なつぞら (第140回・2019/9/10) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第24週『なつよ、この十勝をアニメに』の 『第140回』の感想。


 本作は、2019/8/20 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


新しいアニメーションの舞台が北海道に決まり、マコプロのメンバーはロケハンのため十勝を訪れる。柴田家を訪れた麻子(貫地谷しほり)、坂場(中川大志)、神地(染谷将太)、下山(川島明)達は泰樹(草刈正雄)から開拓の話を聞く。そこで泰樹は十勝にやってきた頃の話を語り出す。話を聞いた富士子(松嶋菜々子)が、泰樹は十勝に連れてこられたなつ(広瀬すず)を、かつての自分に重ねていたのではないかと話し出し…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

「アルプスの少女ハイジ」のスイス・ロケハンのエピを必死に焼き直しか…

先日、当blogで紹介した『日曜美術館「アニメーション映画の開拓者・高畑勲」』を観た方はお分かりだろうが、自身では絵を描けない演出家の高畑勲氏が『アルプスの少女ハイジ』を製作するに当たって、それぞれの部署の担当者を連れて、当時としては異例の海外(スイス)ロケハンを敢行したエピソードを拝借したお話だ。

だから、本作の脚本家も主題歌明けの搾りたての牛乳を飲むシーンで、絵が描けない演出家の坂場(中川大志)に「この牛乳の違いを 我々は絵で表現しなければならないんです」と必死に盛り込んだ。

なつと泰樹の人生を必死に重ねようとしても、所詮無理…

とにかく、あれこれ必死なのは間違いない。だって、あろうことかラストの3週目になって、主人公・なつ(広瀬すず)の人生と泰樹(草刈正雄)の人生を強引に重ねようとする訳だから、必死になって当然だ。しかし、その必死な努力も、残念だが虚しいばかりだ。

だって、そもそも、なつの生い立ちからの「主人公の人生の物語」がしっかりと描かれておらず、5か月以上も “出来事の箇条書きで済ませて来てしまった” のだから、ここで泰樹と富士子(松嶋菜々子)が、“まるで物語を語るように体系的に話し” たところで、視聴者は「主人公の人生の物語」と重ねることなんで不可能なのだ。

なつが口を開いた途端に、ドラマに不自然さが蔓延する…

泰樹と富士子が泰樹の自伝を語る時に、なつが静かで良かったのに、なつが口を開くと、途端にドラマに不自然さが蔓延する。

なつ「母さん ごめんね。部屋まで用意してもらって」

おいおい、なつ、何を言い出すんだ!? 前回で「十勝なら 交通費だけで なんとかなるかもしれません」って言ってい。これ、マコプロが交通費を負担すれば、旅館代は自分が負担すると言う意味だなんて、視聴者の 100%が思わない。「どうせ、ぜ~んぶ柴田家におんぶに抱っこでしょっ」としか思えないのが、なつ。

だから、前回同様、脚本家はこんな台詞を書いてはいけないし、演出家は撮影現場で差し替ええるべきなのだ。例えば、「ありがとう 部屋まで用意してくれて」とか、「強引に部屋まで用意してもらっちゃって ごめんね。でも 助かる」位の方が、厚かましい なつらしいか。

そもそも、昭和47年の母子間で、娘が母親に「ありがとね」の意味で「ごめんね」とは言っていなかったと記憶している。そんな「お友だち母子」は平成の産物だと思う。

なつの搾乳機の説明には"音声"ともう一つの不自然さがある

さて、なつが口を開くだけなく、自分から動き出すと、これまた途端にドラマに不自然さが蔓延してしまったのが、9分過ぎの牛舎で、なつが牛に触れた途端にお約束が発動した。

なつ「昔は手絞りだったんだけど
   今は バケットミルカーという機械で搾乳します」

この台詞には、二つの不自然がある。一つ目は音声。明らかに直前の「この牛舎で 私は育った」と声質が違う。大袈裟に言えば、まるで別人が喋っているよう。録画を見直したが、あの場にいた女性で、搾乳機の話をして不自然でないのは なつしかいないから、なつの声なのだろう。でも、喋っているカットもない。

きっと、撮影時に言えなかったのか言い間違えて、オンリー(音だけ別録りして、編集で嵌め込む)をやったのだろう。いくらタイトな撮影とは言え、この位は撮り直せなかったのかと思う。不自然さ撲滅のために…

なつは、前回の帰省で搾乳機に興味を示した様子が無かった

しかし、撮り直したところで不自然さは残る。だって、先日の「9月のバカンス」のくだりで帰省した時に、自動搾乳機のことに興味を示したような雰囲気は無かったし、そもそも 18歳以降の 19年間は “酪農とは、ほぼ無縁” の生活を送って、有名なアニメーターになった設定なのだから、なつはロケハン前に自分で調べたってこと?

