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なつぞら (第134回・2019/9/3) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第23週『なつよ、天陽くんにさよならを』の 『第134回』の感想。


 本作は、2019/8/20 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


病院を抜け出してきた天陽(吉沢亮)は、アトリエに籠もり、徹夜で描き続けて一枚の絵を完成させる。天陽は、一晩中寄り添っていた靖枝(大原櫻子)を起こし、絵が出来たことを伝えると、病院に戻る前に畑を見てくると言い残して、アトリエを後にする。夏が終わる頃、遅めの夏休みをとったなつ(広瀬すず)は娘の優を連れて十勝にやってきた。久しぶりの里帰りに富士子(松嶋菜々子)は温かく迎えてくれるが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

陽平の動転っぷりを描くのにも、台詞が酷過ぎる!

サブタイトルからして、今週末にでも天陽(吉沢亮)が退場するかと思いきや、火曜日の、それもアバンタイトルで、まるで脚本家と演出家のやっつけ仕事的に北海道の平原で倒れて…か。こんな表現をするなら、きちんと老け&汚しメイクをして妻役を演じた靖枝(大原櫻子)の胸の中で死なせてやりたかった。

こんな雑な退場の仕方もあるのか…と思って見ていたら、弟の死を知った天陽の兄・陽平(犬飼貴丈)がやって来て、なつ(広瀬すず)に弟の死を知らせる場面でこう言った。

陽平「僕も まだ信じられないんだけど
   どうも うそじゃないみたいだ」

字幕表示には「うそ」と平仮名表記で「嘘」とは書かなかったのが、誰の配慮か知らないが。陽平がとても気が動転していると言うのを思い切り表現したつもりなのだろう。

そう、好意的に解釈しようにも、流石に陽平に弟の死を知らせる人間は、、父の正治(戸次重幸)か母のタミ(小林綾子)で、息子の死を「嘘や冗談」のように電話越しに伝えるなんてことがあるだろうか。それこそ好意的に脳内補完すれば、早朝にかかって来た電話で陽平は起され、父の正治が涙を堪えながら電話越しに深刻に話したはず。

だったら、2行目の台詞は全部削除で良かったと思う。脚本に書かれていても、撮影現場で演出家がカットするなり、編集で削除するか、なつの「何を言っているんですか?」の台詞直後に、主題歌に行けば良かっただけのこと。演出家、完パケ(完成品)をちゃんと見てから電波に乗せてるの? と疑いたくなった…

「9月に帰省する設定」にするから分かり難くなる…

で、なつと優が北海道を「まとまった夏休み」を取ったのは、9月とのこと。前回で馬の形の雲を見て、8月15日のなつの誕生日前後に北海道旅行に行こうと言っていた “母と娘の約束” は、いとも簡単に破られたってこと? 優に母親には「ありがとう」と言うなと言う意味不明な躾のエピソードも置きっ放しで?

こうなるなら、前回の馬の形の雲のくだり、バッサリ不要じゃないの? あんなのがあったから、今回の夏休みを取る時期と理由(正確に言えば、脚本家が考えた時期と理由)が不明瞭になった。「普通の帰省」なのか「天陽の弔い」なのか? 恐らく、アバンはセミが鳴き半袖だし、夏休みの約束をする位だから、7月くらい。で、劇中の今は9月。だから、分かり難いのだ。「普通の帰省」なのか「天陽の弔い」なのか?

実家への挨拶より、山田家へ供養に行くのが先じゃないの?

その上、優は真っ赤な服装でノリノリにやって来ているし、なつも “弔い” の気持ちは、派手な青いスーツケースに詰め込んで来ているようだし。何て言うのかな? それこそ、本作に於いては、大して重要な脇役で無い天陽ではあるが、「十勝編」の特に幼少期を見ていた視聴者なら、それなりに思い入れのある登場人物だ。

農業を諦めて東京に帰ろうとした父に「十勝で農業をしたい」と懇願し、泰樹(草刈正雄)たちの手を借りて荒れた土地を開墾した場面は今でも鮮明に覚えているし、その場面に “幼少期のなつ” がいた。だったら、(上っ面だけの)実家への挨拶はそこそこにして、地味目な服装に母子で着替えて、山田家に行くのが筋、人間の道ってもんじゃないのか?

