監察医 朝顔 (第10話・2019/9/16) 感想

監察医 朝顔

フジテレビ系・月9『監察医 朝顔』公式
第10話『最終回直前! 朝顔先生が語る、命の講義…』の感想。
なお、原作の漫画、<原作・香川まさひと 絵・木村直巳 監修・佐藤喜宣「監察医 朝顔」(実業之日本社)は未読。



結衣(松長ゆり子)の死を受けて、改めて監察医の仕事に向き合う朝顔(上野樹里)は、茶子(山口智子)や平(時任三郎)らと現場へ。結衣が階段から転落したのか、突き落とされたのかを検証していく。すると、三郎(きづき)の証言にも警察の見立てにも矛盾があると分かる。一方、暴力団員の刺殺体が発見された事件で、桑原(風間俊介)らが捜査を開始。朝顔は解剖を担当するが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:原作・香川まさひと 画・木村直巳 監修・佐藤喜宣「監察医 朝顔」(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ(過去作/相棒シリーズ、フルーツ宅配便)
演出:平野眞(過去作/Chef~三ツ星の給食~、黄昏流星群) 第1,2,5,6,9
   澤田鎌作(過去作/CHANGE、不毛地帯、セシルのもくろみ) 第3,4,7
   阿部雅和(過去作/婚活刑事の第8話のみ) 第8,10
音楽:得田真裕(過去作/家売るオンナシリーズ、アンナチュラル、インハンド)

前回は朝顔が「仕事」をしないから「監察医のドラマ」になった

本作のファンや好意的に見ている視聴者さんには異論反論があろうが、前回の感想で書いた通り、本作の主人公・朝顔(上野樹里)は、「監察医」なのに、かなり “感情的” で “私情を職場に持ち込む” タイプの人物設定になっている。

更に、東日本大震災の被災者と言う設定も加わっており、もしもこれが「PTSD」の可能性もあれば、「監察医」を続けていること自体が不自然であり、納得し難い設定。

だから、前々回で、東日本大震災の被災者のパートは、朝顔は自分が母になってことで自身の母・里子(石田ひかり)への “辛い思い” を薄めて、その分を父の平(時任三郎)に上乗せした。

更に、前回で朝顔の知り合い・結衣(松長ゆり子)の解剖に対して、予想通りに“感情的” で “私情を職場に持ち込む” タイプの人物設定が活かされ(登場人物の基本設定が連ドラの終盤まで貫かれるのは良いこと)、茶子(山口智子)が朝顔を解剖に立ち会わせなかった。

従って、前回は朝顔が「仕事」をしないことで、久し振りに本作が「監察医のドラマ」になった。

朝顔が「仕事」をした途端に、"違和感"が生まれてしまう…

そして、今回。冒頭から朝顔が「仕事」をした。ほぼ『科捜研の女』状態で何の目新しくもないシーンが続き、死因解明まで約 16分で終了。こんな展開なら、前回の「仕事をしない朝顔」が活躍した完成度が低くなっても、この度の 16分間を前回に押し込んだ方が良かったと思う。

まずその方が、連ドラとしてのまとまりや区切りが見えるから。何せ、本作はずっと「東日本大震災の被災者」を描くあまり、「監察医ドラマ」色が薄まっているのだから、やはり「事件は一話完結」にした方が面白味は増したと思う。

それに、前述した「PTSD」の疑いについても、前回から、かなり「トラウマ」として描いているから以前ほどの違和感は無いにしても、今回で朝顔が遺族・三郎(きづき)に冷静に死因の説明をした。

う~ん、朝顔はかなり “感情的” で “私情を職場に持ち込む” タイプの人物設定なのだから、あの説明のシーンには大きな違和感を覚えた。やはり、脚本と演出が都度都度都合良く描いているように見えてしまった。

朝顔の手が震えた原因を「母の手袋」にしたら良かったのに…

で、20分過ぎから新たな事件、そして解剖。でも、朝顔は手が震えて解剖から外される。これ、やはり都合が良過ぎる。だって、前々回と前回で朝顔はかなり「トラウマ」を克服した設定にしちゃったのだから、まだ「トラウマ」で手が震えるのは明らかに変。

そう言えば、いつだったか「母親の手袋が発見された」と言うエピソードがあった。脚本家は、そのことに対して過剰に反応したのを父の平にした訳だが、やはり、あの時点で朝顔もいつも通りに過剰反応していれば、今回の解剖の際に自分の手袋を見て、トラウマが再発した…とした方が自然な流れだったのでは?

まあ、そうなると「朝顔は監察医に向いているのか否か?」の疑問の堂々巡りにはなるが、ご都合主義と不自然な展開よりも、ずっとマシだと思う。

20分過ぎからは、フラグの為の時間繋ぎにしか見えなかった…

そして、20分過ぎからは、本作の特徴である、「監察医ドラマ」と「ホームドラマ」と「刑事ドラマ」の “いいとこどり” をして、いろいろな視聴者が楽しめる「朝ドラ」のような作戦で視聴率稼ぎを目論見んで。それは見事に成功し、視聴率(関東地区)は初回が 13.7%で、第9話まで 10%代をキープしている。

その高視聴率の理由は、回を重ねる毎に、“いいとこどり” の割合を微妙に調整する、健気な連ドラづくりの成果だと思っている。しかし、朝顔の講義シーンは “今さら” 感と、明らかにラストのフラグのための “時間繋ぎ” にしか見えなかった。サブタイトルには『朝顔先生が語る、命の講義』とあるが…

あとがき

結局、全11話が1話多過ぎたのだと思います。今回の死因究明を第9話に入れ込んで、第9話のラストでフラグを立てて、第10話を最終回にしたら良かったと思います。これは結果論になりますが、第3話が1週分遅れて放送されたことで、他の連ドラの最終回とも合わなくなりました。それを鑑みても、1話多かったと思います。

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