なつぞら (第138回・2019/9/7) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第23週『なつよ、天陽くんにさよならを』の 『第138回』の感想。


 本作は、2019/8/20 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


十勝に帰省中のなつ(広瀬すず)から、新しい企画に参加したいと言われた坂場(中川大志)は、なつ達が帰ってくる前に企画書を書き上げる。舞台は北海道、ささやかな日常を懸命に生きる開拓者たちの話だと言う。マコプロに企画を提出すると、麻子(貫地谷しほり)は、なつが作画監督ならば、企画を進めると坂場に告げるのだった。一方、なつは、これまで育ててもらった仲(井浦新)に、東洋動画を辞めたいと告げるのと…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

アバンでの坂場の台詞の「字幕表示」が気になって…

坂場「北海道を舞台にして その物語を創ってみたいんだ」

これ↑、アバンタイトルの終盤で、十勝に帰省中のなつ(広瀬すず)から、新しい企画に参加したいと言われた坂場(中川大志)が、相当暇なのか、相当前から暖めていた企画なのか、坂場が天才なのかは知らないが、なつと娘の優が帰ってくる前に企画書を書き上げた時に、坂場がなつに言って、なつが驚くシーンの台詞の「字幕表示」をそのまま引用した。

「作る」でも「作る」でもなく「創る」だから引っ掛かる

なぜ、「字幕表示」を直接引用して書いたのかと言うと、台詞の後半の「創ってみたい」と言う文字面に引っ掛かったのだ。決して、文字狩り、言葉狩りをするつもりではない。「つくる」と言うのに用いる漢字は「作る」「造る」「創る」と大きく三種類ある。

字幕担当者が自前で解釈していないと言う前提、要は脚本家自身が「創る」と言う漢字を使ったのが興味深いのだ。「創る」を用いる時は、有形無形を問わず “新しもの” を「つくる」時に使う。しかし、なにかモヤッとするのだ。唐突過ぎないかって。

主題歌明けの、この企画を麻子(貫地谷しほり)が通す条件が、「なつが東洋動画を辞めて、マコプロに来ること」と言うのも。

まるで、あと数週間で終わるようではないか!

“新しもの” をゼロから生み出すことが最も重要で大変なことを、自分が絵を描けないアニメ映画演出家だからこそ一番知っているはず坂場が言い出すのも、都合良くマコプロに人材が集まって来るのも、あれだけ拘ってしがみついた東洋動画を「辞めたい」と言い出すなつも、まるで、あと数週間で終わるようではないか!

でも、本作は、この展開と似たのを「高校時代の演劇部」でやっている。劇中に登場する「創作物」に開拓者精神みたいなのを乗っけて、物語に大きな区切りを付けるって作戦。これ、こじつけかも知れないが、「創る」と言う台詞を盛り込むなら、演劇部でやったのをアニメ製作で焼き直しするのは止めて欲しかった。

これが「作ってみたい」なら、脚本家に「どうぞ、隙に作れば?」で終わるのだが、「創ってみたい」と坂場の台詞に言わせるなら、「そう言うからには、きっちり描けよ」と言いたくなる。

何故なつが天陽の絵を受け継ぐ筆宝があるのかと言う大疑問

で、今度は、3分過ぎの、この坂場の台詞に引っ掛かった。

坂場「この絵を 君が受け継ぐんだ」

今は亡き天陽がデザインした菓子屋「雪月」の包装紙を手にした坂場が、なつに言う台詞だ。ナレーションも、いとも簡単に「こうして なつは決意したのです」と完結させてしまったが、これが全く解せない。

だってぇ~、そもそも「なつと天陽との関係」の描写が、天陽生前から中途半端だし、それ以前に天陽が「雪月」の包装紙をなぜデザインしたのかも、きちんと描かれていないし、もっと言えば「坂場と北海道の関係性」だって取って付けたようなのに。

そんな土台がフニャフニャな上に、赤の他人の坂場が天陽のデザインした包装紙を「絵を受け継げ」と、がっつり命令すること自体が良く分からない。いや、冷静に考えれば、なぜ天陽のデザインを、なつが受け継ぐ必要があるのかと言う疑問の方が遥かに大きい。なぜ、こんな強引な展開をするのだろう?

なつが有名だから受け継ぐの? いや受け継げるとでも!?

13分過ぎの光子(比嘉愛未)の「それなら その作品に うちの声優を使ってちょうだいね」との台詞から、なつはアニメ業界では、それなりに有名で力も持っている設定になっているようだ(いつ、そうなったか見当がつかないが)。だとすると、前述の「創る」にも引っ掛かって来る。

13分過ぎの光子(比嘉愛未)の「それなら その作品に うちの声優を使ってちょうだいね」との台詞から、なつはアニメ業界では、それなりに有名で力も持っている設定になっているようだ(いつ、そうなったか見当がつかないが)。だとすると、前述の「創る」にも引っ掛かって来る。だって、なつは有名なのだ。有名だから、受け継げるとでも?

