なつぞら (第136回・2019/9/5) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第23週『なつよ、天陽くんにさよならを』の 『第136回』の感想。


 本作は、2019/8/20 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


十勝へ帰省中のなつ(広瀬すず)は、雪月を訪れ、菓子職人となった雪次郎(山田裕貴)と夕見子(福地桃子)に再会する。娘の優が雪次郎の作った菓子を食べていると、妙子(仙道敦子)やとよ(高畑淳子)も現れ、わいわいと賑やかになり、昔の雪月の雰囲気が戻ってくる。そこへ雪之助(安田顕)が現れ、天陽(吉沢亮)が描いたというあるモノを見せる。天陽がそれに込めた想いを、雪之助は静かに語り出すのだった…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

前回のなつの妄想以上、天陽の幽霊未満はカットされた

まあ、前回の、天陽(吉沢亮)が靖枝(大原櫻子)と結婚するまでは、友だち以上恋人未満で、絵についてはプチ師弟関係みたいだった二人の、なつ(広瀬すず)の妄想以上天陽の幽霊未満な中途半端な “プチ不倫” のラストシーンを今朝もアバンタイトルから見せられなかったのは助かった。

「雪月」のでの、なつの不自然さったらありゃしない

が、しかし、最近の当blogの読者さんならお分かりだが「本作の主演女優は、食べる演技と喋る演技の二つの同時に出来ないの!」だ。だから、アバンで、十勝から帯広のお菓子屋「雪月」のシーンの不自然さったらありゃしない。

その前に、「雪月」が洋菓子も扱うようになったことを表現するためだろうか、店頭に「Lune de neige(Google翻訳で “雪の月” の意)」の旗が。因みに、既にご存知の方も多いと思うが、「雪月」のモデルは、北海道の有名な菓子店「六花亭」と「柳月」とされている。まっ、どうでも良いか。

なつは、お行儀が良いから、お菓子に手を付けないって設定?

話を戻そう。なつが娘の優を連れて菓子職人となった(正確に言えば、出戻った)雪次郎(山田裕貴)と夕見子(福地桃子)に店内で再会する場面。雪次郎がテーブルに運んでお菓子は、なつの前には「雪月ロールとシュークリームが二つずつ」、優の前に置いたのが「おバタ餡サンドが五つ」。

で、夕見子の「優 いいから食べな」の一言で、優がおバタ餡サンドから食べ始める。一方のなつは、置かれたお手拭きにも手を付けた様子もなく、まるで叱られた子供のように、両手をお膝に付けて、優の食べる姿を見ているだけ。

幾度リハーサルを重ねても「食べると喋るは同時に出来ない」か…

なつが “行儀が良い” なんて設定は聞いたことが無いし、子どもが食べているのだから、「こぼさないでね」とか声をかけたり(実際に優はお菓子をこぼしそうになっていた)、ちょっと世話をしたりしそうなものだが、喋って笑うだけ。

久し振りの「十勝編」の俳優陣との共演シーンで、余程緊張していたのだろう。きっとリハーサルはやったけど、やはり「本作の主演女優は、食べる演技と喋る演技の二つの同時に出来ないの!」には勝てずに、飲食店を訪問しているのに、肝心な主人公が食べないで話すだけ…の、こんな不自然な親子連れの菓子屋訪問になっちゃった。

その後、主演女優は妙子(仙道敦子)とのやり取りも何とか熟したのだから、これで終われば良かったのに…

なつよ、とよが出て来る前に身構えるなよ。

主題歌明け。店の奥からベテラン女優・高畑淳子演じる祖母・とよが登場。このシーンが、また怖いの。録画のある人は録画を見直すと良く分かるが、とよが出て来る方向を、なつが身構えちゃってる。とよの1カット目があって、2カット目はその声に反応する「なつと優」のはずなのに、なつは先に とよの方を身体ごと向けてしまっている。

一方の優は、一瞬だが声に反応したように首だけを動かしてる。前述した通り、このシーンで「なつは食べない」と決断するまでに、何度かリハーサルはやったはず。やったはずなのに、OKカットが「ほぼNGカット」と言う、体たらくぶり。

これ、前段の妙子のやりとりと、とよとのやりとりを、主題歌で区切ったから目立ってしまったと思う。アバンは、なつと優が「雪月」の外観を見て入るシーンにして、雪次郎たちとの会話は主題歌明けに一気に編集したら良かったと思う。もう、編集にも期待できないか…

一話完結で無いのだから、なつの帰省の理由を描くべき!

さて、前回で死人に鞭打つような“プチ不倫” をやっておいて、日が変わったら今度は天陽がデザインした包装紙で「雪月」との絆の物語か。出演者のファン、特に「天陽ロス」の人には良い治療薬になっているかも知れないが、正直どうでも良い話。

こっちが興味のあるのは、なつが十勝に来た目的が、「単なる北海道バケーションツアー」なのか「天陽の供養」なのか「母・富士子への悩み相談」なのか、どれなの? ってだけ。帰郷したのが真昼間なのに、山田家の仏壇に手を合わせに行ったのは翌日と言う、不義理ななつが、この場で泣いても一切共感出来ない。

本作が一話完結なら話は別だ。しかし、本作は「連続テレビ小説」と冠する日本を代表する連ドラ。それが、視聴者の感情を、特に主人公の感情の変化に合わせて、感動したり共感したり泣いたり出来ないのは、駄作と言わざるを得ない。

