なつぞら (第144回・2019/9/14) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第24週『なつよ、この十勝をアニメに』の 『第144回』の感想。


 本作は、2019/8/20 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


なつ(広瀬すず)や坂場(中川大志)が手がけた「大草原の少女ソラ」の放送が始まった。泰樹(草刈正雄)や富士子(松嶋菜々子)たちの柴田家や、小畑家と亜矢美(山口智子)、山田家の人々がそれぞれの思いで放送を見ていた。放送終了後、プロデューサーの麻子(貫地谷しほり)は、テレビ局で、視聴率と評判を聞いてくる。その評判とは…。そして、ある女の子がマコプロにやってくる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

まえがき

昨日(9/14)が令和最初の「秋の婚礼シーズン」の三連休の初日の大繁忙日だったため、早朝から夜まで一切テレビに触れることは出来ませんでした。従って、一日遅れの感想です。そして、当然の如く「大して期待していない土曜日分」が始まりました…

今週の演出担当は演出は素人レベルの本職がプロデューサーだから

アバンタイトルから、なつ(広瀬すず)や坂場(中川大志)が手掛けた『大草原の少女ソラ』の放送が始まり、泰樹(草刈正雄)や富士子(松嶋菜々子)たちの柴田家や、小畑家と亜矢美(山口智子)、山田家の人々がそれぞれの思いで放送を見ていた…の映像化。本当に単純。まあ、それは良しとしよう。他にやりようがないのだ。

先日から言っているように、今週の演出担当は演出は素人レベルの本職がプロデューサーだから、とにかく、あらゆる登場人物の顔を映して視聴率稼ぎしか頭に無い。頭に無いから、こんな恐ろしい編集になる。

「大草原の少女ソラ」→「本編」のオープニングに繋げるセンスの悪さ!

冒頭からテレビに見入る面々に、『大草原の少女ソラ』の主題歌とタイトル映像を織り交ぜて編集して来た。ここまではギリギリ許容範囲。しかし、この『大草原の少女ソラ』の映像の青空の背景画に「企画 マコプロダクション」のテロップを重ねたあとに、いつもの本編『なつぞら』のタイトル文字を重ねただけでも「やっちまったか!?」と落胆…

更にその上に、そのまま本編の主題歌とキャスト&スタッフのクレジット、所謂オープニング映像に繋げると言う、言い方は悪いが「センスの悪さ」と「がっかり感」は、本作史上過去最大だった。なぜ、こんな雑で稚拙で下衆な編集を実行出来るのか…

「ひよっこ」の家族が集まってテレビを見るシーンとは雲泥の差!

主題歌明けは、『大草原の少女ソラ』の第1話の本編映像。何なんだろう、この「強制的に見せられている感覚」は?

似たような場面が『ひよっこ』の中にあった。第16回で奥茨城村で聖火リレー大会が行われた数日後に、聖火リレー当日の模様がテレビで放送され、時子と三男の家族たちもテレビ放送を見るために矢田部家に集まる場面、そして時子と三男の家族たち面々は聖火リレーのテレビ放送を見るために谷田部家に集まって来たシーンだ。

あの時は、アンカーを務める みね子に集団就職する三男と時子、行方不明の父のために走る みね子の心情に共感して、視聴者である私も身を乗り出して共感して見たことを今でも覚えている。しかし、本作のこの似たような風景はどうだろう?

劇中劇の使い方として「大草原の少女ソラ」は何の意味もない!

感動の「か」の字も、涙の「な」の字も出て来ない。普通の連ドラなら、ちょっとした作品の味付け、添え物的な利用方法として、劇中ドラマや劇中アニメが登場する作品は多い。

記憶に新しく鮮明なのは、例えば『素敵な選TAXI』の『犯罪刑事』、『監獄のお姫さま』の『この恋は幻なんかじゃないはず、だって私は生きているから、神様ありがとう(通称「恋神」』、『バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~』の 架空の朝ドラマ『しまっこさん』など。

本編の味付け以上の存在感で本編を盛り上げた。しかし、『なつぞら』と『大草原の少女ソラ』は、そうなっているように思えない。

劇中劇として活きない理由は、視聴者が置いてけぼりだから

なぜなのかって考えてみると、一つの結論に辿り着いた。本作の時代設定は「日本アニメーション製作の黎明期」だ。

例えば『アルプスの少女ハイジ』を見て、行ったことも見たことない風景を見たり、食べたことのないチーズの味に思いをはせたり…と、敢えてリアルな表現を避け(現代のようにリアルに描く技術がなかった)たことで、現実と想像(創造)の世界が切り離されていたことで、内容を受け入れ共感出来たと思う。

しかし、『大草原の少女ソラ』は、基本的に泰樹の実体験が原案となっており、舞台も なつが簡単に東京と行き来出来ちゃう身近な北海道となっている。

テレビの中の人たちは、自分の知り合いが製作し、自分のじいちゃんのお話だから身を入れて見ることが出来るとは思うが、視聴者にすれば、「なぜ、私も見なきゃいけないの?」の疑問の方が大きいと思う。

だって、泰樹の話も、どんな台本になるのかも、どんな絵なのかも、ずっと見せられているのだから、今更「完成試写会」みたいなのを見せられても、どうってことはないと言うか、何も感じない。

初期の企画段階で失敗している可能性が大きい…

恐らく、企画段階で泰樹の人生をもとに『アルプスの少女ハイジ』を重ねて、舞台は北海道のアニメを創る朝ドラ…と言う路線は決まっていたと思う。

だったら、もっと脇役の無駄話を削げるだけ削いで、北海道生まれの泰樹と孫のなつの「酪農を愛する気持ちと北海道開拓精神」に絞り込んで、むしろ、「酪農愛と開拓精神」を世に広めたくて、なつは得意の絵を活かして、日本一のアニメーターを目指す物語にした方が良かったと思う。

この位にシンプルな構成だったら、今回の『大草原の少女ソラ』にも感情移入出来たかも知れない…

なぜ、茜は実母に預けなければいけないの?