連続ドラマに於ける「連続性」を考えたら、泰樹が「俺たちへの挨拶はいいから、天陽のところへ行ってやれ」と言いそうだが、「ゆっくりして…」「うん」だって。山田家は歩いて行ける距離なのに、翌日か…もう、いいや。

「富士子への相談」が目的なら、事前準備が無さ過ぎる

そして、11分過ぎ。唐突に、なつが母の富士子(松嶋菜々子)に「仕事を辞めるかもしれない」と相談が始まった。もしかして、帰省した本当の理由が、「母としての悩み」と「仕事の悩み」を富士子に相談しに行くのが、帰省の第一目的なら、天陽の死は何だったのか?

もしも、「天陽の供養」でなく「富士子への仕事と育児の相談」が目的の帰省なら、当然、出発前に、母子家庭で無いのだから、夫の坂場(中川大志)と夫婦で話し合う場面があって、提案好きの坂場が「お母さんに相談したら?」と言うシーンがあるべき。おっと、未だに坂場の両親の再登場が無い不自然さは残っているが。

とにかく、「富士子への仕事と育児の相談」が帰省の目的なら、事前に描くべきだった。それだけは間違いない。

天陽に対して、大変失礼な描写にしか見えなかった

そして、13分過ぎに描かれた、なつ(優や富士子らを連れて)が十勝に帰省した翌日に山田家を訪れて、供養する場面。ど派手な衣装は着替えていたが。

世間一般的な本作のイメージは、「家志望の友人・山田天陽に手ほどきを受けたデッサンの腕前を生かし、自然の中での生活で磨かれたみずみずしい感性を発揮していく」なわけだから、天陽に対して大変失礼な描写にしか見えなかった。

「暴力的なアニメは作りたくない」と言うなつが、無言の死者である天陽に目に見えない暴力をふるっているようなもの。本当、朝から失礼な朝ドラだ。

あとがき

この15分間は酷過ぎます。「富士子への仕事と育児の相談」が目的とは言え、そもそも富士子は “ほぼ専業主婦” なのだから、相談したところで「なつの出した答えなら そうすればいいよ」と位しか答えられないのは誰もが分かり切ったこと。

それこそ、東洋動画を辞めて夫と同じ職場で働き、結婚し子育てもしている先輩の下山(川島明)に相談し、茜(渡辺麻友)の意見も参考にする場面だってあって良かったと思います。結局、「他人」を信用しないなつの恐ろしさが十分に発揮された…と言えますが。


下記の投稿も、多くの共感を頂いておりますので、未読の方は是非読んでみて下さい。暫くテンプレです。
朝ドラ「なつぞら」に"中高年層が共感し難い"と感じる理由を中年オヤジが考えてみた

また、『なつぞら』の主要な登場人物の「実在のモデル」に興味のある方は、下記の投稿に解説があります。暫くテンプレです。
NHKの良心か?『日曜美術館「アニメーション映画の開拓者・高畑勲」』放送予定

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★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/13206/


【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74 75 76 77 78
第14週『なつよ、十勝さ戻って来い』
79 80 81 82 83 84
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』
85 86 87 88 89 90
第16週『なつよ、恋の季節が来た』
91 92 93 94 95 96
第17週『なつよ、テレビ漫画の幕開けだ』
97 98 99 100 101 102
第18週『なつよ、どうするプロポーズ』
103 104 105 106 107 108
第19週『なつよ、開拓者の郷へ』
109 110 111 112 113 114
第20週『なつよ、笑って母になれ』
115 116 117 118 119 120
第21週『なつよ、新しい命を迎えよ』
121 122 123 124 125 126
第22週『なつよ、優しいわが子よ』
127 128 129 130 131 132
第23週『なつよ、天陽くんにさよならを』
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麦わら帽子>『なつぞら』第134話

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内容ある日、なつ(広瀬すず)は、陽平(犬飼貴丈)から天陽(吉沢亮)が死んだと聞かされる。そして9月。なつは、娘を連れて十勝へ。。。敬称略今週のサブタイトル「なつよ、天陽くんにさよならを」のとおりの展開である。“大人の事情”は、ともかく。今作は、関係性があったと、言い張りたいようだけど。そもそも、天陽が主人公に抱いていた気持ちは主人公は知らないし。。。主人公の天陽への気持ちも、今作は、描いてい...

【なつぞら】第134回(第23週火曜日) 感想

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