「雪月」が帯広である設定が、今回も物語をぶち壊す

とにかく、「雪月」の所在地が、柴田牧場のある十勝でなく、距離の離れた帯広と言うのが、これまで何度も『なつぞら』に不自然さを生んで来た。もう、過ぎたことだから詳しくは掘り返さないが、今回もやっちまった。

感動的で壮大な劇伴を流して、まるで最終回のような雰囲気を醸し出して、妙子から、天陽がデザインした包装紙にくるまれた「東京へのお土産」を手渡されたなつ。このまま東京へ帰ると思いきや、何と、また柴田牧場に戻っちまった。

夕見子が空港まで送るついでに「雪月」に寄っていれば…

これ、前回の “プチ不倫” のあとに、「天陽くんの供養も出来たし、母さんやじっちゃんたちに、自分の思うように頑張れって元気を貰ったから帰るね」で、夕見子の運転する「雪月」の軽バン(以前の軽トラは乗車人員が大人二名までだから、店も繁盛しているから軽トラから軽バンにした…と言う設定にして)で飛行場に送る途中で…

「雪月」に寄る設定にすれば、雪之助(安田顕)の台詞通りの “東京のなつへの土産” になったのではないだろうか。これだから、水曜日になったのに、「なつは何を目的に北海道に来たの?」と言いたくなるのだ。

なつは、柴田家の夕食の団欒シーンでも食べない!

そして、今回二度目の主演女優の難関の、食事のシーンがやって来た。もうお分かりだろうが、なつ、全然食べてない。

これ、天陽の凄さに改めて圧倒されて、お菓子に続いて、夕食ものどを通らないと言う脳内補完をすべきなのだが、「本作の主演女優は、食べる演技と喋る演技の二つの同時に出来ないの!」を知ってしまっているから、落胆しかない。

演技指導で、なつに優の世話を焼かせたら良かったのに…

この場面って、脚本の柱は「夕食(柴田家の居間)」と言う感じだと思う。だから、このシーンで俳優陣がやるべきは、夕食を食べながら天陽を思い出し、あれこれ会話をすること。なのに、なつは「食べる」ことはせずに、「話す」だけ。だったら、「食べない」理由付けをするのが演出家、演技指導の仕事。

そして、どう好意的に見ても「天陽の凄さに改めて圧倒されて食べ物が喉を通らない」ようには見えないなら、母親役のなつしか出来ない「子育て」「育児」をさせたら良かっただけのこと。だって、主演女優は「食べる演技と喋る演技の二つの同時に出来ない」だけなのだから、横にいる優の世話を焼かせたら良かった。

だって、前述の「雪月」でとよが登場した時に優役の子役の演技を見れば、何とか子育て、躾をさせられているように演じてくれる可能性は大きいのだから。

全ての台詞を言い終えて、食べ物を口に入れた時の、安心し切った主演女優の顔ったら… 折角、受信料を支払っているのだから、家族との会話で気持ちが落ち着いてホッとした…と思うことにするか(失笑)

あとがき

先日の間奏で書いた通り、やはり、どこかの時点で「不貞腐れた表情に見えるなつ」を大量に撮り直したのか、細心の注意を払って撮影したようですね。その分、表情以外の演技、特に朝ドラでは、いやホームドラマでは一般的に重要な「食事シーン」の演技が気になり始めちゃった…そんな感じでしょうか。

「朝ドラ100作目」の記念作品なのですし、NHKから指名した主演女優なのですから、ここは全社を挙げてフォローしなくちゃ。それとも、本人が言うことを聞かなかった? いずれにしても、今回も特に見なくても大丈夫な15分間でした。月曜から今日までの三日分、一日で出来たような…


下記の投稿も、多くの共感を頂いておりますので、未読の方は是非読んでみて下さい。暫くテンプレです。
朝ドラ「なつぞら」に"中高年層が共感し難い"と感じる理由を中年オヤジが考えてみた

また、『なつぞら』の主要な登場人物の「実在のモデル」に興味のある方は、下記の投稿に解説があります。暫くテンプレです。
NHKの良心か?『日曜美術館「アニメーション映画の開拓者・高畑勲」』放送予定

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【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74 75 76 77 78
第14週『なつよ、十勝さ戻って来い』
79 80 81 82 83 84
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』
85 86 87 88 89 90
第16週『なつよ、恋の季節が来た』
91 92 93 94 95 96
第17週『なつよ、テレビ漫画の幕開けだ』
97 98 99 100 101 102
第18週『なつよ、どうするプロポーズ』
103 104 105 106 107 108
第19週『なつよ、開拓者の郷へ』
109 110 111 112 113 114
第20週『なつよ、笑って母になれ』
115 116 117 118 119 120
第21週『なつよ、新しい命を迎えよ』
121 122 123 124 125 126
第22週『なつよ、優しいわが子よ』
127 128 129 130 131 132
第23週『なつよ、天陽くんにさよならを』
133 134 135

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包装紙>『なつぞら』第136話

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連続テレビ小説『なつぞら』第136回

内容娘を連れ、“雪月”を訪れたなつ(広瀬すず)は、雪次郎(山田裕貴)夕見子(福地桃子)妙子(仙道敦子)とよ(高畑淳子)、そこに雪之助(安田顕)が、ある物を持って現れる。敬称略っていうか。なんだよ。この長いバカンス。これじゃ。。。天陽の供養でも無く、生活の悩みを打ち明けるでも無く。いったい、なんのためにやって来たんだよ。

【なつぞら】第136回(第23週木曜日) 感想

…そこへ雪之助(安田顕)が現れ、天陽(吉沢亮)が描いたというあるモノを見せる。天陽がそれに込めた想(おも)いを、雪之助は静かに語り出すのだった…

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