それとも、有名だから天陽のために受け継げと? う~ん、どれもピンと来ない。だって、有名なクリエーターなら「創る」のだ。ゼロから創作するのだ。

これまで「他人の案を平気でパクる疑惑しかない主人公が???

「受け継ぐ」にも範囲も解釈もいろいろあろうが、「パクり」と「オマージュ」が紙一重のように、『なつぞら』的に言えば「モデル」と「ヒント」の何が違うのか…のように、これまで「他人の案を平気でパクる疑惑」しかない主人公が “受け継ぐ” ってことは、“ほぼパクる” のが確実のような。

天陽の絵を受け継いで、坂場の企画の物語に反映するって??? もう、疑問しかない。

最初から食事シーンは全て深刻な場面限定にしたら良かった…

なつが仲(井浦新)に退社したいと言う意思を告げるシーンが、ランチタイムだったから心配したのだが、まず物語的に食べながら話すような内容で無かったし、主演女優に合わせて、芸達者な脇役も「食べながら台詞を言えない」に合わせたのが良かった(失笑) 最初から、食事のシーンは全部、深刻な場面限定にしたら良かったのに…。

不貞腐れが治ったと思ったら今度はため息のつきっ放しか…

それにしても、少し前まで「不貞腐れている」ようにしか演じていなかった主演女優が、ここ数日は、いい感じにメリハリをつけて整理譜を言えるようになってホッとしていたのに、今回は最初からずっと、ため息をつきっ放しのような “ボソ声” になっちゃった。

特に仲と社長とのやり取りは予想以上に長めで、きっと、本人は “深刻さ” を醸し出しているつもりだろうが、13分過ぎの母と娘が手を繋いで歩くシーンなんて、完全に活舌と芝居力で優が勝っていた。どうして、編集上で、上手くナレーションで誤魔化してあげなかったのだろう。それが、演出家の仕事なのに。

そんな人が演出家たちが最終回まで、演出家と作画監督のやり取りを描くのが不安しかない…

あとがき

重箱の隅を楊枝でほじくるようなことは書きたくないし、書くつもりもないのですが、折角感想を書くので、今回はきっちり予告編の感想まで書きます。予告編の最後のほうで、泰樹(草刈正雄)が「誰もが 支え合って 開拓者は強くなったんじゃ」と言っていましたが…

先日のなつが十勝に帰省した際の描写で、泰樹は天陽の妻・靖枝(大原櫻子)とのやり取りのから察して、天陽の山田家に対して、天陽の幼少期に農地の開墾とレンタル牛に手を貸した以降は関わっていなかった…ように映っていましたが。これ、前週のやり取りは全部忘れろってこと?(苦笑)


下記の投稿も、多くの共感を頂いておりますので、未読の方は是非読んでみて下さい。暫くテンプレです。
朝ドラ「なつぞら」に"中高年層が共感し難い"と感じる理由を中年オヤジが考えてみた

また、『なつぞら』の主要な登場人物の「実在のモデル」に興味のある方は、下記の投稿に解説があります。暫くテンプレです。
NHKの良心か?『日曜美術館「アニメーション映画の開拓者・高畑勲」』放送予定

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【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74 75 76 77 78
第14週『なつよ、十勝さ戻って来い』
79 80 81 82 83 84
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』
85 86 87 88 89 90
第16週『なつよ、恋の季節が来た』
91 92 93 94 95 96
第17週『なつよ、テレビ漫画の幕開けだ』
97 98 99 100 101 102
第18週『なつよ、どうするプロポーズ』
103 104 105 106 107 108
第19週『なつよ、開拓者の郷へ』
109 110 111 112 113 114
第20週『なつよ、笑って母になれ』
115 116 117 118 119 120
第21週『なつよ、新しい命を迎えよ』
121 122 123 124 125 126
第22週『なつよ、優しいわが子よ』
127 128 129 130 131 132
第23週『なつよ、天陽くんにさよならを』
133 134 135 136 137

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連続テレビ小説『なつぞら』第138回

内容なつ(広瀬すず)の話しを聞き、北海道を舞台にした物語の企画書を書き上げた坂場(中川大志)麻子(貫地谷しほり)は、なつが作画監督ならばと。。。敬称略それにしても。。。。。抑揚が。。。。抑揚が。。。。。。喋っている言葉は、標準語なのに?ため息交じりのセリフ棒読みにしか聞こえない。

裏切り>『なつぞら』第138話

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​「裏切り」って言葉が 好きだよなあ、なつは 牧場を継がせたいという泰樹さんの願いに反して アニメーターになるために上京すると決めた時 やはり、やたらと口にしていたっけね 上手く描けていれば アニメーターとしての歩みに関して今回再び用いられることで なつのアニメへの思いが強く伝わって来て ドラマとしての纏まりもついて ヒロインへの声援が一段と大き...

裏切り>『なつぞら』第138話

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​「裏切り」って言葉が好きだよなあ、なつは牧場を継がせたいという泰樹さんの願いに反してアニメーターになるために上京すると決めた...

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