さて、9分過ぎに、なつの子育ての最大の犠牲者・茜(渡辺麻友)がマコプロに加入。なぜか、なつの子どもはマコプロで面倒を見るのに、茜は実母に子どもを預けて働く設定。

なつも茜も二人とも夫婦で同じ職場何だし、麻子社長も「自分は無理」と言う理由で茜に声をかけたのなら、「マコプロで面倒を見ようと思うんだけど」で良かったような。これ、残り2週間になっても、麻子は “なつアゲ要員” で、茜は犠牲者ってことか。黙っている坂場も違うような…

なつは茜に対して「お子さん」でなく「明ちゃん」でないの?

しかし、この場面での最大の違和感と雑さは、このなつの台詞↓だ。

なつ「お子さんは お母さんに預けるんですか?」

あの~、なつは散々子守りで茜に迷惑をかけた人。そして、茜の娘・明子となつの娘・優は、明ちゃんの誕生日に離れたくないと泣いたまでの関係。だとしたら、なつが茜に対して「お子さん」と言うのは、あまりにも他人行儀。

礼儀や躾がなっていないのはなつの特徴でもあるが、ここは普通に「明ちゃんをお母さんに預けるんですけ?」でしょ。こんな程度のことも、現場で演技指導出来ないのか!

ラストの"こなつ"と千遥の登場シーンまでの引き伸ばしにウンザリ…

もう、11分過ぎからの、杉山千夏(粟野咲莉)が登場してからの、あざとい引き延ばしには呆れてものも言えない。

そもそも、今や『なつぞら』とは別作品と言っても過言でない、なつの幼少期を描いた「十勝編」で、見事に今の図々しくて自己チューななつとは別人の、素直で他人思いでモノをハッキリ言う なつを忠実に演じた粟野咲莉ちゃんが演じているから、余計に引き延ばしに腹が立つ。

そこへ、不自然な演技の主演女優がマコプロから飛び出して、千遥(清原果耶)と再会。ここまで不自然で腹立つ姉妹の再会が描けるのが怖い…

あとがき

『拍手コメントへ返信 (2019/9/13の分)その2』で予告編を見ていない状態での私の予想が当たりましたね。下に書いておきます…

土曜日分(第144回)をまだ観ていないし、次週の予告編も観ていないので、あくまでも私の憶測にすぎませんが。私にとっては、ロケハンが活かされない残念な制作風景ではありますが、確かに久し振りに本作で描かれたアニメ製作現場でした。従って、しばらくは無いのかと…

で、最終回を迎える前に、まず千遥が再々登場すると思います。時間経過を考えれば、娘か息子を連れて「『大草原の少女ソラ』を見て、お姉ちゃんに会いたくなった。お姉ちゃんがどれだけ苦労したのか、やっと分かった」と会いに来ますよ。だって、もうその手しか、ファンサービス(視聴率稼ぎ)は出来ませんから。

これまた、久し振りに千遥の育った芸者置き屋の女将・なほ子(原日出子)も登場して仲直り…ですかね。来週は平日が4日しかないので、「千遥週間」で時間繋ぎ…と推測します。

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【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74 75 76 77 78
第14週『なつよ、十勝さ戻って来い』
79 80 81 82 83 84
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』
85 86 87 88 89 90
第16週『なつよ、恋の季節が来た』
91 92 93 94 95 96
第17週『なつよ、テレビ漫画の幕開けだ』
97 98 99 100 101 102
第18週『なつよ、どうするプロポーズ』
103 104 105 106 107 108
第19週『なつよ、開拓者の郷へ』
109 110 111 112 113 114
第20週『なつよ、笑って母になれ』
115 116 117 118 119 120
第21週『なつよ、新しい命を迎えよ』
121 122 123 124 125 126
第22週『なつよ、優しいわが子よ』
127 128 129 130 131 132
第23週『なつよ、天陽くんにさよならを』
133 134 135 136 137 138
第24週『なつよ、この十勝をアニメに』
139 139 140 141 142 143

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【なつぞら】第144回(第24週土曜日) 感想

…それぞれの思いで放送を見ていた。放送終了後、プロデューサーの麻子(貫地谷しほり)は、テレビ局で、視聴率と評判を聞いてくる。その評判とは…。そし…

連続テレビ小説『なつぞら』第144回

内容“大草原の少女ソラ”の放送が始まった。十勝では、泰樹(草刈正雄)たちが。。。敬称略アバンから、長い時間を、アニメに割くのは良いんだけど。正直なところ。。。。“なつぞら”というタイトルを見た瞬間。ガッカリしたよ(苦笑)

ソラと優と千夏>『なつぞら』第144話

​​​​​​​​​​“マコプロ”での夜食 昨日はナポリタンだの店屋物だの出て来て 今日はカップヌードル登場>約一名だけど 時代性と共に 『ソラ』ナレーションを務めてくれた 福ちゃん@『まんぷく』へのオマージュでせうか? …カップヌードルは好きだし ドラマ効果による売り上げ上昇は誠にヨロシイことなのだが それを大量に仕入れたために、お気に入りの別メーカーの品を置く場所が 某店から消え去って...

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