なつぞら (第147回・2019/9/18) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第25週『なつよ、千遥よ、咲太郎よ』の 『第147回』の感想。


 本作は、2019/8/20 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


千遥(清原果耶)が働く神楽坂の料理屋に、咲太郎(岡田将生)たちとともに訪れたなつ(広瀬すず)は、去り際に千遥にとある手紙を渡す。その手紙を見た千遥は思わず涙するのだった。次の日曜日「大草原の少女ソラ」を見ている柴田家や千遥たち。アニメの中で牛の乳搾りをしているのを見て、千夏(粟野咲莉)は乳搾りがしたいと言う。時を同じくして、坂場家でも、アニメを見ていた優(増田光桜)が乳搾りをしたいと言い…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

なつは天丼を作る"動作"に咲太郎は天丼の"味"に反応したが

現在の劇中は昭和47年(1974)で、私もバリバリの小学生だったから、しっかりと記憶しているが、当時はお値打ち価格で天丼を提供する「天丼てんや」なんて存在せず、天丼は一般的には蕎麦屋や和食屋でそこそこ高価な食べ物で、店で食べるより家で作って食べるのが一般的だった時代と記憶している。

だから、昭和12年(1937)生まれの なつ(広瀬すず)にとっても、相当高級な食べ物だったはず。なのに、懐かしい "味" に気付いて盛り上がったのが咲太郎(岡田将生)だけで、なつは味でなく母親の "動作" と千遥(清原果耶)を重ねた。

うん、何となく感動的に盛り上げようと必死なのは伝わる。でも、なつが味すら忘れているような「遠い昔のお話」で、千遥はなぜ自分の母(戸田菜穂)の動きと一緒なのだろう? なつより4歳も年下の千遥が、両親の天丼の味と、作る動作をずっと見て記憶していたってこと? 両親の手伝いをしていて覚えてしまったってこと?

じゃあ、手伝っていたのは千遥だけ? なつはその時に何をしていたの? もう、こんな疑問しか湧いて来ない。それに、突然に登場した「天丼」も意味不明。

幼少期のなつと千遥が両親の手伝いをする1カットでもあれば

こんなことだったら、後出しじゃんけんでも構わないから、幼少期の なつと千遥が料理をしている両親の姿に見入っているカットや楽しそうに手伝いをしているカットをインサートして、天丼の "味" なんか使わずに、千遥が料理の支度をした最初の白和えを盛り付ける "動作" やおたまで味見をする "動作" で、なつが "ピン" と来たら良かったのだ。

だって、なつは有名な作画監督なのだから。そう言うのって不自然でないでしょ? 写真家だから店内に飾ってある写真につい目が行っちゃうみたいな、そんなつもりで見ているつもりは無いけれど、職業柄でつい気になっちゃう…みたいのって。それで済ませておけば良かったと思う。

そして、なつが開口一番に「千遥とは 良くお父さんとお母さんの料理の手伝いをしたもんね」で、明るい千遥のアップで終われたのだ。あとは、咲太郎(岡田将生)の演説会でも好きやったら良かった…

期待する若手女優さんに、朝ドラ・ヒロインはやって欲しくない!

主題歌明けも、「清原果耶劇場」が続く。「広瀬すず劇場」より、遥かに見応えがあるのは認める。ただ、ここで私の中で1つの思いが固まった。それは、「私が将来有望だと期待する若手女優さんには、朝ドラのヒロイン役は絶対にやって欲しくない」ってこと。雑な脚本と演出で、妙なイメージが付いたり、変な役の印象が付くから。

"料理をしないなつ"だからこそ"動作"に反応するのは正解!

さて、中一日ぶりに、アニメ製作現場が描かれた。前回と今回で、なつの父(内村光良)が回想シーンとは言え、実像で見てしまったから、平然と「語り」をやっているのが不自然に思えてしまった。

まっ、そんなことはどうでも良い。この脚本家が如何に駄作を作っているのかが分かるのが、外注先に委託した「目玉焼き」が美味しく見えないから書き直せと言う坂場(中川大志)。書き直しばかりでは納期が守れない…と反対する社長の麻子(貫地谷しほり)。そこに、割り込んで演説する なつの台詞。

なつ「開拓者にとって やっと手に入れた鶏が
   初めて産んだ卵なんです。
   ソラとレイも どれほど
   この卵を楽しみにまっていたことか。
   それを お母さんが料理するところを見る
   そこは 大事なとこだと思うんです」

言っちゃ悪いが、第147回、1回足りとも見逃してはいないが、これまでに、なつが天丼も目玉焼きも作ったのを見たことないのだが。だから、前述の通りに、料理をする "動作" に なつが速攻反応すべきだったのだ。

あの料理屋「杉の子」での夕食会で、咲太郎より真っ先に千遥と母の "動作" を重ねて声を上げていたら、この麻子への なつの抗議がリアリティーを持ったのに。結局、前後のエピソードの繋がりを考えないで脚本を書くから、素人でも気付く、勿体ない描写ばかりになるのだ。

目玉焼きでなく牛乳入りのふわふわ卵焼きの方が適役では?

