ルパンの娘 (第9話/15分拡大・2019/9/12) 感想

フジテレビ系・木曜劇場『ルパンの娘』(公式)
第9話/15分拡大『最終章スタート!舞台は一年後‐悲しき再会と衝撃のラスト!!』の感想。
なお、原作の小説、横関大「ルパンの娘」(講談社文庫)は未読。
和馬(瀬戸康史)に逮捕された華(深田恭子)の前に円城寺(大貫勇輔)が出現。一方、和馬はエミリ(岸井ゆきの)から、告白への返答を求められる。1年後、尊(渡部篤郎)や悦子(小沢真珠)ら一家は元の家に集結。捜査一課で働く和馬は、女性が相次いで覆面の3人組に連れ去られる事件を捜査していた。そんな中、円城寺からある申し出を受けた華の元に祖父・巌(麿赤兒)が現れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:横関大「ルパンの娘」(講談社文庫)
脚本:徳永友一(過去作/グッド・ドクター、海月姫、僕たちがやりました、ストロベリー・サーガ)
演出:武内英樹(過去作/デート~恋とはどんなものかしら、カインとアベル) 第1,2,5,8話
品田俊介(過去作/探偵の探偵、ナオミとカナコ) 第3,4,7話
洞功二(過去作/カインとアベル、ストロベリーナイト・サーガ) 第6,9話
音楽:Face 2 fAKE(過去作/電車男、小早川伸木の恋、全開ガール)
主題歌:サカナクション「モス」
どうして、15分拡大版にしたのだろう?
どうして、15分拡大版にしたのだろう? 裏番組に連ドラがある訳でもないし、先週一回休んでいるだけに、前回との繋がりを丁寧にアバンタイトルで描いて、テンポ良く進めたら、いつも通りの “本作らしさ” が出せただろうに。その上、一年の時間経過を挟んでしまったために、中盤までは “ほぼ説明” ばかり。
決して全否定はしないが、和馬(瀬戸康史)と華(深田恭子)のそれぞれの環境が変わった程度の表現に尺を割き過ぎでは? やはり、これも 15分拡大が悪影響を及ぼしたと言わざるを得ない。
最大の見所を 50分間も封印するのは勿体ない…
そして、「新章」いや「最終章」が動き出すかな? と言う予感が漂ったのが、45分の華の兄・渉(栗原類)の華の気持ちを両親に告白する辺り。で、やっと本格的に物語が動き出したのが、CM明けで華が拉致された 50分。
ミュージカル仕立ての見所も、今回はかなり封印してしまったし、何よりも本作で最も楽しい「代々泥棒一家の娘と、代々警察一家の息子との許されない恋を描く、現代版 “ロミオとジュリエット”」までも封印するのは、どうかと思う。もちろん、一度引き離して再びくっつくと言う展開だろうが、最大の見所を 50分間も封印するのは勿体ない…
和馬が犯人らを逮捕し華を救出する際の編集が良かった
ただ、50分過ぎからの、やっと描かれた「代々泥棒一家の娘と、代々警察一家の息子との許されない恋を描く、現代版 “ロミオとジュリエット”」に於ける、立場の違う華と和馬の切ないやり取りや、じれったい展開は本作らしくて良かった。
特に私の好きなシーンは、華を誘拐した犯人グループを和馬が逮捕するアクションシーンから華を助け出す直前までと、そこに使われたスローテンポな本作のメインテーマと言っても過言でないストリングスの楽曲(本作サントラ版の 12曲目 “叶わぬ恋” の意味の『Amour impossible』)の編集。こう言う編集は本作らしくて良い。
あとがき
何とか、ギリギリ「Lの一族」の家族案と、華と和馬の絆は描かれた…と言ったところでしょうか。本作の面白さは、やはり “叶わぬ恋の行方” をどう面白おかしく楽しく描くかなのに、流石にシリアス方向に振り過ぎたような。
更に、次回が最終回でないため、まだ引っ張る訳で。全11話? なら、ここで 15分拡大する必要があったのか、本作をずっと応援して来た立場として疑問です。是非とも、次回は「Lの一族」と和馬をしっかりと絡めた構成にして欲しいです。
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ルパンの娘 (講談社文庫)
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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
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