれば、その浅草の料亭が、 新宿「川村屋」と同じ飲食業で関係があることにすれば、光子(比嘉愛未)の父親が登場しても良いし、雪之助(安田顕)が登場してもおかしくない。そう言う “偶然” こそが、ドラマ、特に連ドラ、朝ドラの醍醐味では無ないのか!

あとがき

清二に “きょうだい” はいないのでしょうかね。例えば、清二に妹とか姉がいるけれど、女将として店を継がせるような才能は無いから…と言うのを強調したら、今回の雅子の切符の良さが見えて、ご都合主義に少しは見えなかった可能性もありますね。まっ、もうどうでも良いのですが…

2019年9月20日 18:10 追記

一部のブログや、非公開希望のコメントで、「千遥の親方と咲太郎たちの父親が浅草にある “同じ料亭” で働いていたのでは?」との内容があったので、ここで検証します。まず、確かに番組終盤の14分過ぎに、咲太郎が千遥と なつの 3人だけになった時に、こう話します。因みに引用した台詞は字幕のそのまま(改行も)です。

咲太郎「千遥の親方と 俺たちの親は
    同じ浅草の料亭にいたんだ。
    そこで 同じダシのとり方を覚えた。
    だから 千遥は 同じ天丼が作れたんだ!」
千 遥「もし そうなら… うれしいけど」
咲太郎「絶対に そうだよ!」

ここだけを抽出すると、確かに、「千遥の親方と咲太郎たちの父親が浅草にある “同じ料亭” で働いていた」ことになります。しかし、その前段の 10分頃に、雅子と咲太郎と千遥で、下記のようなやりとりがありました。

雅 子「ちょっと お待ちなさい。
    今 お父様が浅草の料亭にいたって
    言ったけど 何ていうお店?」
咲太郎「さあ 名前までは…」
雅 子「亡くなったうちの人も 若い頃は
    浅草の料亭で 修業をしていたんですよ」
千 遥「親方も?」
雅 子「はあ… もしかしたら
    そのころから あなたと うちの人は
    縁があったのかもしれないわね」

もう、お分かりだと思いますが、14分過ぎに咲太郎が言っているのは、あくまでも「味が同じだから同じ店で働いていたに決まっている」と言う咲太郎の推測、希望的観測、思い込みの類です。間違って解釈してしまう視聴者がいるのは、脚本が正確に表現していないからです。視聴者のせいじゃありません。

だから、私は、いっその事「偶然に千遥の親方と咲太郎たちの父親は同じ店で修業した設定にするべき」と書いた訳です。ふぅ~

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【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74 75 76 77 78
第14週『なつよ、十勝さ戻って来い』
79 80 81 82 83 84
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』
85 86 87 88 89 90
第16週『なつよ、恋の季節が来た』
91 92 93 94 95 96
第17週『なつよ、テレビ漫画の幕開けだ』
97 98 99 100 101 102
第18週『なつよ、どうするプロポーズ』
103 104 105 106 107 108
第19週『なつよ、開拓者の郷へ』
109 110 111 112 113 114
第20週『なつよ、笑って母になれ』
115 116 117 118 119 120
第21週『なつよ、新しい命を迎えよ』
121 122 123 124 125 126
第22週『なつよ、優しいわが子よ』
127 128 129 130 131 132
第23週『なつよ、天陽くんにさよならを』
133 134 135 136 137 138
第24週『なつよ、この十勝をアニメに』
139 139 140 141 142 143 144
第25週『なつよ、千遥よ、咲太郎よ』
145 146 147 148

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