で、8分過ぎから、前回は天丼で15分引っ張ったのに続いて、今回は「目玉焼き」。そもそも料理をしない(出来ない)なつが、美味しそうな目玉焼きを描こうと言う展開自体が無理矢理過ぎるのだが。とは言え、料理をテレビアニメで表現するに当たって、"匂い" を利用すると言うのは悪くない。

悪くないが、個人的な感覚で言うと、匂いを感じ易いのは「目玉焼き」でなく「卵焼き」のような。それに、「卵焼き」に「牛乳」を加えるとフワフワになるし、香りも強くなる。これも、前述の後のエピソードの繋がりを考えないで脚本で勿体ない描写になった例だ。

なつの得意料理を"搾りたての牛乳入りの卵焼き"にしてたら

だって、最初から、「目玉焼き」を「卵焼き」にしておけば、そして、なつの得意料理を十勝の柴田牧場で教わった「搾りたての牛乳入りの卵焼き」と言う設定を仕込んでおき、板場と優の生活の中でも、なつが得意料理の「搾りたての牛乳入りの卵焼き」を振る舞うシーンも入れておき…

今回で例えば、神地(染谷将太)が「卵焼き」を作る時に、なつが「牛乳を入れると もっと香りがする」とか言ったって良いし、もっとやるなら、なつが「目玉焼きより 卵焼きの方が北海道らしい」と演説しても良い。どうせ、本作に辻褄合わせや連続性は無いのだ。

だから、どうせ無理矢理なエピソードを割り込ませるなら、前段のネタフリ無しにやった方が良かったと思う。そう言う北海道の開拓者の心を描くのが『なつぞら』だし『大草原の少女ソラ』なのだから。

前回の食事会とアニメ製作を「卵焼き」括りの1話で良かった

そんなことを思っていたら、11分過ぎに千遥が「卵焼き」を作るシーンが出た。だったら、最初から「天丼」でなく「卵焼き」で良かったような。そして、前回の食事会とアニメ製作を「卵焼き」括りにして、1話15分。この方が、しっくり来たような気がする。

あとがき

もう、気になると、あちこち気になります。清原果耶さんの演技は確かに上手いですが、料理屋の女将として客前に立っている時が暗過ぎて。終盤で千遥の義母・杉山雅子(浅茅陽子)と話す時の千遥は、静かでどこか暗いところがある女性で良いですが、客前とは切り替える演技指導をした方が良かったような気がしました。

それと、ここ最近気になっていたのが、『大草原の少女ソラ』を見終えた直後に、なつや坂場が「どうだった?」と娘の優(増田光桜)に聞く場面。「聞いて、どうなると言うの?」と言うのもあるし、あの年頃の子どもなら、毎回感想を聞かれるたら、アニメを嫌いになりそうって。優の笑顔で娘の感想を察すると言う控えめな描写の方がしっくり来ると思います。

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【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74 75 76 77 78
第14週『なつよ、十勝さ戻って来い』
79 80 81 82 83 84
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』
85 86 87 88 89 90
第16週『なつよ、恋の季節が来た』
91 92 93 94 95 96
第17週『なつよ、テレビ漫画の幕開けだ』
97 98 99 100 101 102
第18週『なつよ、どうするプロポーズ』
103 104 105 106 107 108
第19週『なつよ、開拓者の郷へ』
109 110 111 112 113 114
第20週『なつよ、笑って母になれ』
115 116 117 118 119 120
第21週『なつよ、新しい命を迎えよ』
121 122 123 124 125 126
第22週『なつよ、優しいわが子よ』
127 128 129 130 131 132
第23週『なつよ、天陽くんにさよならを』
133 134 135 136 137 138
第24週『なつよ、この十勝をアニメに』
139 139 140 141 142 143 144
第25週『なつよ、千遥よ、咲太郎よ』
145 146

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内容千遥(清原果耶)の店を訪れたなつ(広瀬すず)咲太郎(岡田将生)は、かつて、両親が作った料理の味を思い出す。店を出るとき、ふたりは、千遥に亡き父の手紙を手渡し。。。翌日の日曜日。“ソラ”を見ていた千夏(粟野咲莉)が、乳搾りをやった見たいと千遥に伝える。同じ頃、なつ、坂場(中川大志)と見ていた優(増田光桜)も。。。敬称略なんか、千遥を描けば描くほど、主人公。。。。下がってるよね。。。。ドラマ...

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