だから、腕組みして偉そうに語ってるの? 確かにロケハン前に事前調査をやるのは当然のこと。でも、今回のロケハンの目的は「本物を見て感じて、それを絵に反映させるための調査」でしょ? だったら、なつに説明させずに、菊介(音尾琢真)に手絞りの台詞を割り当てたのなら、その前に照男(清原翔)へ搾乳機の説明をさせたら自然だったのに。

こう言う、これ見よがしに なつの出番や台詞を作るから、どんどん話が不自然になるのだ。

なつは、番長に会う時に上着だけ着替えたの? それとも別日?

10分過ぎ、久し振りに “番長” こと門倉(板橋駿谷)が登場。なぜか、小学生の優もロケハンに同行している。ってことは、服装を見ると夏には見えないから、5月の大型連休ってこと?

そんなことよりも気になったのが、なつの衣装が、さっきの牛舎と違うこと。ジャケットを上から羽織っただけには見えなかったが(インナーが違って見えたから)。でも、他のメンバーは同じ服装。う~ん、どう言うことなんだろう。それとも、なつだけ門倉の家に行くために上半身だけ着替えたってこと?

あとがき

どうせ、これ見よがしの なつの出番を作るのは大得意なのだから、ラストで偉そうな態度で牛を懐かせる なつで締め括らずに、なつをロケハン御一行様とは一時的に別行動にして、陽平(犬飼貴丈)に場所を聞いて、天陽の墓参りに行ったら良かったと思います。おっと、陽平も墓の場所を知らない可能性があるか…(失笑)


下記の投稿も、多くの共感を頂いておりますので、未読の方は是非読んでみて下さい。暫くテンプレです。
朝ドラ「なつぞら」に"中高年層が共感し難い"と感じる理由を中年オヤジが考えてみた

また、『なつぞら』の主要な登場人物の「実在のモデル」に興味のある方は、下記の投稿に解説があります。暫くテンプレです。
NHKの良心か?『日曜美術館「アニメーション映画の開拓者・高畑勲」』放送予定

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★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/13234/


【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74 75 76 77 78
第14週『なつよ、十勝さ戻って来い』
79 80 81 82 83 84
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』
85 86 87 88 89 90
第16週『なつよ、恋の季節が来た』
91 92 93 94 95 96
第17週『なつよ、テレビ漫画の幕開けだ』
97 98 99 100 101 102
第18週『なつよ、どうするプロポーズ』
103 104 105 106 107 108
第19週『なつよ、開拓者の郷へ』
109 110 111 112 113 114
第20週『なつよ、笑って母になれ』
115 116 117 118 119 120
第21週『なつよ、新しい命を迎えよ』
121 122 123 124 125 126
第22週『なつよ、優しいわが子よ』
127 128 129 130 131 132
第23週『なつよ、天陽くんにさよならを』
133 134 135 136 137 138
第24週『なつよ、この十勝をアニメに』
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十勝ツアー御一行様>『なつぞら』第140話

​​​​​​​​​​昨日、回想シーンに何も感じるものがない… という様なことを書いたけど 今日、​子役なつ​の姿が映った時だけ 何となし胸に迫るものがあった 子役時代は良かったのに、その後は… ってのも朝ドラ“お約束”ではあるけどね 今日は全編に渡って 何にでも、なつを絡め 何とかして、なつを目立たせよう …という努力は見られたものの ほんの一瞬映った子役なつに全て持ってかれたな(笑)...

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連続テレビ小説『なつぞら』第140回

内容ロケハンのため、十勝にやって来たなつ(広瀬すず)坂場(中川大志)麻子(貫地谷しほり)下山(川島明)桃代(伊原六花)神地(染谷将太)敬称略こんな状態なのに。重なりを感じろと強要してくるのが今作。ほんと。。。カンベンしてくれ。

【なつぞら】第140回(第24週火曜日) 感想

…神地(染谷将太)、下山(川島明)達は泰樹(草刈正雄)から開拓の話を聞く。そこで泰樹は十勝にやってきた頃の話を語り出す。話を聞いた富士子(松嶋菜々子)…

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