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凪のお暇 第7話・2019/8/30) 感想

凪のお暇

TBS・金曜ドラマ『凪のお暇』公式
第7話『凪、夢を描く』の感想。
なお、原作の漫画、コナリミサト「凪のお暇」(秋田書店「Eleganceイブ」連載中)は未読。



凪(黒木華)は先祖代々受け継いできたぬか床を引っ越しの際に処分したことに気付き、来月上京する母・夕(片平なぎさ)にどう説明すべきか頭を悩ませる。そんな中、近所のコインランドリーが廃業することに。それを知った龍子(市川実日子)は凪に思いがけない提案をする。一方、慎二(高橋一生)は、兄・慎一(長谷川忍)が本名で出演する怪しい会社の動画サイトを見つけ…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:コナリミサト「凪のお暇」(秋田書店「Eleganceイブ」連載中)
脚本:大島里美(過去作/早海さんと呼ばれる日、花燃ゆ、あなたには帰る家がある)
演出:坪井敏雄(過去作/花のち晴れ~花男 Next Season~) 第1,2,5,7
   山本剛義(過去作/Nのために、夜行観覧車、コウノドリ2、グッドワイフ) 第3,4,6
   土井裕泰(過去作/重版出来!、カルテット、この世界の片隅に)
音楽:パスカルズ(過去作/情報無し)
主題歌:miwa 「リブート」(ソニー・ミュージックレーベルズ)

全10話の連ドラとしての「起承転結の転」に当たるエピソード集

この度の第7話は、全10話の連ドラとしては、「起承転結の転」に当たるエピソード集と言った感じだった。従って、まず前半で描かれた、 隣人・みすず(吉田羊)に指摘された凪(黒木華)の口癖「でも…」からの、ドライブのシーンが良かった。

これまでも、当blogでは、凪の日常の繰り返しこそが、普通の人たちの平凡な日常であり、それを少しだけドラマチックに、且つデフォルメして描いたのが、『凪のお暇』と言う名のテーマパークで、視聴者はテーマパーク内の各キャラクターたちに、自由に自分を投影して「凪の世界」を楽しめる。

だから、日頃の自分をも見つめ直せ、ドラマの登場人物たちにも、明日からの自分にも、ドキドキしたりワクワクしたり出来る…と書いて来た。そして、今回は凪とみすずの会話の中で、このテーマパークに「塀が無い」ことが描かれた。

それを知った凪自身が自分の可能性に気付き、「コインランドリー再建」と言う行動に移した。正に「起承転結の転」だ。

「俳優・高橋一生」の本作に於ける存在意義の重要性

そう言えば、本作を語る上で語り忘れていたことがある。それは、「俳優・高橋一生」の本作に於ける存在意義の重要性だ。

感情と言動が伴わず、生意気なのに気配りは出来、時にモラハラの悪人であり、号泣して子どものようにもなり、多重人格的で特異な「我聞慎二」と言う登場人物を、決して架空の世界の人間に収まらせずに、きちんと現実にいるようなリアル感で演じる「俳優・高橋一生」の演技力と存在感は特筆すべき。

過去にも一人の登場人物の中に幾つもの人格を存在させたキャラクターを演じて来たが、今回の「我聞慎二」が際立っているように思う。

凪の「縁もゆかりもない人達です!」から始まるエピソードに感激

そして、40分近くからの、凪の「縁もゆかりもない人達です!」の一言から始まるエピソード。奇しくも、同時間帯に包装されたNHK『これは経費で落ちません』の第6話の感想で書いた、地域再生や地域復興には「馬鹿者、よそ者、若者」が必要だと言う部分と連動した。

平成初期の頃は、まさに前述の説が主流だった。要は、その地域にしがらみのない新鮮な人材こそがパワーになると言う説だ。だが、最近はこの説は次第に影を潜め、「馬鹿者、よそ者、若者」は地域再生の起爆剤(ブースター)の役割は果たすが、結局は元から住んでいる “地元の人たちが変わらなければ” 地域再生は出来ないと言う説に変わって来ている。

しかし、本作ではその2つの説を同時に描いたように思う。話が反れて申し訳ないが、本作で言うところの「縁もゆかりもない人達」は所謂「よそ者」であり、最近問題になるのは「よそ者同士の対立」なのだ。「よそ者」それぞれが自分の考えで移り住んで行動するために、無用な対立が起こる。これは、現実社会の問題。

しかし、『凪のお暇』と言う名のテーマパークでは、凪と龍子(市川実日子)と言う「よそ者」同士が、“同じ見られない景色” を見ようと共感し合って、勇気を出して行動した。そして、二人の「馬鹿者、よそ者、若者」に老女の緑(三田佳子)の心が動かされた。う~ん、地域再生をやってる人間にとって、実に勇気を貰えるエピソードだった。

劇伴担当の「パスカルズ」は、あのイカ天の「たま」の人だった…

感想の最後に。本作の劇伴を担当している「パスカルズ」なるグループの存在を知らなかった。

しかし、先日TBSラジオ『たまむすび』を聴いていたら「約3万種類以上の空き缶を所有する空き缶収集家」として、中高年世代はご存知だと思う音楽オーディション番組『イカ天』出身のバンド『たま』で、ランニングシャツを着て太鼓を叩いていた石川浩司が出演しておられた。

そして、石川氏自身が参加するバンドが「パスカルズ」で、9/4発売の『凪のお暇』のサントラ盤の番宣をしていた。若い人たちは知らないと思うが、『たま』と言えば、生楽器を中心とした楽器編成に、日本的な幻影を含んだ幻想的な歌詞と、何とも言えぬのんびりとした歌声が印象的なバンドだった。

それを再認識してこの劇伴を聞くと、どことなく『たま』サウンドの持ち味である “のんびりした雰囲気” が感じ取られ、ドラマと合っているなと。本作、俳優陣のキャスティングも見事だが、劇伴担当の選択まで配慮されまくっていることに、これまた驚いた。

『たま』を聴いたことのない人には、是非とも、このベスト盤をお勧めしたい。
まちあわせベストアルバム / たま

あとがき

ラスト数分間の、冷蔵庫にあったちょっとカビたおばあちゃんのぬか床、本音を吐露して号泣する慎二、それを見て驚く凪、伸びた豆苗。一体、次回に何が起こるのでしょう? 本当に、不思議な感覚に持って行ってくれるし、人間を信じたくなるし、元気ももらえるドラマって、他にない…

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★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/13193/


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